2017年9月21日木曜日

「ギター!?なんか弾いてみて!」という初心者殺しのキラークエスチョン







たとえば女の子が部屋に来たとして、部屋の片隅にある


ギターやるの!?なんか弾いてみて!


と云われたら、この世界の片隅で僕は何を思えばいいんだろう、僕は何を弾けば良いのだろう。

そんなことについてダラダラと書いていきたい。



さらっと弾けたらカッコイイのに




そもそもギターがあるからといって、弾けるとは限らないではないか。

うん。あれは眺めながら酒を飲むために飾ってるんだ、なんて言えるだろうか。いや言えない(反語)
そもそも部屋に呼んだ時点でギターどころではない。

そもそも全く弾けない、というわけではない。それなりなら数曲は弾ける(上手いとは言っていない)
ただし、その曲を「弾いてみて」と言った相手が知っているかどうかと云われれば、絶妙にリアクションに困るような曲しか覚えていないのだ。

たとえばさらっとネタ的にマリオやらトトロやらを弾けたら無難にやりすごせるだろう。
要するに「みんな知っている曲」を弾くことだ。

だって僕ほとんどポルノとかしか弾けないよ。しかも一番知名度ある"サウダージ"だってギターフレーズとしては「あ!これサウダージ!」となるほど判りやすいフレーズはない。

あ、ここまで書いて気付いた「PANORAMA×42」ツアーの時みたくサビのフレーズをさらっと弾けばいいのか。


結構こういう「さらっ」と弾けるフレーズがなかったりする。

ということでもう一つなかなかに困ってしまうのが「試奏」である。










試奏=ある程度弾けるみたいな風潮




試奏するときの謎のプレッシャーは何なのだろう。

分かってるんだ。誰一人僕になんて興味ないなんてことは。

僕のような自意識過剰&被害妄想ギタリストはたくさんいるはずである。いてくれ。

本当に初心者であれば店員さんに全て身を委ねていれば良いのである意味楽なのである。
だが中途半端にそこそこ経験のある僕は、手に持った瞬間に「何弾こう」と頭がホワイトアウトしてしまう。

部屋だと適当に弾いてればいいんだけどね。しっかりツケは回ってくる。

いっそ試奏は完全防音の個室とかにしてくれりゃいいのに。


たとえば僕が女子高生~女子大生くらいの女の子であれば「えー何弾いたらいいか分からない☆(ゝω・)vキャピ」といえば、たぶん店員が弾き方からLINEの連絡先から何から何まで教えてくれるだろう。
我ながら書いてて気持ち悪くなってきたのでこれ以上はやめておく。


かつてシド・ヴィシャスが言った。


ただコード弾いてブーンって鳴って、そしたら音楽だ。


もういっそ試奏は「ブーン」の音だけで判別してはダメでしょうか。ダメですね。


「いつも弾いてるフレーズをそのまま弾けばいいんだよ」

とは分かってるんだけど。


なぜ人は簡単なこともできなくなってしまうのだろう。


人はなぜ争い続けるのだろう。


ブーン







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2017年9月20日水曜日

【考察】人はなぜギターを買った矢先に次のギターのことを考えてしまうのか




ギターを買った時に、

「なんて素晴らしい買い物をしたんだ!もうこれさえあれば俺は無敵だ! 」

と思うことはないだろうか。

もしくは。

「憧れのギターをようやく手に入れたぜ、ヒャッハー! 」

という気持ちである。

ところが数年後、或いは数か月後、或いは翌日、万が一には数分後「あーあのギター欲しい」と思ってしまう心理。今回そんな心理について本気出して考えてみたい。



限りなき欲望




端的に言ってしまえばギターが可愛いからだ。

「メーカーもサイズも形も素材も違うから音が違うんだよ!」とは言う、一応。

でも身も蓋もないことを言ってしまえば、90%はルックスが良いかどうかなのである。だって例え音が良くても見た目が(個人の主観として)ダサいギターであれば持ちたくはならないだろう。

そして、世にはあまりにも魅力的なルックスのギターが溢れ過ぎている。

一本買ったら次が欲しくなるということではなく、随時100本くらいは欲しいギターがある中で予算や出会いなどで優先順位をつけているだけではないだろうか。

Mr.Childrenの"GIFT"という名曲。その中でこんなフレーズがある。


地平線の先に辿り着いても 新しい地平線が広がるだけ


同じである。まさに終わりなき旅だ。

無論、音の違いも間違いなくある。
ストラトの年代ごとの音の特性を聞き分けるなんて芸当はできないが、ピックアップの音色の違いは判りやすいだろう。

それでもジミー・ペイジがテレキャスターで弾いた曲をレスポールと間違えている人がかつて多数いたように、人間の耳など所詮はそんなものなのだ。

なのでルックスはギタリストにとってモチベーションを上げるためには重要な要素なのである。


何が近いかなと思ったときに女性でいえばバッグや財布をたくさん買ってしまう心理に近いのではと思った。

なので、調べてみると。


カバンを沢山買ってしまう人の心理とは。なぜ一杯あるのにまたバッグを買うのか

この記事の中で、

1.ファッションに合わせてバッグも変えたい2.飽きっぽい性格3.カバンを多く持つことでステイタスを求めている4.ジャストサイズのカバンにこだわる5.理想のカバンに出会えていないバッグの使い方は恋人への扱いに似ている

と項目があるが、ギターに置き換えても違和感ないものがかなりないだろうか。










それでもちゃんと使い分けてる




ルックスで揃えてるだけではないということはあらためて明記しておきたい。

元来僕は好きアーティストがバラけすぎているのだ。その中で何でもありというポルノグラフィティ新藤晴一というギタリストに心酔してしまった時点で後戻りはできないのだ。

レスポール、テレキャスター、時にはストラトや335、その他多数。とても一本でカバーしきれる訳がない。

というかそんな中で新藤さん家の方はどんどん買い増ししていくんだもの。


結果的に僕も家には"それなりの"本数のギターが備わることとなった。

もちろん送られてきた曲にギター入れたりといったこともしているので、ちゃんと使い分けはしているつもりである。

だが、もしこれからどうしてもガットギターの音を使いたいとしたらどうする。
もちろん家にはない。となると、買うしかないではないか。

ということで僕はいま、猛烈にエレガットが欲しい。


新藤晴一使用機材~エレガットGibson Chet Atkins CEC編


上に書いた通り聴いた人間が判別できるとは限らない。
だが独りよがりの達成感を得るためにはその音が必要なのだ。




120本の欲求








斉藤和義の弾き語りライヴを見た。
CSで放映されたものだが、その中でインタビューもあって「ギターは何本くらい持ってるんですか」という質問。

「何本ですかねぇ」と言いつつ「120本くらいあるかもしれませんね。持ってる人はもっと持ってますが」という回答。

「今回の(弾き語り)ライヴでもステージ上にたくさん並んでましたが」という質問に、「まぁチューニングが違ったり、カポ付けたり、あとは音色も違いますしね」と答えつつ言葉を続けた。

「でもやっぱり見せびらかしたいんですよね。実際二本くらいあればなんとか事足りるので」

これだ。これこそがギタリストの本質なのだ。

僕は以前ジョン・メイヤーがやたらとストラトを何本も使い分けるのは「自慢のためだ」とどこかで書いたけど、そうでしかあり得ないほど本数を使っている。


ギタリストがなぜライヴ中にギターを持ち替えるのか


「弾くというよりも、ギターを眺めてるのが好きなんですよね」と斉藤和義は言った。
とにかく頷くしかない。

そう。先にも書いた通りギターを買うときは大抵ルックスが主で手に入れる。なのでギターは眺めているだけで楽しいのだ。可愛いのだ。ギター眺めながら酒が飲めるほど。


はい。長々書いてきたが、この記事を一行に要約しよう。


「自己満足だこのヤロウ」


以上。考察という名の言い訳コーナーでした。








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「ギターとはワインである」 ~ギターの"良い音"論争に終止符を
ギターは金融資産になりうるのか ローズウッド輸出入問題










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2017年9月19日火曜日

(再掲)知ってる?アーティストが突然ソロ活動を始める理由







バンド好きをやっていて、ある日突然メンバーの◯◯のソロプロジェクト始動!みたいなニュースを見たことはないだろうか。

特に、ある程度メジャーどころのアーティストにその傾向が強く見られる。

今回はなんでアーティストは突然ソロプロジェクトを始めるのか、その理由について書いてみたいと思う。

後半で晴一さんとTHE 野党の活動についても触れているので、THE野党の活動について思うことのあるポルノファンの方は是非目を通していただけるとありがたい。










自由な音楽制作



ソロ活動を始める動機としてはこれが一番ではないだろうか。

メジャーアーティストになるほど、そのアーティスト名はブランドとして確立される。

そうなってくると、もはやバンドはメンバーだけのものではなくなり、レコード会社やプロデューサーなど全てひっくるめた「プロジェクト」となる。
特にメジャーレーベルのアーティストに関しては規模が膨大となり、社を上げたプロジェクトともいえる。


響きはよくはないが、アーティストを売り出すにはそれなりの投資が必要で、ブランドイメージをある程度維持していくには、それだけ手間と費用がかかる。

アーティストの人気が上がるほど母体は増大し、バンドの意思決定だけで軽々動かせる存在ではなくなってしまう。
バンドマンといえば自由奔放というイメージだけど、新しいことに挑戦したいというミュージシャンには窮屈な部分もあるのではないだろうか。


云わばシャネルのブランドの新作を制作しているのにデザイナーが俺今度はシャネルで安全靴出したいんだと言うみたいな。
稀にそういうトリッキーなことをしてしまうケースも多々あるけど、大方新しい方向性を見出だして行くのは有名になるほど難しくなる。

そんな挑戦を繰り広げていくタイプのブランドもあるけど。


そこでアーティストはソロとして活動を始めるのだ。

ソロ活動にすることで、バンド(アーティスト)というブランドし縛られない自由の利く活動ができる。
自分のソロプロジェクトであるから、ある程度のことまでは自分でコントロールできるようになる。その分責任も増すことにはないるが。

もちろんソロ活動としてお薬に手を出したりしてしまっては本業にも影響(損失)を与えてしまうことにもなる。


ソロ活動ということではないが、細美武士は the HIATUSとMONOEYESを掛け持ちしていたり、楽曲スタイルによってバンドを使い分けるといった活動もそうした理由からきているのだろう。エルレ再結成してくれ。



セールス面でのプレッシャーがなくなる




似た理由になるが、これもリリースする側のアーティストにとっては重要な話題だ。


ポルノグラフィティで例える。

ポルノは晴一さんは THE 野党としても活動している。

これはまさに、ポルノグラフィティという巨大プロジェクトから外れ、自由な音楽制作ができるということからスタートしたプロジェクトである。


以前インタビューでも「ポルノは自分たちだけのものではない大きなプロジェクトだ」と言っていたことが何回かある。


よく話題に出る曲出し会議などもその一環だよね。


ポルノグラフィティという名前で出す以上、それなりに費用をかけたプロモーションがあり、それに見合うある程度の結果が期待される。


なので、曲をリリースするということについても「セールス」というプレッシャーがついて回る。晴一さんがインタビューで「シングルは数字に結果が出るので緊張する」という旨の発言をしている。


逆にアルバム曲はシングルに比べれば自由が利くので作ってて楽しいとも言っている。


そうしたプレッシャーにとらわれず音楽制作をするためにソロプロジェクトを始める要因になる。

THE 野党の活動始める時ファンからはあれやこれや言われていたが、結果的にポルノでの音楽性も広がった気がするし、ポルノとしての活動を止めずに続けてるしね。


むしろ僕は晴一さんのセールス面に触れる話題などからも、そのプレッシャーの大きさを感じるので、そのプレッシャーを発散させるのにも、僕はTHE 野党の活動していくことは悪くないと思っている。


たとえば受験をしたことのある方は一年間試験が終わるまでずっと心が落ち着かない気持ちにならなかっただろうか?

結果を求められるということはそういうことだ。それを17年間続けてきたとしたら、人間は憔悴して疲れきってしまう。

この世でどれだけのバンドが消えて行ったか想像するのは簡単だろう。


だからこそ息抜きになる時間を作ることで、逆にいざ集中という時には、さらに集中した活動ができると思う。


岡野さん?彼は釣りがソロプロジェクトです



まとめ




ということでアーティストがある日突然ソロプロジェクトを始める理由について書いた。

上の中でプロジェクトに触れたが、こう書いてしまうと悪く見えてしまったかもしれないが、それだけ多くの人がアーティストを売りだそうと真剣に話し合っているということだ。
その中から生まれた素晴らしい音楽もたくさんある。

実際には様々なパターンがあるのだが、少なくともポルノチームは良いものを世に出そうという議論に基づいていると思う。

一辺倒に批判せず、好きなアーティストであればこそ応援してあげて欲しい。

まぁ、世の中にはソロプロジェクトのはずが、最もソロ活動を楽しみすぎてそれが本業になってしまったアーティストもたくさんいるが。









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2017年9月18日月曜日

新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.9.11放送分 インスタ映えするとは






※赤字が自分の感想です


ポルノグラフィティ新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.9.11放送分



オープニングトーク




タバコの話。

アミューズの事務所などでも喫煙スペースが決まってきたりしている。

本来タバコはものを書いたりする時などに手持ち無沙汰を解消したり、息抜きに使う。
なので、タバコのロマンがなくなってきている(嫌煙家の人には怒られるだろうけど)。

食事などは煙がない方がいいけど、ロマンはなくなってきた。更に最近は電子タバコが出てきて、グローというものは細いタバコを箱に差し込んで吸うので見た目がブリックパックから飲んでるみたいになる。

以上、何回か禁煙に失敗したギタリストからでした。


新曲は無事にリリースされた月曜深夜。

晴一さんは誕生日間近。上京して20年経ってもまだ我が街という気持ちにならない。
たとえば近所の病院で最期を迎えたいかと云われるとそうは思えなくて、どうせなら因島の病院でおしゃべりな看護師さんに看取られたい。


1曲目"キング&クイーン"



信長の野望



大人になってきたと思う事。

真っ先に思うことが「ドラクエが最後までできないこと」。しょうもない先読みをしてしまって少年の時の気持ちで最後までできない。
そんな中、信長の野望とゼルダは飽きずにやっている。

ゲーム最後までやる気力は確かにないなぁ確かに。

かつて初めてやったとき晴一さんの性格上、信長の野望で信長を真っ先に選ぶことはない。
長宗我部元親を最初に選んだ。

まず四国を統一していくときに、長宗我部元親は知略がとりわけ良かった。
隣の将軍がアホだったので、すぐに暗殺できた。将軍のいなくなった城は"入札"するシステムだった。

最近またやった時に"人口"というシステムが増えた。四国を統一していって、関東などに行くと人口が違いすぎて兵隊の数が違いすぎる。
なので田舎侍は全く敵わない。

信長は力を持っているので、江戸とかからとんでもない兵力を揃えてきた。

今はプロモーションや趣味のレコーディングが忙しいので、今はスイッチをマネージャーに預けている。


2曲目"光の矢"


UFOキャッチャー





コーナー:心のひとりごと。キツイッター

メール:広島行きの夜行バスを乗り過ごした。東京駅なのに間違えて新宿に行ってしまった。なので翌朝格安航空を取った。広島戦を見に行きます。

晴一:この翌日だと広島勝ったね。
松田スタジアムとかそうだけど、最近は家族とか女性とかにも来てくれるようになってきてるよね。



メール;某アニメキャラのフィギュアを3400円かけて取ったら、同じ日に妹が200円で取ってきた。

晴一:UFOキャッチャーって取れる?あんまり情熱をかけてやったことがないけれど。

今浪:上手い人曰く1回で取ろうとするのは間違いで、1回でずらしたりしていく。

晴一:なるほどね。でもやろうと思えんな。今UFOキャッチャー多いよね。一昔前は音ゲーが流行ってたけど。
ビックリするくらいデカいぬいぐるみとかあるじゃん、あれ貰っても困るよね。

でも、あれだよ君のが高級ということだよ。


まさに昨日アイアンマンのフィギュア取れなかったなぁ。


3曲目"夕陽の色"

昭仁のタイトルは「〜の〜」みたいなタイトル多くない?って話してたら俺の方が全然多かった。

単純に曲数の差もあるかと。










UFOキャッチャー




最近はインスタ映えなどで、食べる前に撮影することが多くなってる。

俺も、地方行ったときとか撮るよ。


旅行とか行ったら撮るよね。僕はアホだから撮らないと食べたもの忘れる。


テレビの情報だけど最近はインスタのために海に行くとかプールに行くとかが目的になってきているみたいだもんね。
この辺を言及していくと時代とずれていっている感覚になる。

もちろん面白いものだったらいいと思う。Twitterでもずっとカレー食べてる人(NAOTOさんではない)とか「あ、またカレー食べてるな」と思えるけど、1回パクチー丼食べたって云われても、面白くないじゃん。


たとえば海に行きましたはいいけど、何が楽しかったとかそういうの訊きたいじゃん。でも写真だけあってもね。
背の高いパフェであっても、それを作った人の目的とかインタビューしたりしたら面白いよね。

だからインスタでもそこの文章にこだわったら更に写真が引き立つだろうね。

写真撮る事が目的なのはやっぱりどうなんだろうなぁという方だなぁ自分も。




コーナー:心に残っているアニソン

メール:私の心に残っているのはドラゴンボールです。昔は作詞作曲とか見なかったけど、ポルノ経由で森雪之丞さんを知って、それからドラゴンボールの曲をやっていたことを知った。

晴一:やっぱりそうやってずっと人の心に残っていくことって、喜びだよね。
だからドラゴンボールみたいなみんな知っていることになっているというのは、さすが森雪之丞さんだなと。

最近"メリッサ"とか云われるけど、あれもアニソンなの?

今浪:最近は、そうですね。

晴一:じゃあポルノの単品として聴いても成り立つように書いたけど、アニソンとしてなら「鋼の錬金術師」って書けば良かったなあ。


4曲目"Montage"






では今週も閉店です。










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2017年9月17日日曜日

星野源の好きな歌詞をピックアップして語り倒していいでしょうか







星野源の曲は日常を歌う。

ここ最近は歌詞に意味やメッセージを込めることを減らしてきてはいるが、それでも日々の延長線に活きている歌詞なのだ。

これほど淡々と生活を歌うアーティストは、実はそんなにいないのではないだろうか。

ということで、ここであらためて星野源の歌詞世界を見つめ直してみたい。








いつかなにも 覚えていなくなるように
飯を食べて 幸せだなどとほざくだろう


"キッチン"



いなくなった相手、そして取り残された者。
まるで時が止まってしまったような時間であるが、決して時間が止まることはない。

たとえ今がどんなに辛くとも時は進む。そしていつかそれすらも忘れて飯を食べる時がくる。それこそが人生なのだ。

実は限りなく人物像を曲中で描いていなくて、年齢も性別も示すものはない。それでもそこに描かれている生活の後で漠然と関係性や映像が浮かび上がるというバランス感覚が絶妙である。

そして、このバランス感覚があるからこそ、普遍的に人の心へ響く曲となっている。



おじいさんは 歩いてゆく
おばあさんの 好きな場所


"老夫婦"


1stアルバム「ばかのうた」と2ndアルバム「エピソード」ではが時折顔を見せる。

生まれて来なかった兄妹や、焼き場の話、お墓参りの歌。

詞の世界において死を扱うことはとても尊いものとされる風潮がある。もちろん命を扱うのだから当然そうなることはおかしくない。

しかしながら星野源の歌う死は生活の延長に続く、ある種、誰しもに必ずやってくるものなのに見て見ぬ振りをしているものである。

間違いなく生活の一部として続くことである。










寂しいのは生きていても
ああ 死んでいても
同じことさその手貸して
まだ歩けるか


"知らない"






この曲が発表されて、初めて聴いたとき、星野源にとってとても重要な一曲になると感じた。
何に対してかは分からないが、これをシングルとしてリリースできることへの強みを感じた。

"あるショックな出来事"を歌詞にしたものが"知らない"の詞となったという。シングルの初回限定版DVDで歌詞を生み出すことに苦悩する姿が映っている。
あくまでもフィクションの中で描かれてきた死がここで現実として向き合うものとなった。ここで初期の星野源が持っていた死生感が極まったと思えたのだ。

真っ向から死と向き合った描かれた言葉、それでも生活に根付いている言葉であった。たとえその人が死にいなくなったとしても、残すものはある、そして残された者の生活は続いていく。







何度も何度もなぜ うずくまる
何度も何度も見た 頬の雨がある
何度も何度も言うよ 始めから
たった一つだけを君は持っている


"未来"



僕が星野源の曲で一番好きな曲はなんだろうと考えると"フィルム"か"知らない"か、もしくは"未来"である。どれが一番好きかは聴く時々によって変化はするが、この3曲は特別である。

"未来"は東日本の震災後初めて書いた曲だという。
先の"キッチン"のように、どんなに辛いことがあっても、今日は終わり未来(明日)は生まれる。

"たった一つだけ"とは何だろうとずっと考えていた。
考えて行き着いたのは"命"であった。



日々は動き 今が生まれる
暗い部屋でも 進む進む
僕はそこでずっと歌っているさ
へたな声を上げて


"日常"






星野源の描く日常について見てきたが、最後にまさに"日常"をタイトルに冠した曲で終わりたい。

ここまで何曲かピックアップしてきたが。どれしもに書いたが"それでも日常は続く"というものが星野源の歌詞には宿っている。

よく音楽は日常を彩るものとされる。音楽を信じている人間にはあたかもそれが魔法のように。
だが、星野源の曲にはある意味魔法は宿っていない。逆説的だが、だからこそ特別なのではないだろうか。

日々に歌は寄り添っている。日々はそれでも続いていく。

明日はまた生まれる。






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2017年9月16日土曜日

ミュージシャンの名言・暴言集まとめ part.2







ミュージシャンたるもの、大抵ろくなことを言わない。
それがロックミュージシャンであれば尚更である。

さて、今回はミュージシャンの名言・暴言集まとめの第2弾をお届けしよう。
今回は日本からも参戦しております。


ミュージシャンの名言・暴言集まとめ part.1 と合わせてお楽しみいただきたい。

ちなみにイギリスの眉毛兄さんについてはあまりにも多くて楽しすぎるので別にソロでまとめている。

ノエル・ギャラガー暴言集「俺の眉毛はどこまでも自由でワイルドなのさ」




犬は自由でいられるのに人間はそれさえも出来ない。

~ボブ・ディラン






人生で辛い状況に置かれたとしても、
「なんでわたしなの?」なんていわないで、
「かかってきなさいよ」っていうのよ。

~マイリー・サイラス







自分で夢のある生き方が出来ない人が、他人の夢を笑う。


~ジェームス・ブラウン







リポーター「あなたは神のようなベーシストだと称されていますね。
なぜあなたはそのようなベースを作れるのですか?」

スクエアプッシャー「残念だが、これしか作れないんだ。」



~スクエアプッシャー









人がいつ死ぬかは決して分からない。どの瞬間にも人は死にうる。
だから、そのつもりで人に接しないと。
誰に対しても、自分が相手のことをどう思っているのか伝えておくんだ

〜ジョン・フルシアンテ





騙されてはいけないよ。レコードを買う人間が決めるんじゃないんだ。その週に、その月に、その年に誰がビッグになるかは、業界の連中によって既に決められている。単純な話だよ。疑問の余地はない。その判断に反して成功するのは極めてまれなことなんだ。



好きになってくれたら嬉しいけど、好きにならなくても、それはそれで構わない。何故なら、これが俺だからだ。レオナルド・ダ・ヴィンチは人を喜ばせるために絵を描いたりしなかった。

〜イングヴェイ・マルムスティーン








政治が面白くないわけじゃない。
政治家連中が面白くないだけなんだ。

〜ジョン・レノン











人間は何故、電池なしで動くんだろう…


TERU「TAKURO、俺イレブンピーエム行ってくるわ」
TAKURO「は?なにそれ。セブンイレブン?am/pmどっち?」
TERU「違うよ!イレブンピーエムだってば!」
TERUさんは、ファミマの袋を手に戻ってきた。


(12月29日のライブにて)
メリークリスマス!!今年もよろしく!」


〜TERU(GLAY)






Q,この世からなくなると困るものは?
A,松本「それはもちろんギターでしょ!」
稲葉「トールラテ」


Q,弱気になったとき、自分に言い聞かせる言葉は何ですか?
A,虎だ、虎になるんだ


稲葉「俺、今日奥歯欠けたから歌わない」
松本「え、何で?」
稲葉「キャラメル、食べすぎた…」


〜稲葉浩志(B'z)






いま着てるこのTシャツ、ジャスコで買ってきたんだ



(ロビンソンができた時)
「また地味な曲を作ってしまった・・・。」
(ロビンソンがヒットして)
「こんなに売れるなんて思わなかった」



草野「サビを英語で歌っちゃうのってなんかダサいと思うんですよね 」
DJ「そういえばスピッツにはそういう曲ないですよね」
草野「いや、あるんですけどね・・・」



ロックはダサい奴が聴く音楽


〜草野マサムネ(スピッツ)







ミカンは和菓子。

〜河村隆一


















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2017年9月12日火曜日

斉藤和義の歌うたいのバラッドをノリでカバーしちゃいました!←おい





斉藤和義の"歌うたいのバラッド"が好きだ。

本当に大好きな曲で、ライヴで聴いた時には思わず感極まってしまうような曲である。

しかし、数年前とあるお店のBGMでこの曲のカバーが掛かっていた。

なぜかやたら明るい曲調で、女性ヴォーカルが歌っていた。
若干ダンストラック寄りのアレンジとなっていた。

それに対して凄まじい憤りを感じたのだ。
自分の作った歌でも何でもないのだが。

そのことについて書いてみたい。



曲のテーマ性








店のBGMだったし、正直誰のカバーかさえも分からないままであったけど、今でも強烈な印象を与えられた。悪い意味で。

ということを思い出し、念のためiTunesで調べたらそれっぽいのが見つかった。
細かいことは書かないが、要はよくあるヴィレバンで掛かっている謎のハウスアレンジのカバーアルバムみたいなやつの1曲であった。

これ異常踏み込むと僕のボルテージが限界を迎えるので、もう書きたくありません。

カバーする自体には反対ではないし、良いカバーだって沢山ある。カバーを聴いて原曲を聴こうと思う人もいるだろう。

だけど"歌うたいのバラッド"って、女性ヴォーカルで明るい感じにカバーしたらテーマの本質に背いていると思わないでしょうか。

この曲の魅力は不器用な男がずっと寄り添ってきたあなたへ、言えなかった「愛してる」という一言を振り絞るように伝えるところにある。
女性ヴォーカルであっても、その部分がしっかり表現されていれば間違いなく良いと思う。
逆にいえばそこが表現されなかったら、この曲の意図ガタガタではないか。


それで聞こえてきた感じが「名曲をカバーしちゃう私素敵☆」みたいなのが透けて聞こえてくるようだったんですよ。
エモーショナルもへったくれもない代物。

Bank Bandで桜井和寿がカバーしているが、アウトロで「愛してる」祭をするほど連呼しているのも、曲のテーマにそぐわないのだ。連呼しちゃ軽くなるでしょうが。
こっちはアウトロ以外はかなり好きなカバーなのに、そこが残念である。

話がそれてしまったが、 カバーするのであればするなりで、ちゃんと原曲の持つ意図は大切にして欲しいと思ってしまうのだ。






僕は毛皮のマリーズ好きだけど、イエモンのトリビュートアルバムの"SUCK OF LIFE"何故ヒロTのコーラスを混ぜたのか理解できない。
"SUCK OF LIFE"って要するに同性愛のゲイの歌なわけじゃないですか。だから女性ヴォーカルをそこに入れてしまうとダメではないかと。

志磨遼平の意図を今でも知りたい。
あれほどイエモン好きの志磨がこの曲のテーマを分かってないはずがないし。


もちろん曲の解釈は人それぞれだし、一つの解釈として捉えることはできる。
ただ、どうしても気になってしまうと素直には楽しめないもの。









ノリでカバーしましたみたいなカバーアルバム









それとは別に先日TSUTAYAに行くとヒット曲のカバー集みたいアルバムが掛かっていた。
男女混合でBUMP OF CHICKENの"天体観測"とか、YUIの"Good-bye Days"とか。

バンプは当たり障りない大学生がコピーしちゃいましたみたいな感じだったのでもう好きにしてくれという感じだが、YUIの"Good-bye Days"は儚さも何も感じないカラオケを聴かされている気分であった。

心の中で「止めてー!俺のYUIを返せ!」と叫んでいた。
※何一つ俺のものではない


どうやらそんな感じのカバーを集めたコンピレーションアルバムが出ているらしい。

泣いた。心の中で。
今まで"Good-bye Days"で流した類いの涙でないものだ。







アメリカとかイギリスの映画で、ヒット作のパロディみたいなのがあるじゃないですか、あれてふざけてるようで最大限のリスペクトを込めて作ってるものばかり。

たとえばエドガー・ライトの「ショーン・オブ・ザ・デッド」なんて、完全にコメディだけど、しっかり「ゾンビ」へのリスペクトを込めていて本家監督のジョージ・A・ロメロからもお墨付きを得ている。
それにつきましては、ジョージ・A・ロメロ監督のご冥福をお祈りいたします。

真剣にふざけてるというか、しっかり原作を理解して愛していることが映画から伝わってくる。

音楽も一緒で、そういうカバーってやっぱり聴いてても気持ちいいし楽しいんだよね。


いや、分かってるんですよ。

音楽なんだから、楽しめたら良いじゃんとか、良い曲なんだから広めたいみたいなのも。
"歌うたいのバラッド"の件も、斉藤和義本人は絶対「まぁ、いいんじゃないの?印税も入るし」とか云うだろうけど。


それでも、安直にカバーするならニコ動とかカラオケでして欲しいなと思うので今日この頃。

真面目すぎでしょうか。


【関連記事】
ハルカトミユキの”球根”カバーを聴いて思うこと
あの日YUIを見た僕にYUI以上の女性シンガーソングライターは現れない










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2017年9月10日日曜日

新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.9.4放送分 プロモーションします(主に小説の)






いつもより生放送


※赤字が自分の感想です


ポルノグラフィティ新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.9.4放送分



オープニングトーク




シングルリリース間近の月曜深夜。

久しぶりにジムへ。
2〜3週ぶりに行ったらトレーナーに「マッスルメモリーがあるから大丈夫」と云われた。
マッスルメモリーとは自分の筋肉がどこまで膨れているかの記憶で、それは贅肉にもある。

昔太ってた俺ヤバい。


楽曲感想。

メール:久しぶりの新曲で両A面。ポルノの曲はアニメタイアップと相性がいいと思ってて、"Montage"がとても良かった。"キング&クイーン"はスポーツのタイアップでそれもとても合っていて良い。


今日は「キング&クイーン/Montage」のプロモーションの1時間?
え?他にもあるでしょ!!他 に も ! !

もちろんシングルも大切だけど、それは他にもたくさんやってるから。見せようかスケジュール帳。


1曲目"LiAR"



夏フェス出演の振り返り




8月大型フェスに3本出演。
3つとも特色があって楽しめた。

活動が長くなると「盛り上がった」だけでは済まされない。だからポルノをどう見せるか。
横柄に聞こえるかもしれないが「ポルノ」という名前は浸透している。

「知ってるこの曲!イエーイ!」だけで終わってはいけない。それは「名所の橋も一応見ておこうか」みたいなことで、それではダメなキャリアに立っている。

今のポルノとみんなに楽しんでもらうのとの融合。

これからも出演していくかどうか、するならどうやって見せていくか、今はまだ掴めてはいないがこれから考えていく。


難しいよね。やっぱり新曲ばかりでもダメだろうし。


2曲目"アポロ"
夏フェスで毎回最後にやったけど、聴いてもらってるみんなの心に残っているようで、反応が特別だった。

僕はハルカトミユキ行って聴けてません。


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ポルノグラフィティの夏フェス出演を振り返ろう ロッキン・モンバス・ラブシャのセトリ&感想ツイートまとめ




新曲について "キング&クイーン"



原稿を無視して『ルールズ』の感想。


新曲ミュージックビデオの感想。

メール:撮影場所は滑走路ですか。映像のように飛び立っていけそうで、浪人生として励まされました。

抜けのいい曲なので、スタジオではなくて外で撮影したいと要望を出していた。撮影場所は長野県で3時間くらい掛かった。
ところで浪人生なら頑張らんと。
去年何かあって、志望した学校に落ちて否定されたような気持ちからの1年は大変だろうけど、"キング&クイーン"を聴いて……『ルールズ』も読んで!、頑張ってください。


ツイッター:受験に打ち勝て!、珍しいメジャー曲!、朝に聴きたくなる元気を貰える曲!


ありがとうございまーす(棒読み)
※早く小説の宣伝したくてウズウズしてます

3曲目"キング&クイーン"










新曲について "Montage"




"Montage"について。

メール:MV見ました。想像と違ってビックリしました。不思議で異次元に引っ張られていく感覚。
仕掛けがたくさんあるそうなので、これからも見続けていきたいです。

俺も全部仕掛け知らない。教えてくれないから。


ツイッター:ダークでカッコイイ、"キング&クイーン"との対比がいい、夏フェスで大暴れしたバンドの新曲


4曲目"Montage"


※ここまでギターの方は小説の宣伝したくてウズウズしてます


『ルールズ』




『ルールズ』について!!!


ポルノの曲については2人でやっているので褒めてくれても割と客観的に見れるが、小説はこうして褒めてくれてたり、良いですよと薦めてくれてるのは、自分で読めんね。
ツイッターの感想今浪くん読んで。

ツイッター:
気がつくと小説で生きている彼らの姿が浮かび渋谷で彼らの姿を探すよう
読書感想文を書きたいほど刺激を受けた、小説の場面に合わせて曲が流れてきたら良いのに
メジャーデビューを目指す若者をミュージシャンである晴一が書く説得力
フィクションでありながら気持ちが入り込める
ギタリストとして下積みを積んだ作者だからこそ書けるライヴシーン
村上春樹の小説のように音楽がたくさんでてきて聴いてみたくなる
因島の生んだ大作家、行列のできる法律相談所出て欲しい
こんなに夢中になったのは初めて、次回作も楽しみです

※ギターの方めっちゃテンション上がってます


"アポロ"と初めて自分の曲がシングルになった時ぶりに、本屋の店頭に見に行った、なかった。

音楽をやっているからこそ、書きづらいシーンもあった。本当はこういうピュアさで音楽をやっていたいんだろうけど、オーバジンズほどのピュアさで音楽をやれているか。
長編なので心情を重ねるところもあるが、自分に問われているような気持ちになる。

因島が生んだ大作家は湊かなえさんおるからね。

次回作、書かんといけんのよね。最新作もいいけど次も期待させられるものでないといけない。








では今週も閉店です。










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ハルカトミユキ +5th Anniversary SPECIAL @日比谷野外大音楽堂 2017/09/02






※文中の敬称略
※引用以外は全て僕個人の見解、意見、妄想です


ハルカトミユキにとって3度目となった日比谷野外大音楽堂。台風一過のような快晴の空の下、時折吹く風の肌冷たさに秋を感じた夜。



2017年9月7日木曜日

【感想 】ポルノグラフィティ「キング&クイーン/Montage」





ポルノグラフィティのニューシングル発売されました!


ということで感想をば。



ポルノグラフィティ 45thシングル「キング&クイーン/Montage」










2017年9月6日水曜日

「ポルノDVD買いに行く」と平気でいえる世界






普段当たり前に言っているけど、あらためて考えると凄くない?という話。

病的にポルノグラフィティを愛し過ぎてしまってる方はもう忘れてしまっていると思うが、ポルノとは『猥褻(わいせつ)な文学・絵・写真』という意味である。

そんなポルノのDVDを買いに行くと、若い女の子が普通に言える世の中!最高だ!
岡野昭仁がライヴで言う「生ポルノライヴ」、完全に歌舞伎町の世界だ。ストリップか何か?

まさに今日だが、スッキリ!に出演すれば「朝からスッキリ!生ポルノ」完全にアウトである。ぐうの音も出ない。弁護士も雇わない。


冗談はこれくらいにして、これって凄いことだなという話。



"ポルノ"が一般化するとき




1999年まで"ポルノ"という言葉は上記の通り「猥褻なもの」という意味であった。

そこにポルノグラフィティが登場して以降、"ポルノ"という言葉の意味が一新されたのだ。

バンド名の由来はインパクトのあるものにしたかった、というのは有名な話ではある。
その通りデビュー当初はインパクト抜群であったのだろう。

しかし今現在「ポルノ」という言葉を訊いて「卑猥」と想像する人がどれだけの割合いるだろうか。
60代以上の方であればまだ「卑猥」方面の意味で取る人も多いだろうが、若者はほとんど「ポルノグラフィティ」を想像するのではないだろうか。

その浸透率というものは凄まじいものである。

Wikipediaの「ポルノグラフィ」から引用すると、



1850年前後にイギリスで作られた言葉であるといわれている(『オックスフォード英語辞典』による用例の文献初出は1857年のものである)


とのこと。つまり160年程前に生まれた言葉なのだ。

それがポルノグラフィティの登場によって、本来の意味とは全く異なる言葉の定義となった。
もちろん日本だけの話なので海外では注意しよう。

この手の話題で毎回持ち出すのだが、以前代々木体育館でポルノのライヴがあった時に原宿付近を「PORNO GRAFFITTI」と背中に書かれたツアーTで歩いているファンが沢山いて、それを見た外国人観光客の兄ちゃんが「Oh...」という風に背中を指差していたのが忘れられない。








言葉の変化



言葉は時代によって変遷していく。

たとえば「テンション」という言葉は本来「1 精神的な緊張。また、不安」という意味である。
そこから「ハイテンション」という言葉に繋がるのだが、これは糸やロープが張り詰めた様子から来た言葉だ、それが今では「興奮している状態」を示す言葉となっている。

辞書においても
「2 (1の誤用から)俗に、気分や気持ちのこと。「朗報にテンションが上がる」「いつもテンションの低い人」」
という表記もされている。


他にも有名なのは「全然~あり」みたいな用途。

この「全然あり」はよく「全然」の後は否定である「~ない」にならないといけない、誤用であるという話。
そこから「夏目漱石も全然の後に否定をしないで使っている」とかそういう反論までが必ずワンセットで付いてくる。

今でいうと「全然あり」っていうのは、省略を伴う表現だよなと思う。

たとえば、


A「この洋服で大丈夫かな?おかしくない?」
B「全然ありだよ!」


という会話。Bさんの言葉は「全然(問題ない)ありだよ!」ということを意図している。つまり否定の部分を省略しているが、受け手もそれを無意識に脳内で補完しているから通じているのではないかと思う。

かといって、気にする人はするし、公文などでは用いない方が良さそうではある。


僕も言葉をきちんと使えているわけではないが、飲食店での「こちらが~になります」とか「~でよろしかったでしょうか」はいつも気になる。


こうした、言葉の意味が時代によって変わっていくというのは面白いなと思う。

50年後にはまた違う文化が生まれているのだろうか。









【とりたてて関連しない記事】
日常生活でポルノグラフィティへの愛が溢れ出してしまう瞬間
もしもポルノグラフィティがゴリラだったら
ポルノグラフィティで好きな歌詞フレーズ part.1








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2017年9月5日火曜日

ポルノ全アルバムレビュー 2nd「foo?」







なかなかに忙しくなってきて、遅れがちだがレビューシリーズを進める。

今回はオリジナルアルバムとしてはポルノグラフィティで最もヒットした2ndアルバム「foo?」を取り上げよう。


ポルノグラフィティ全アルバムレビュー 2nd「foo?」







アルバムについて




タイトルの「foo?」については、様々な意味合いが込められている。


・2枚目のアルバムなのでひぃ、ふぅ、みぃのふぅ
・一段落で一息ついた時の「ふぅ」
・「誰?(Who?)」という問いにようやく自信持って応えられるようになってきたこから
・熱いアルバムが出来たので冷ますときの「ふぅ」


などの諸説がある。

"ミュージック・アワー"のヒットや、"サウダージ"の場外ホームランにより、"アポロ"の一発屋というイメージを完全に払拭したポルノグラフィティ。
そんな勢いはアルバムへも引き継がれ、とても充実の曲が並ぶ。

特徴としては、このアルバムではシングルを除けば収録曲の大半をメンバーが作詞曲を手掛けているという点だろう。

因みにジャケットのタイルには本当にうっすらと人のシルエットが写っていて、これは誰かとファンの中で物議が交わされた。確かTamaさん説が濃厚だっただろうか。


では全曲見ていこう。









1. INNERVISIONS




左右を駆け抜ける電子音。そこから雪崩れ込むバンドサウンドがカッコイイ。更に、かなり意表をついた歌い出しには1曲目から度肝を抜かれることだろう。

ラップというよりは早口の捲し立てのような歌い回しである。内に秘めたる情熱というのは昭仁さんらしいテーマであり、そのメッセージ性は今でも変わっていない。

サビの広がりあるサウンドも気持ち良くてライヴでたまに思い出したようにやって欲しい曲。



2. グァバジュース




テンポ感があり、コーラスワークも合わせて爽やかな音作りである。だが、歌詞はなかなかにアイロニーである。

Telじゃない分だけはすこしは誠実でしょ

という言葉だけで、相手の女性の輪郭がかなり掴めてしまうのが晴一さんらしいなと思う。



3. サウダージ "D" tour style




ポルノグラフィティ最大のヒット作である"サウダージ"にウッドベースのイントロが追加されている。
サブタイトルはアルバムリリース前のツアー「2nd LIVE CIRCUIT "D4-33-4"」からきている。

今でもライヴはこのバージョンで演奏される機会がよくある。
この時点でもかなり貫禄を感じる曲だ。



4. 愛なき…




個人的には昭仁さんの曲の中でかなり上位で好きな曲。
その叫びは"INNERVISIONS"で沸き上がってきた衝動のようにも感じる。

「愛なきこの時代にキミをこんなに愛する」という力強さもありながら、「音のない森」くらいまでの昭仁さんの抱えていた、暗いダークサイドの部分が滲み出てもいる。



5. オレ、天使




願いは叶うと誰が決めた?笑わせんな!神様だってそんなこと全然言ってなかった

というパンチラインが強烈だ。
全編晴一節が炸裂して、皮肉ばかりだけど、どこか優しさも感じる天使だ。

アイルランドあたりのロックバンドとは、もちろん我らがU2である。というかボノだよなぁ。

アルバムリリース時にMステで披露して、歌詞の「赤い空」を「青い空」と良い天気にしてしまったのは黙っておこう。



6. サボテン




6曲目でようやく「ふぅ」と一息つける。

かなりハイカロリーな曲が続くので、ここで入っている"サボテン"はアルバムのバランスを取っている。

それにしても、あらためて名曲である。



7. Name is man 〜君の味方〜



不器用な男の歌。

LINEとかでやり取りが気軽になった今の時代だと、この曲の写り方が違うのではないかと思う。

よくよく見ると完全にただの惚気ソングである。



8. デッサン#2 春光




晴一さんが、亡くなった父親についてを書いたアルバムの中で最もシリアスなナンバー。
しかしながら、瀬戸内の海の描写のようにどこか穏やかさと暖かさも感じる。

それは晴一さんにとって父親がどのような存在であったか伝わってくるようだ。


人の願いなど大きな時間の前では
大河に漂う木の葉みたいだ


という歌詞はあまりに切ない。



9. ミュージック・アワー Ver.164




"デッサン#2 春光"からいきなりこの曲へのシフトチェンジは、正直かなり戸惑う。
おそらくここから終盤ブロックという意味合いなのかもしれないが。

だけど、"ミュージック・アワー"の持つ底知れぬ力と魅力は偉大である。



10. 空想科学少年




アルバム曲ではあるが人気も高くて、しばしばライヴで演奏される。

この当時はAIBO(SONYの発売した犬型ロボット)が話題になっていたけど、2017年を迎えてより一層進化は進む。

そのうち、本当に人間と機械が融合し、僕らはみんな同じ顔して失恋もないロボットになるのかもしれない。まるでPepperくんのように。

人工知能ロボットのペッパーは映画アイ,ロボットのサニーになれるのか




11. Report 21




晴一さんなりの近未来が"空想科学少年"なら昭仁さんなりの近未来がこの曲。その対比が面白い。

晴一さんは人間の弱い心は機械になって没個性が進むと書き、昭仁さんは弱体化を挑戦と失敗の繰り返しで熱を上げよと書く。

この辺の音楽の描いた近未来は面白いので今度他のアーティストも絡めて考えてみようと思う。

自分の中ではブレードランナーみたいな世界観のイメージである。



12. 夜明けまえには




アルバムのラストナンバー。

ある日何気なく聴いた時に思いの外、心に深く刺さって以来とても入れ込んで聴いている。

「ふと思ったことを3倍にして書いた」という昭仁さんの歌詞が良い。

お互い伝えきれない事があるのなら
それ以上の時間二人で一緒に居ればいい

という歌詞が不思議な余韻を残す名曲。


ということで、アルバム「foo?」の感想でした。
この機会に皆様もあらためて歌詞カード片手に聴いてみてはいかがでしょうか。


★アルバムレビュー


ポルノ全アルバムレビュー1st「ロマンチスト・エゴイスト」


★シングルレビュー



ポルノ全シングルレビュー 1st「アポロ」
ポルノ全シングルレビュー 2nd「ヒトリノ夜」
ポルノ全シングルレビュー 3rd「ミュージック・アワー」
ポルノ全シングルレビュー 4th「サウダージ」
ポルノ全シングルレビュー 5th「サボテン」
ポルノ全シングルレビュー 6th「アゲハ蝶」
ポルノ全シングルレビュー 7th「ヴォイス」

【感想】ポルノグラフィティ「オー!リバル」
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