2017年3月25日土曜日

ドレスコーズビギナーがアルバム「平凡」を聴いた感想と志磨遼平の魅力





ドレスコーズの新作「平凡」を購入した。

ドレスコーズの作品をちゃんと聴くのはこれが初めてとなる。
そんな視点から見る(聴くだけど)アルバム「平凡」について書いていこうと思う。




ドレスコーズについて



まずは僕が今回「平凡」を手に取るまでの経緯を書いておく。


ドレスコーズの名前は知っていたし、志磨さんも毛皮のマリーズ時代から名前は存じ上げていた。

しかし、数曲聞いたことある程度でちゃんと作品を聞いたことはなかった。


2016年に入ってTHE YELLOW MONKEYの復活に際して特番「メカラ ウロコ2016」が放送された。そこで志磨さんがイエモンについてのインタビューに答えていた。

そこであらためて志磨さんが気になる存在になった。それでも作品聴くまでは踏み出せてなかったんだけど。頭の片隅に引っ掛かっていたくらい。
そして今年、2017年になってアルバム「平凡」が発売される。

まず志磨さんのビジュアル見て驚いた。



CINRAより


中田ヤスタカみたいになってる。


※書いてから中田ヤスタカの写真見たら全然似てなかった。


それから「平凡」についてのインタビューを読んでアルバムも面白そうだと興味を持って、先行曲である"エゴサーチ&デストロイ"を聴いた。そこでドストライク入りまして。
曲もいいし、ビデオが素晴らしい。今年のベストミュージックビデオ候補。






そこからピエール中野のぷらナタの映像見たり、過去作も恥ずかしながら慌てて購入。インタビューもあれこれ読んだ。
ドレスコーズ猛勉強である。






志磨さんの声質ははっきりと好みが分かれると思う。しかし、個性が強い分ハマった時の中毒性が凄い。


ぷらナタでセブンイレブンのミートソーススパゲッティが好きすぎるという話で「絶対あれは原材料以外に(中毒性のある)何かが入ってる」と言っていたが、志磨さんの声はまさにそんな感じ。









アルバム「平凡」のトータルコンセプト








さて、ようやく本題である。

まず最初に宣言したい。このアルバムは大傑作である。今年の自分のベスト候補に間違いなく成りうる作品である。


順を追って書いていこう。

このアルバムはドレスコーズ(志磨遼平)が築いてきた「テンプレート」を破壊し再構築したようなアルバムである。

同時にドレスコーズというバンド、或いは志磨遼平という人間の魅力の再認識でもある。


ロックというのはアティチュードであると思う。

雰囲気で英語にしてみた。


つまり音楽だけでなくそれを体現するアーティストの姿や生き方も全て引っ括めたものである。これには賛否があるだろうが、ビジュアルもやはりロックにとっては重要なファクターである。


志磨遼平はこのアルバム制作にあたり、トレードマークであった長髪をバッサリとカットした。
そのビジュアルに志磨遼平ビギナーの僕でも驚いたくらいだから、昔からのファンの驚きは計り知れない。


ドレスコーズはこのアルバムにおいて音楽だけでなくビジュアルやアートワークを全て一貫させたトータルコンセプトをぶつけてきた。
それはインタビューからもデヴィッド・ボウイからの影響といえるだろう。


サウンド面ではファンクやブラックミュージックの要素がかなり増している。在日ファンクのメンバーも参加していたり、このアルバムを構成する要素としてホーン隊の活躍はとても大きい。

それでもアルバムを聴き終えて感じたのは「なんてロックなアルバムなんだろう」という感想である。それは志磨遼平の信念が変わっていない、いや更に強まったことによるだろう。


「個性的であろうとしたのにテンプレートにハマってしまっていた」と語っていた、そしてこれはそこからの脱却となっているのだ。
結果的にドレスコーズ、志磨遼平でなければ作り上げられなかった世界を築き上げられたのではないだろうか。


アルバムの中で何度も"ノーマル"という歌詞があるように、平凡であることへの反抗と抵抗である。



志磨遼平の"枠"




先にも書いた通り、サウンドはこれまでのドレスコーズとかなり乖離している。


過去作を一気に聴いたせいもありドレスコーズの活動の変移が明確になった。4人体制最後の作品となった「Hippies E.P.」で宣言された「ダンスミュージックの解放」の1つの到達点とも言えるだろう。

志磨遼平はロックンロールという枠では収まりきれない存在であったのだ。それはデヴィッド・ボウイが変容し続けたように、THE YELLOW MONKEYがポップへと変化したように。

今作はロックバンドとしての"枠"があったなら決して生まれなかったであろう。極端にいえば志磨遼平しかそれを体現することはできない作品なのだ。



このアルバムの魅力はなんだろうか。僕は「分からない」のだ。1曲目の"common式"から聴き始め、圧倒されている内にあれよあれよという間にアルバムは終わりへ向かう。

そしてblank trackを挟んでボーナストラックの"人間ビデオ"が流れ、また圧倒されているうちにアルバムは志磨遼平の声で終わる。そして、僕はまた無言で"common式"からリピートしてしまうのだ。

これを書くにあたって過去作も聴いていったけど、そうしているうちにも「平凡」を聴きたいという欲に駆られるのだ。


完全に中毒である。


上で志磨遼平の声の中毒性について書いたが、このアルバムもまさに中毒的なアルバムなのだ。
ただヒリヒリとした感覚に耳を犯される、ただ踊るのだ。

やりたいことをやりたい放題にやった音楽であるが、そこに最後にしっかりポップさが残っているからこそこのアルバムを何度も聞き返してしまうのかもしれない。
僕がそんなバランス感覚を好きなのは星野源や印象派が好きなことの理由でもある。


アルバムの中で個人的に好きな曲が"ストレンジャー"である。

ここで書かれている死生感はボウイやプリンスのことから影響が出ているのではないかと思う。

ただし直接歌うのではなく、それを自分のことに置き換えていることがこの曲の特徴である。直接的に歌っているのが"20世紀(さよならフリーダム)"だろう。


関わりのない
ところだけで 有名なぼくは


という歌詞が印象的である。
それが2番では


ぼくを笑う人/あがめる人
ぼくが死んだら
まるであべこべのことを言うだろう

と歌う。

歯切れの良いカッティングのギターとカラッとしたスラップベースで始まるが、歌詞の世界は雨、世界と自分を歌う。

このバランス感覚が絶妙でとても好きな曲だ。



最後に



書き始めたら止まらなくなってしまった。アルバムの内容にほぼ触れられていない。

参加メンバーの演奏みんな凄すぎるとか、他の曲についてとか。
ただ、このアルバムについて書くならばもっと聴き込んでからにしたいと思う。それほどまだ咀嚼しきれていいない。


そして、今は何よりこのアルバムを引っ提げたツアーが見たい。そこでさらに「平凡」の世界は完成するのだと思っている。

時期的に新木場公演がかなりキツイ日程なので、行けるかは分からないけど、なんとしても見れるようにしたい。


ということでとりとめのない文章になってしまったけど、一旦ここで筆を置くことにする。
なかなか人にオススメし辛いアルバムではあるので気になった方は"エゴサーチ&デストロイ"を聴いて判断して欲しい。

それでも僕は2017年にこのアルバムを聴く意味はあると言い切ろう。


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2017年3月24日金曜日

好きなアメリカンジョークまとめ20選 「AMラジオはPMも使える」





アメリカンジョークが好きである。

ということで個人的に好きなアメリカンジョークをまとめてみようと思う。



アメリカンジョーク集




大統領編




ジョージ・ブッシュが死んで天国の門番のところにやってきたそうだ。
そこで、門番にこう言われた。
「お前は本物のジョージ・ブッシュか?ならば、証拠を見せよ。アインシュタインがここにやって来たときは、相対性理論について語ってくれた。
ベートーベンが来たときには、ここで運命を演奏してくれた。さて、キミは何をする?」
ブッシュはしばらく考えてこう言った、「ええっと、アインシュタインとベートーベンっていったい誰ですか?」
すると門番は言った、「確かにキミはジョージ・ブッシュだ!疑って悪かったな。さあ、ここを通れ。」



トニー・ブレアとジャック・シラクとジョージ・ブッシュがある研究所に集められ
ウソ発見器にかけられることになった。研究者が3人に言った。
「この椅子に座って日頃から考えていることを自由に喋ってください。
もしそれが嘘だったら、ビーッと音が鳴ります」

まず初めにブレアが装置を頭に付け、椅子に座った。
ブレアは言った。
「私はいつも考えています。イラクに真の平和が訪れればいいなと」
「ビーッビーッ」

次にシラクが座って喋り始めた。
「私はいつも考えています。イラクが豊かな国になって繁栄すればいいなと」
「ビーッビーッ」

最後にブッシュが椅子に座って喋り始めた。
「私はいつも考えています」
「ビーッビーッ」



ブッシュ大統領とチェイニー大統領補佐官、ラムズフェルド国防長官が飛行機に乗って話していた。
大統領が「ここから100ドル札を落とすと誰かが幸せになれるね。」
大統領補佐官は「私なら10ドル札を10枚落としますね。そうすれば10人が幸せになれる。」
「いや。」国防長官は「1ドル札を100枚落とした方がいいでしょう。」という。
するとパイロットが言った。「あんたら3人を落とせば世界中が幸せになりますよ。」




ジョージ・W・ブッシュが演説でイラクを非難して言った。

「無能で傲慢な指導者のために経済は滞り、街は失業者で溢れている。
国際社会と協調することもなく、周辺諸国に脅威を与えている!こんなに恥ずかしい国は他にない!」

演説を聞いていた人たちは、なぜ彼がアメリカの批判をするのか理解できなかった。


ブッシュの嫌われぶりが面白すぎる。


教師「『国に何かを求めるのではなく、自分が国に何を出来るかえを考えよう』
さて、これは誰の言った言葉でしょう?」
女子生徒「ハイ! ケネディです」

この様に、教師は数々の歴史上の名言を誰が言ったのか生徒に質問するのですが、
ある男子生徒N君は答えが全て解るのに、手を挙げるタイミングが遅く、
周りの女生徒に先を超され続け、ついにイライラの頂点に達し・・

N君「先生!!」
教師「何ですか? N君」
N君『この女共を黙らせて下さい!!』
教師「何てことを言うのですか!!!」
N君「・・・これはクリントンの言った言葉です」














男女編




アメリカのレストランにて食事中の場面

アメリカ人のカップルが
彼 「ねぇ、ハニー(おまえ)! ちょっと蜂蜜とってくれないか?」
彼女「ええ、いいわ。はいどうぞ!」

それを見ていた別のアメリカ人のカップル、
彼 「おっ、ハニーにハニー(蜂蜜)か!なかなかシャレているねぇ。ボクたちもやってみようか。」
「ねぇ、シュガー(おまえ)! ちょっと砂糖とってくれないか?」
彼女「ええ、いいわ。はいどうぞ!」

それを見ていたポーランド人のカップル、
彼 「ハニーにハニー(蜂蜜)、シュガーにシュガー(砂糖)か!いいねぇ。オレたちもやるか。」
「おい、ピッグ! ちょっとポークとってくれ。」


↑ポーランド人のバカにされっぷり。
他にもたくさんあるよね。


女「ねえ、私の作った料理どうだった?」
男「愛してるよ」
女「料理の味を聞いてるのよ。食べたんでしょう?」
男「食べたさ。それでも君を愛してるよ」



恐妻を持つことで有名なジョンは酷く悪酔いして家に帰った。
玄関の花瓶を落として割り、リビングにゲロを吐き、着替えもせずに寝てしまった。

翌朝ジョンは飛び起きると昨日のことを思い出し、
「しまった!妻に怒られる!」と思った。
そしてリビングに恐る恐る行くと、妻からの手紙があった。
「おはようあなた!朝食はテーブルの上においてあるわ。チンして食べてね!
あとあなたが割った花瓶とゲロは片付けておいたわ!気にしないでね!
じゃあ私は仕事に行ってくるわね!愛してるわ、あなた」
手紙の最後にはキスマークがついていた。

ジョンは妻の優しさを逆に不気味に思い、息子に尋ねた。
「トム、昨日なにがあったんだ?どうして今日あいつはあんなに優しいんだ?」
トムは言った。
「ああ、昨日パパが着替えもせずに寝ちゃったから、ママがパパを無理矢理着替えさせようとして、ズボンを下ろしたんだ。
その時パパが寝ボケながらこう叫んだんだよ。」
「やめてくれ!私には愛すべき妻がいる!ってね」



4人の幼い子供を前に、父親はデコレーションケーキを6等分して言った。
「さあ、一番の良い子が最初にケーキを選べるぞ~」
その言葉を聞くと、4人の子供はさっと姿勢を正し、両手を膝に置いて目を
閉じた。
「さ~て、一番聞き分けがいいのは誰かな~? ママに口答えしたことがない
のは誰かな~? ママの言うことを何でも聞くのは誰かな~?」
すると子供たちは口を揃えて言った。

「わかったよ...パパが最初に選んでいいよ」


↑個人的にとても好き。


「神父様、おれは罪を犯しました。姦淫の罪です」
「ほう相手は誰かね。ジェニファーかい」
「いいえ違います」
「じゃあケーシー?それともアン?」
「いいえ違います」
「ううむ。よほど言いたくないのか。それでは献金箱に5ドル入れて悔い改めなさい」


「おい、5ドルでいい女の情報手に入れたぜ」








ブロンド編




ブロンド女が医者にコーヒーを飲むと目が痛くなると訴えている。
「ブラックで飲むと何でもないんですけど、砂糖とクリームを入れると、右目か左目どっちかが痛くなるんです、先生」

医者は目を診察した後言った。「かき回した後スプーンはどけてください」



「あのブロンド、AMラジオを買ったんだってな」

「ああ、午後も使えるって気付くまで一ヶ月かかったらしい」


↑最高。大好き。


ブロンドがキャンプに行くことになった。予定通りにキャンプ地に
到着。料理の得意なマイクは早速夕食の支度
と、マイクが叫ぶ。「大変だ!火を起こせないよ、ブロンドの持ってきたマッチが全部だめだぞ!」

「あら~変ね~?? 昨日試したらみんな点いたわよ」



ブロンドにクレジットカードの請求書が届いた。
彼女はクレジットカード会社に出向いて言った。

「支払いをしにきたわ。カードでお願い



一人のブロンドが図書館にやって来て
大きな声で勢いよく言った。

「フライドポテトとハンバーガー、
それからミルクシェイクをちょうだい」

図書館員はしばらく黙った後、
ブロンド女に一瞥をくれて静かな声で言った。

「ここは図書館ですよ」

ブロンドはゆっくり辺りを見渡し
出来る限りの小声でこう言った。

「フライドポテトとハンバーガー、
それからミルクシェイクを下さい」



ブロンドが両耳をやけどして、診察室に入ってきた。
医者がブロンドにたずねた。

「その耳、どうしましたか?」

ブロンドが答えた。

「アイロンをかけていたら電話が鳴って、電話を取り上げる代わりに、
間違えてアイロンを取り上げて耳に当てたの」

それでもよく分からなかった医者は、更にたずねた。

「それでは、もう一方の耳はどうしたのですか?」

「すぐにまた、その人が電話してきたの!」


ブロンドのバカにされっぷりも凄い。



おバカ編




大学生A「カネがなくてよ、実家に電話したんだ。教科書が買えないからカネ頼むって」
大学生B「そんで?」
大学生A「そうしたらお袋のヤツ、教科書を送ってきやがった!」



息子「父ちゃん、酔っぱらうってどんなことなの?」
父 「ここにグラスが2つあるだろう。これが4つに見え出したら、酔っぱらったってことだ。」
息子「でも父ちゃんそこにグラスは1つしかないよ。」



「お宅のお嬢さん、車を運転されてますな」
と近所の人が最近免許を取った娘の父親に言った。

「運転を覚えるのにどの位かかりました?」
娘の父親が、憮然として答えた。

2台半ですよ」



トム「知り合いにスゴ腕のセールスマンがいてさ、
なんとあのエスキモーに冷蔵庫を売りつけたんだぜ」
ジョン「そいつはすげえ、どうやって売ったんだ?」

トム「『凍らせたくないものはこの中に・・』って」
ジョン「ホァット・ア・クレイジーガイ!!」




あらためて色々見返しててちょっと捻ってあったりするジョークもあって、とても好き。

こういう小粋な切り替えしが出来る人間になりたいものだ。


【関連記事】
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2017年3月21日火曜日

BUMP OF CHICKEN「スノースマイル」歌詞解釈~君の歩幅が狭い理由







以前アジカンについて歌詞解釈を書いたが、アジカンよりもさらに思い入れが強いのがバンプ(BUMP OF CHICKEN)である。

なんせ"天体観測"が中学1年頃に発売したのだ。

中二病まっさかりな時に、中二病の化身みたいなバンプがいたことで、あの頃の男子は軒並みバンプを聴いていた。

その中でも個人的に好きなのが"スノースマイル"である。


パッと見、どう見ても恋愛ソングなのだが、藤原基央曰く「ラヴソングじゃない」とのことである。ちなみに"天体観測"も同じくラヴソングじゃないと明言されている。、


そんなこというから中二病だと言われるんだと思うが、それでも作詞者である藤原基央の意向を汲み取ってみようじゃないかと思う。

東京は桜の開花が宣言されてこれからまさに春、冬の歌はもう終わりみたいなタイミングであるが、書いて行こう。











君の冷えた左手、僕の右ポケット








まずタイトル"スノースマイル"は「雪と笑顔はいつか消えてしまうもの」という意味が込められているそうだ。
そんな目で見られても困る。何か言いたかったら藤原基央に言って欲しい。


君の冷えた左手を
僕の右ポケットに お招きする為の
この上ない程の 理由になるから



完全にラヴソングです。本当にありがとうございます。


出だしからもう頭が痛い。というか全体の中でもここが一番ラヴソング然としている。

この部分は"天体観測"での「君の震える手を 握ろうとした あの日は」とも共鳴するなと思っていて、全体でも"天体観測"のテーマを彷彿とさせるセンテンスが散りばめられていると思う。具体的に述べると「あの日の君を思い返す僕」である。


"君"をどう捉えるかで曲全体の解釈が決まってくるだろう。


「雪が降ればいい」や「君の歩幅は狭い」などからも幼い子どもであることが伺われる。僕もまさか雪が降るとため息しか出なくなる年齢になるとは思わなかった。


冒頭だけ見ると完全にラヴソングなのだが、最後にもう1度「右ポケット」が出てくる。それが、


同じ季節が巡る
僕の右ポケットに しまってた思い出は
やっぱりしまって歩くよ


の部分である。自分が「ラヴソングじゃない」縛りを全く考慮せずに解釈していたら「冷えた左手=君がしていた指輪」とかで受け取っているところだ。
もしくはバラバラ殺人の犯人が被害者の左手を…やめておこう。


注目したいのが「やっぱりしまって」という表現である。
つもり最初主人公は「しまっておかない」ことを選んでそこに来たということだ。何をか、それは「思い出」である。

思い出を置いていこうとするということは、過去との決別を表しているのかもしれない。しかし主人公は最後にそれを思いなおす。それは思い出である笑顔が「僕の行く道を」教えてくれたから。



思い出



では過去主人公と"君"に何があったのだろうか。

サビの歌詞は全て「主人公の夢物語」である。

つまり、現実には起こらなかった過去なのだ。そしてサビで共通するのは「足跡」や「足音」、つまり一緒に歩くということ。


ここから自分はある解釈が思い浮かんだ。それが「足を怪我して松葉杖をついている子」である。たとえば「君の歩幅は狭い」、それは君が松葉杖をついているからではないだろうか。
君の手を取るのは支えるためである。ポケットに手を入れる、はひとまず隅に置かせてくれ。


この曲で思い浮かぶ色はなんであろうか。おそらく大半の人が「白」と答えるだろう。そして白がモチーフとなるものとして「包帯」や「病院」などを連想できないだろうか。


だって、「落ち葉を蹴飛ばすなよ 今にまた転ぶぞ」である。絶対骨折してる。


この曲は藤原基央曰く「この曲はラブソングではなく、むしろ硬派でロックらしい曲」と語っている。「ロック=ROCK」と思っていないだろうか、いや本当は「ロック=LOCK」なのだ。

つまり「LOCK(固定する)=ギプス」なのだ。硬いギプスである。


季節が巡り、君と再会しに訪れたがそこには君はもういなかったのだ。退院したから。

ラヴソングとして捉えないとするならばこれ以外の解釈はないだろう。


以上が僕の解釈である。


なんでこうなった。


【関連記事】
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アジカン「リライト」歌詞解釈~日付のないカレンダー













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2017年3月20日月曜日

【映画】「スポットライト 世紀のスクープ」あらすじ&ネタバレ感想







今年のアカデミー賞の話題ですら落ち着いてきた昨今。

今更ながら2016年のアカデミー作品賞を観た。

2017年だし、「ラ・ラ・ランド」の話題ばかりだけど、どうしても書きたいので書いていこうと思う。



あらすじ



2001年の夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロンが着任する。マイアミからやってきたアウトサイダーのバロンは、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるまず、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。

その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄《スポットライト》を手がける4人の記者たち。デスクのウォルター"ロビー"ロビンソンをリーダーとするチームは、事件の被害者や弁護士らへの地道な取材を積み重ね、大勢の神父が同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に教会の隠蔽システムが存在する疑惑を探り当てる。

やがて9.11同時多発テロ発生による一時中断を余儀なくされながらも、チームは一丸となって教会の罪を暴くために闘い続けるのだった・・・。

公式サイトより








ネタバレ感想



アカデミー賞作品賞&脚本賞という箔が付かなかったらもっと見過ごされていたであろう秀作である。


そこまで箔が付いても日本ではカトリックに対する問題についてはどうしても薄いため、そこまでのヒットとはならなかった。
思いっきり映画を劇場で観なかった時期だったので僕が言えたことではないんだけど、この映画は多くの人に観て欲しい作品であった。


しかしながらカトリックの問題は置いておいても、凄まじいほど地味な作品なので、なかなか取っ付きにくい部分はあると思う。


物語の大半は「スポットライト」チームの聞き取り取材で進む。

観ていて思い出したのはデヴィッド・フィンチャー監督の「ゾディアック」であった。こちらは刑事が主役だが実在の事件がテーマということや、地道な聞き取りや捜査で事実を追求していく過程はどこか重なるものがある。


個人的になんだけど、こういう地味な良作みたいな作品はとても好みだ。
「ゾディアック」以外では2009年公開のロン・ハワード監督作品の「フロスト×ニクソン」も思い出した。この作品もとても地味だけど大好きな作品だ。


良い脚本、良いキャスト、良い演出、良いスタッフ、良い音楽が揃えば必然的に良い作品が出来る、本当にそれに尽きると思う。


細かいところまでキャストが絶妙であった。特に最重要とも言える「スポットライト」チームがもう全員素晴らしい配役である。

「バードマン」に引き続きマイケル・キートンの力は大きい。終盤に実は新聞社において事件が明るみに出なかったキッカケがキートン演じるロビーであったことが判るのだが、そこからのロビーの表情など本当に素晴らしいと思う。
あの演技があったからこそ「スポットライト」チームが最後にまた一歩団結を深めることに繋がることに説得力があったと思う。


マーク・ラファロも「フォックス・キャッチャー」に続き相変わらず素晴らしいし、スタンリー・トゥッチはもう出てるだけで大好きな俳優だし、局長のリーヴ・シュレイバーも本当に良かった。

そして何より紅一点となるレイチェル・マクアダムスである。




画面に出てくるたびによく分からないけど「ありがとうございます」と思ってしまった。この人美人すぎるだろ。

よく分からないけどあと2枚くらい写真貼っておく。








神を信じること



さてここまで書いてネタバレ大してしていないなと思ったけど、もはや記事が公開されたという事実は世に出ているわけだから何を持ってネタバレとするか判らない。

テーマの1つは「信仰」である。

劇中で信仰について語られる言葉があり、それが信仰について核心となるものではないかと思うので引用する。


教会は人の作った組織だ。いつかは滅びる。けど信仰は永遠だ。


という台詞。

作中でも語られているように「神父様」は神様と同意義である。なので被害者の子どもたちは「神父様の言葉=神様の言葉」として受け取ってしまう。
教会も神父も人が作ったシステムだ。しかし、本来の神に向けられるはずの信仰が人に作ったシステムに向けられるという倒錯がこの事件の肝となっているのではないだろうか。



ジャーナリズムとは




もう1つ書いておきたいのが「ジャーナリズム」について。

映画では取材によって真実が明るみに出ることを描くが、それがもたらす影響についてもしっかり描いている。つまり、事実によって傷つく人たちからもしっかり目を反らさないのだ。


そして何より感じたのが「裏を取る」という当たり前のこと。


よりにもよってここ最近某学園問題があったじゃないですか。
一応あれこれ見ていたんだけど、追ってくほど報道の「ずさん」さが目に付いた。

振込用紙のアレとか本当にアホかと思った。

それを当たり前に報道しているメディアに疑問が出ない訳がない。
そんな時にこういう中立と真実を貫き通すジャーナリズムを見てしまったら確信に変わってしまう。


リーヴ・シュレイバー演じるバロンが枢機卿と初めて会うシーンで「教会と新聞上手くやっていきましょう」という枢機卿の言葉にバロンが「いえ、新聞はあくまでも中立的な立場であるべきだと思ってます」と返すんだよね。
そして劇中では何度も「裏を取ってます」という言葉が出てくる。

当たり前のことのはずなのに、果たしてそれが今の報道(日本だけに留まらず)にどこまで根付いている意識なのか。

僕らはそれを日常的に当たり前のものとして見ているし、時には判っていながらも見過ごしている。

それでは古きカトリックの習性と変わらないのではないだろうか。

そんなことを考えた映画であった。






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2017年3月19日日曜日

合唱曲の思い出~個人的に好きな曲ランキングTOP5







中学生時代に「合唱コンクール」があった。

今の僕の齢が半分の頃にやった催しであるが、今でも唄った曲を思い出すことがある。

それくらい合唱曲というものは普遍的で色褪せない魅力を持っている。

そんな合唱曲たちをランキング形式で振り返ってみたりしたい。

なんとなく1位から発表といい横着ぶりである。










1位 マイバラード











個人的に一番思い入れが強い曲である。
1年の時にこの曲を選んでうちのクラスは優勝した。


実際どれくらいの人が知っているか分からないのだが、是非聴いてみて欲しい。名曲だと思う。
心の琴線に触れるような歌詞と展開。


特に最後の「心燃える歌が 歌がきっと君の元へ」の輪唱からの「きらめけ世界中に」のサビ(?)の盛り上がり方は熱い。

僕のバラード好きはここからきているのではないか。



2位 心の瞳








大定番にして大正義である。

これは知ってる方も多いのではないか。

先日歌詞解釈を突然上げたのは、この記事を書き始めたからである。
それでこの曲のことを書きたくなり先行してそちらをアップした次第だ。

歌詞について詳しくは下記を参照してもらいたい。

【合唱曲】心の瞳/坂本九の歌詞を解釈する


言うまでもない名曲。




3位 時の旅人








まずタイトルが素晴らしい。遊戯王カードにありそうなタイトルである。あ、あれは時の魔術師か。
英語でいえば「タイムトラベラー」なのだがどう考えても「時の旅人」という字面よ。よくぞ日本に生まれけり。


めぐる めぐる風
めぐる想いに乗せて


唄い出しからぐるんぐるんである。ポルノの"ROLL"より回ってる。

とまぁ、おふざけはさておき、これも名曲である。合唱曲って本当に良い。


「汗をぬぐって歩いた道~」からのスタッカートぶりからの「やさしい雨にうたれ」の景色が広がる様は唄う喜びに満ち溢れている。






4位 怪獣のバラード








みんな大好き"怪獣のバラード"である。確か1年の時に2組が唄ってたな。

謎の圧倒的存在感。まさに怪獣である。

バラードかこれ?ということは置いておこうと思う。
イントロのピアノもメロディもめっちゃ跳ねてる。


作詞はシブがき隊の"スシ食いねェ!"などを手掛けた岡田冨美子さんである。

いわゆる「モンスターもの」の歌詞である。
え?モンスターものなんてジャンル聞いたことない?


それはそうだ。なぜならさっき僕が勝手に名付けたからだ。


「モンスターもの」というものは人と違う容姿であっても愛を欲するモンスターの曲のことである。
「フランケンシュタイン」とかをイメージすればイメージしやすいのではないだろうか。


昭仁さんがヴォーカル参加したFairlifeの"モンスター"はまさにそんな曲である。大名曲なので是非聴いてみて欲しい。

"怪獣のバラード"もそんな曲である。

「海が見たい」、「人を愛したい」怪獣はそんな純粋な感情を抱いている。

あらためて歌詞を見ると、

真っ赤な太陽に
のぼる竜巻を
大きな怪獣は
涙で見つめてた


という歌詞が印象的であった。
何故怪獣は涙しているのだろう。その辺りは掘り甲斐がありそうである。


やぁ!


5位 IN TERRA PAX









最初トップ10くらい考えようかと思ったけど長くなってきたのでラストにする。


他の組が唄ってたなぁとタイトルをふと思い出して、タイトルの意味なんだっけこれはと思った。

調べると「地に平和を」であった。

経緯を調べていくと、この曲は組曲の1つだっと知った。世の中知らないことばかりである。


1. 知った
2. OH MY SOLDIER
3. 花をさがす少女
4. ほうけた母の子守歌
5. IN TERRA PAX


の連曲構成となっている。タイトルからも分かる通り反戦がテーマとなっている。

初めて通しで聴いてみたのだが、軽い気持ちで「インテーラーパーック!」なんて唄ってた自分を張り倒したくなるくらいメッセージ性の強い組曲である。

特に"花をさがす少女"の


一瞬
飛び散る
少女は
いない


この短いセンテンスに詰まった戦争の悲惨さは、思わず泣いてしまった。

是非通しで聴いてみて欲しい。
書きたいことありすぎてこれも後に別記事書くかも。


急に思い出したわりには知れば知るほどこの曲への思い入れが増して急激にランクアップした。


ということで合唱曲について書いてみた。この手の話題でよく"COSMOS"が話題に出るんだけど、実は中学3年間では触れなかったので、名曲だけど入っていない。


【こんな記事もあります】
恥をかくシーンが苦手という"共感性羞恥"と共感について本気で考える
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