2017年6月25日日曜日

半年遅れでボロボロに泣きながら「逃げ恥ロス」デビューしました





ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」を全話見ました。

素晴らしいドラマでしたね。2017年のドラマベスト候補です。


え?

2016年作品でしたっけ?


すみません。

というわけで、どういうわけか分からないけど、先日TBSチャンネルで放送されたものを録画して、半年遅れで「逃げ恥」を全話見ました。

ボロボロに泣きながら。

そして僕も「逃げ恥ロス」デビューしました。

ということで、だからどういうことか分からないが、思ったことを書いておこうと思います。

だって、友人とかに語っても「何を今更」と言われるから言える人いないんだもの。
ブログなら勝手に語って浸っても怒られない。




新垣結衣×星野源



(前置きという名の言い訳)


元々星野源が好きなのもあったし、ガッキーが可愛いというのは確か道徳の教科書に載ってるくらいの基礎教養なんで、気にはなってたけど、1話見逃してしまったんですよね。
それで評判は良かったけど、1話見逃してしまうと「まぁ、いいか」と思ってしまってまして。

それが、回を追うごとに、あの評判じゃないですか。でも「ならいっそ再放送を待って最初からちゃんと見よう」と思ったわけですよ。


今となってはあの頃の自分をぶっ飛ばしてでもリアルタイムで見るべきでした。


まぁ、それはさておき、スカパーのTBSチャンネルで全話一挙放送やるということで、全然ないハードディスクの容量を更に犠牲にして全話録りました。
容量ヤバいし、とりあえずAmazonでポチろうか迷ってます。






1話を見て「これ2話目見始めたら止まらない」と思ったんですよ。それで、とある休日。覚悟して朝9時から1日かけて2話から最終回の11話まで一気に見ました。


僕はもう7話くらいからずっと泣いてたんですよ。
もう平匡にずっと感情移入しまくりまして。


「自分を卑下してしまう」という感覚が僕めちゃくちゃ強いんですよ。「僕なんかが」という気持ちですよ。

今でこそそうでもないですが、僕はそれが数年前までやたら強くてですね。もう平匡が愛しくて愛しくて。ガッキーは可愛いに決まってるだろう。


最初は「ガッキーが家に掃除に来て欲しい」「ガッキーの手料理食べたい」「ガッキーにハグをねだられたい」「ガッキーとセ◯△☆※%§◎」なんて見ていたんですけど、途中からは変なところで自分を重ねてしまいまして、事あるごとに号泣ですよ。

特に8話はなんか自分でもよく分からないくらい号泣しました。

とにかく主役の2人のが愛らしいですよね。男はガッキーに、女性は星野源に夢中になったのがよくわかります。

そして連ドラになくてはならないサブキャラクター達の魅力も素晴らしかったです。ちょっと出のキャラクターまでみんな愛しい。

局の垣根を越えまくったパロディ番組も良かったですね。僕はもの凄くさりげなく入った8話の「孤独のグルメ」パロディで死ぬほど笑いました(「仕事を探そう」ってやつ)。カメラアングル完璧
やん。

タイトルの「逃げるは恥だが役に立つ」はどういう意味なのか考えてみたのですが、よく考えると登場人物たちはみんな色々なものから「逃げて」いるんですよね。
そして、その先で新たな人生を歩み出すための決断をしていくんです。

それが「人生どれだけ逃げても決断の時はくる」ということと「逃げた経験もいつか自分に巡って返ってくる」というような感覚になりました。









何気に深いセリフたち



原作は読んだことなかったのですが、とにかく脚本が秀逸なドラマだったと思います。

基本的にはラブコメなんですけど、さりげなく出てくるセリフがとても真を突いて深いものでハッとさせられることが多くありました。


誰かに選んでほしい。ここに居ていいんだって、認めてほしい

働くときは下を見てはいけないと思います

誰かを誠実に愛し続けることも、ものすごく大変なことなのかもしれない。人の気持ちは変えられないけれど、人生のハンドルを握るのは自分自身。

一度出てしまった言葉は、感じてしまったモヤモヤは、無かったことにはできない。お互いに。

好きです。でも好きだけじゃ、やってけないと実感しています。




テーマ性



そしてこの時代の男女の、夫婦の在り方が根底のテーマにあり、「働く女性」について問い掛けるものでもあります。

90年代のトレンディドラマではできない今の時代ならではテーマですよね。

同様に、僕は山田玲司のヤングサンデーというニコ生の放送が好きでここ最近部屋でずっと見ているのだが、その中の「この世界の片隅に」の評論回で「"嫁"は女が家に着くと書く時代をよく表してる。そういう時代に『こういうもんじゃろ』と思って釜戸の前にいる人の話」という話を思い起こさせます。







仕事と家事といえば昔あった阿部寛主演の「アットホーム・ダッド」というドラマも思い浮かべました。







このドラマではバリバリの仕事人だった阿部ちゃんがリストラされてしまい、一方で篠原涼子演じる妻は仕事復帰してバリバリのキャリアウーマンとなります。そうして、阿部ちゃんが"主夫"として悪戦苦闘する話なんです。めちゃくちゃハマりました。

「家事」というものに焦点を当てた大傑作だと思ってます。
このドラマの中の名台詞を紹介しておきますね。

夫婦は平等だと思います。
父親だからどうとか、母親だからどうとかいうより、それぞれがお互いの人生を真剣に生きて、真剣に家族を愛すればそれでいいと思います。


それだけではありません。その問い掛けはそこから更に先の"働くこと"についてまで突き抜けます。ここが凄いと思ったところ。
最終回での「最低賃金と労働」については、世の雇用者はみんな見ましょう。


最終回近くの商店街のくだりはちょっと取って付けた感はあったのですが、それでもみくりが「働くことの意義」に気付くキッカケとなるので、やはり必要だったのでしょう。


【関連記事】
【逃げ恥】星野源の才能と魅力と批判について再度考える
【感想】星野源『いのちの車窓から』 アンチにだって読んで欲しい一冊










このエントリーをはてなブックマークに追加
 

0 件のコメント:

コメントを投稿