2017年3月31日金曜日

「ギターとはワインである」 ~ギターの"良い音"論争に終止符を





「ギターとはワインである」



突然そう言われても「なんだコイツ」とお思いになるだろう。


大学時代あまりに暇すぎて、友人の取っている授業に出席したことがある。


そこで教授はおもむろに「都市とは恋愛なのである」と語りだした。
突然言われてもまったく意味が分からない。未だにその答えも分からない。

おそらくタイトルを見た方は、あの時の僕と同じ表情をしているだろう。


順を追って説明したい。



ワインの味の違い




好きなブロガー(ライター)さんの1人に熊谷真士(くまがい まなと)さんという方がいる。
その筋(どこの筋かは知らないが)ではかなり名が知れている方でブログやいくつかのサイトに寄稿している方である。

この人の文章がとても好きで毎回チェックしている。


最近更新されたエントリーでワインの味が分からないというものがあった。


思わず笑ってしまうとともに、納得してしまう。


僕もワインは好きであるけど、そこまで味の違いは分からない。叔母がワインアドバイザーの資格持ってるほどなのにである。
それがワイン好きから見れば「そんな違いも分からないの?」というレベルでも。


同じことがギターでも言えるのではないかと思ったのだ。


ギターに興味ない人からすればギターの違いなど全く分からないのだ。


事実、昔の僕はテレキャスターとストラトキャスターの区別がつかなかった。
今ではなんで分からなかったのかが分からないが、そんなものである。


たとえば楽器自体に興味がなければギターとベースも区別つかないだろう。それは悪いことではなくて普通である。


ワインは一定の金額を越えてからは好みの世界になるという。
単純に金額が上がれば美味しいというわけではないのだ。


ギターについても同じことが言えるのではないだろうか。









ギターの良い音論争



ギターの値段についてよく論争が起こる。

「高いギターが良いわけじゃない」や「安ギターでも巧い人が弾けば良い音が鳴る」などテーマは様々である。



  • 金額が高ければ良い音かどうか
  • ブランドギターだから良い音かどうか
  • 良い素材を使えば良い音になるか
  • 年代によって音が違う
  • 産地(生産国)の違い


ってワインと似てないかなと思うのだ。


たとえば入門用のギターとかアンプがセットで3万円のようなギター。これはコンビニのワインである。
好きな人からすると鼻で笑われるかもしれないが、それで十分満足するという人もいる。


そして5~10万円クラスのギター、これは1000~1万円クラスのワインではないだろうか。
ある程度最低限の品質が保証され、普通に嗜む程度の人なら十分というクラスだ。それでも10万のギター、1万のワインとなるとかなり高級となってくる。


10~40万円クラスのギター。これは5~30万円クラスのワインである。
この完全に好みの世界となってくる。一般人からするととても手軽に手を出せる金額ではない。


これ以上50万超えのギターやワインになってくるともはや完全に自己満足の世界となってくる。
もう買える人は凄いという次元だ。半ばブランドを買うというイメージである。



ものすごくザックリと分けたので異論ある方もいると思うが、あくまでも個人の意見として捉えていただきたい。


つまりギターも結局は「好み」の世界なのだ。
こだわる人もいれば、こだわりのない人もいる。

そしてギターの"良い音"の基準も同じようでいてみんな違うのだ。

みんな違ってみんな良いのだ。






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