2017年12月28日木曜日

DAOKOとシシド・カフカの見分け方






トップ画像はどちらでしょうか。
僕は正直分かりません。


いつも昼に音楽関連のニュースサイトをいくつかハシゴしているが、トップページに表示されたこのショートカットはDAOKOかシシド・カフカかと悩んだ。

ただそんな話です。


DAOKOとシシド・カフカを見分ける方法




いや、全然違うアーティストということは分かるんですよ。

でも、なんかどちらも女性のソロアーティストで、区別がつかなくなってしまう。どちらもちょっとアンドロイドマネキンのような見た目の女性ソロアーティストということしか。ファンに殺されそうだ。

好きな人からすればショートケーキとチーズケーキくらい違うんでしょうけど。分からない人からすると、本当に「ケーキ」と一括りの箱に入ってしまう感覚。

たとえば、うちの母はアジカンとココロオークションとバンプをBUMP OF CHICKENという箱に入れている。僕が聞かないだけでたぶんラッドも間違いなく同じ箱に入れる。
ということで母は大体「これバンプ?」という。まぁココロオークションは確かに自分でも一瞬分からないが。

そこでこの場で一応DAOKOとシシド・カフカを整理しておこう。
その辺の大学生のがよっぽどまともというくらいWikipediaから丸コピしてみる。





DAOKO 
DAOKO(ダヲコ、1997年3月4日 - )は、日本の女性ラッパー、歌手。東京都出身[1]。旧表記は小文字のdaoko、読み仮名にはひらがなの「だをこ」を用いている。





シシド・カフカ
シシド・カフカ(1985年6月23日 - )は、日本の歌手、ドラマー、女優、モデル。公称身長175cm。avex trax「cutting edge」所属。デビュー時の所属レーベルは、テイチクエンタテインメントJ-POPレーベルであるインペリアルレコード。東京工芸大学卒業。


全然違うじゃねぇか。

というかシシド・カフカ年上じゃないか。すみませんでした!あれか、ドラム叩きながら歌ってたのがシシド・カフカで、なんか米津玄師の何かの曲歌ってたのがDAOKOか。

こういうことが増えてると、本当に自分の年齢を感じる。

かつて宇多田ヒカルと倉木麻衣の区別がつかなかった大人を笑えない。









エフェクターの違い




この「興味ない人からすると区別つかない」という現象、最近あったなぁと思ったのが、ポルノグラフィティがバズリズムにゲストで出演した際の内容だ。

新藤晴一によるギターのエフェクター解説という、僕のような人間には涎が垂れてしまう内容で、今時点で10回くらい見返している、僕にとっては「神回」である。

その中で、歪みのエフェクターの音の違いというのを弾き比べていた。聴いてみれば確かに全然違う。
だがマギーをはじめ、ギターをよく知らないという人からすれば音の違いを聞き分けるのは難しいだろう。

もっといえば、ギター興味ない人からすれば、ギターはみんな一緒に見えるだろう。おそらくフェンダー系のギターは興味ない人かすれば全部同じ形に見えてるはずだ。

これもそうじゃないかなぁと思ったのが、興味あることについては記憶しているのに、勉強で学ばされることについては全く覚えられないというもの。

これもひとつの「興味ない人からすると区別つかない」ではないだろうか。いや、頭が悪いだけだなそれは。


それが悪いというわけではなくて、人間が同じものを見ているはずなのに、感想が全く違うというところに繋がってるんだろうなと興味深く思えたのだ。







「私にとっての失恋ソングは、誰かの応援歌だった」一言で刺さるコピーの世界 C-1グランプリ
ミスターどうでしょう鈴井貴之の人生観はみんな参考にすべき










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2017年12月25日月曜日

新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.12.18放送分 今年こんな初体験をしました




いつもより生放送。


※赤字が自分の感想です


ポルノグラフィティ新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.12.18放送分



オープニングトーク





THE野党は対バンイベント前夜。
KNOCK OUT MONKEY、LAMP IN TERRENとの対バン。

ツアーは郡山公演が昭仁さんのインフルエンザで中止に。
ポルノでは初めてのこと。

予防接種のおかげで重篤にはならなかったが、公演は中止せざるを得ないことに。
振替公演になったとしても、来れない人が出てしまうので、せめて2日間公演できないものか。

この時点ではまだ振替公演発表されてなかったのね。



1曲目"キング&クイーン"



THE野党の対バン




代官山UNITでのTHE野党のライヴ。
UNITは楽屋が一つということで、今はなかなか経験のないもの。

LAMP IN TERRENはポルノの特番にも出てくれたが、KNOCK OUT MONKEYはギラギラのバンドなのでちゃんと上手くやれるか不安。
気を遣われてしまうのではないか。

どうやって仲良くなろうか、模索中。

でも、こういうところでフレンドリーに行くか、自分たちがX JAPANやダウンタウンとかと会ったときみたいに大御所然として会うか。
自分たちがそこと並べてしまうのは、おこがましいところがあるが、あまり謙虚になりすぎると距離感がおかしくなってしまう可能性がある。

中間管理職の悩みだな完全に。


2曲目"777" THE野党



月刊音話




「信長の野望で」で全国を制覇した晴一さんが、今はツアーで全国を制圧中。「別に制圧しとらんけどね」

「信長の野望」はまた長宗我部元親でやっていて、四国を


コーナー:月刊音話

メール:flumpoolの活動休止を聞いて驚きました。ヴォーカリストは喉の不調などありますが、ギタリストながらでのものはありますでしょうか。お気をつけください。

晴一:報道が出た時に(阪井)一生に電話して「大丈夫なの?」と聞いたら「大丈夫です!」と答えられた。大丈夫じゃなかろうが。
でも、そこまで重くは受け止めてないみたいで、病気によるものなので焦っていても仕方がないのではないか。

ギタリスト特有のは腰だね。ドラムもだけど。
ギターは左肩に背負って、右肩にとはいかないからどうしても身体の歪みに繋がってしまう。

イエモンのエマさんも背中から腰痛めてたね。エマさんは重いレスポール率高いしね。


メール:熊本・鹿児島(来てくれて)ありがとうございます。ホールはアリーナよりも客席の顔が見えやすいでしょうが、どうなのでしょうか。

晴一:まぁ客電が点けば見えるよ。逆に暗いと見えないけど。
終わった後に挨拶する時に、客席と近くてよく見えるけど、演奏中と違って楽器もないし髪も乱れてるし客電で雰囲気もないから、その時に初めて素で対面することになる。その時にお客さんは普通の43歳を見ることがある。そこでこそ頑張ってちゃんと「きゃー!」と言って欲しい。

言われないと自信なくすそうなので、みんな気をつけましょう。


3曲目"Working men blues"










今年こんな初体験をしました①




Twitterr募集:今年こんな初体験をしました

Twitter:彼氏ができた、隣の小学生が風船で飛ばしたひまわりの種が飛んできた、石垣島とかでダイビング、中型二輪の教習、元旦那の不倫相手から慰謝料を貰って息子とアメリカ旅行、昼から餃子とビール

晴一:ダイビング最近してないなぁ。
中型二輪は最後の一本橋の緊張するので頑張って。



4曲目"クリスマスのHide&Seek"



今年こんな初体験をしました②




Yahoo!ジャパンの発表した1年間で上昇した検索ワードの表彰。
ブルゾンちえみや安室奈美恵など。

晴一さんは「地名 グルメ」で検索する。そこでコーへーさんとバッティングする率が高いそうです。


Twitter募集:今年こんな初体験をしました

Twitter:Twitterで1万RTを経験した、初めてパクチーを体験した、初めて1人で渋谷に行って迷った池袋も

晴一:何をツイートしたんだろう。
パクチーはあってもなくてもどっちでもいい。
渋谷って未だに難しいよね。車だと特に。新宿の伊勢丹のメンズ館に行くのにも通り過ぎてしまうとかなり回り込まないと戻れなくて諦めたことがある。

東京生まれ東京育ちですが宮益坂と思いながら道玄坂上っていたことがある。







では今週も閉店です。










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2017年12月22日金曜日

2017年を振り返る アルバム・オブ・ザ・イヤー TOP5





2017年も間もなく終わりを迎える。

ということで、少しずつ今年のまとめを書いていこう。

まずは音楽ブログらしく、2017年のベストアルバムを選出しよう。

昔は音楽誌に倣ってトップ50とかやっていたが、もはやそんな枚数とモチベーションを持てなくなってしまったので、トップ5という潔い縮小をさせていただくことにする。

どうでもいいか。





5位 John Mayer「The Search for Everything」







BECKの「COLORS」とかなり悩んだけど、久しぶりにじっくり聴いてあらためて感動したため、ランクイン。

病を乗り越えたJohn Mayer。近年の作品はカントリー要素が強く、どちらかといえばギターよりも歌に注力しているようであった。それは病によって歌声が危ぶまれた時期を乗り越えたことへの喜びと反動であったのだろう。その分ギターがちょっと抑え気味であったことが少しばかり残念であった。

そんな経緯を経てリリースされた作品は、今までのJohn Mayerの全てが詰まっていた。全乗せである。

キャッチーな楽曲、いつまでも聴いていたいギターソロ、そして全2作を通して得た歌の力。そこにR&B要素等が新たに加わり正に「The Search for Everything」の名に相応しい、輝かしい作品が誕生したのだ。


【感想】John Mayer「The Search For Everything」おかえりジョン・メイヤー



4位 ポルノグラフィティ「BUTTERFLY EFFECT」








ポルノグラフィティを4位に入れざるを得ない日がくるとは。

もちろん個々に見ていくととても大好きな曲も多いし、すでに尋常じゃない再生数を誇っているが、アルバムとしてみると散漫になりすぎている感があり、最後の方で少し食傷気味になってしまう。

それでもまぁ"夜間飛行"なんて、とんでもない名曲がいたり、新しいチャレンジであったり、止まることを知らない岡野昭仁のヴォーカル能力の向上であったり、今のポルノグラフィティをしっかり堪能できる1枚となっている。

もちろんツアーを聴けばまた聴き方が変わるとは思うのだが、アルバム作品として捉えた時には、個人的には「RHINOCEROS」くらいのまとまりの方が好みである。


【全曲感想】ポルノグラフィティ 11thアルバム「BUTTERFLY EFFECT」










3位 印象派「印象派は君に問いかける」








印象派が遂にリリースしたフルアルバム。
印象派の新しい曲を聴く度に、次にどんな音がくるのかワクワクしてしまう、音楽はこんなに自由で楽しい舞台なのだ。

タイトルトラック"印象派は君に問いかける"をはじめ、アルバムの中で様々な問いかけが投げられる。
一見するとふざけて遊んでいるような曲ばかりなのに、しっかり見ていくととてもふざけているなんて思えないシニカルさを秘めているアルバムである。

そんな中で"球状"はどこまでも普遍的で優しい輝きを放っている。

さぁ、これを聴いた君は今の時代をどう生きる?


【感想】印象派 アルバム「印象派は君に問いかける」は"今"聴くべき傑作



2位 ハルカトミユキ「溜息の断面図」








今の時代、こんな怒ってる人たちはいないのではないだろうか。今の若い世代にとって《諦めることだけが上手くなる》これほど強烈に響く言葉はないのではないか。

怒りは原動力となり、アルバムの推進力を保つための起爆剤となっている。しかし、随所に溢れているのは、希望である。

そんな欠片を拾いながら、最後に《そっと落としていった 最後の願いを/次の誰かが拾って歩きだす》という希望で終わる。

頭に焼き付けろ


【感想】ハルカトミユキ 3rdアルバム「溜息の断面図」全曲レビュー



いよいよ第1位の発表.2017年最も聴いたアルバムはもちろんコレ!



1位 ドレスコーズ「平凡」







華々しいファンファーレのようなホーン隊の音から志磨遼平、いや平凡さんが歌いだす《平々凡々こそ我らの理想/暴力的個性の時代 the end/ありきたりな第三市民の闘争/我こそ凡庸なるkingの登場 》

この部分だけでも「とんでもないことが始まった」と思わされてしまう。

アルバム全編を通して一言で片付けられる代物ではない。なんせリリースされてから今日まで何度も聴き返しているが、未だ全貌が掴めないのだ。
山田玲司のヤングサンデーの伝説の「平凡」回(6時間)は3回見た。


20世紀の資本主義の限界と崩壊、平凡とは、そんな問いかけがアルバムに詰まっている。歌詞カードだけ見れば、なんて取っ付きづらい内容だろう。

駄菓子菓子、いや、だがしかし、そこにあまりにファンキーでダンサンブルが楽曲に乗せることで、こんなに頭で悩まされ身体で踊らせるとんでもないバランス感覚のアルバムになってしまうのだ。

それはかつてピート・タウンゼントが放ったあまりにも有名な言葉「ロックンロールは、別に俺たちを苦悩から解放してもくれないし逃避させてもくれない。 ただ、悩んだまま躍らせるんだ」を体現しているようで、この言葉への反発にも聞こえる。

僕はよく音楽の持つ時代性の大切さをここで書いてきた。これなのだ。
2017年という時代に、デヴィッド・ボウイもチャック・ベリーもプリンスもいなくなってしまった、今この時代だからこそ、リアルタイムにこれを体験できること、それこそが音楽をリアルタイムで楽しむこと、今を生きている特権なのだ。


ドレスコーズビギナーがアルバム「平凡」を聴いた感想と志磨遼平の魅力



ということでアルバム・オブ・ザ・イヤー TOP5でした。










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2017年12月21日木曜日

バニラのにおいがするタイニーな女の子に勝てるポルノグラフィティの女の子は誰だ選手権






上田啓太さんのブログ「真顔日記」が好きでよく読んでいる。

その中の人気記事に「バニラのにおいがするタイニーな女の子には勝てない」というエントリーがある。

aikoの"二時頃"という楽曲に出てくる「バニラのにおいがするタイニーな女の子」こそが最強であるという記事だ。
とても好きな記事で先日読み返していたのだが、ふと思った。


この子に勝てる女の子がポルノグラフィティの楽曲にいるだろうか。


だてに「じゃけん4兄妹」だ。
※ポルノグラフィティの3人(Tamaさん含む)とaikoの4人からなる仲良しの通称

ということで、ポルノグラフィティで最強の女の子は誰か考えて、バニラのにおいがするタイニーな女の子に挑んでみようという不毛な企画である。


ポルノグラフィティの楽曲で最強の女の子




まず肝心のポルノグラフィティ代表を選抜せねばならない。

自分の独断と偏見で魅力的な女の子をピックアップしてみよう。


エントリーNo.1 「恋するウサギ」ちゃん
from ミュージック・アワー


ウサギは可愛い。しかも老若男女問わない魅力である。そのウサギを名前にして恋する女の子。メロメロである。
お前がウサギ好きなだけだろうというツッコミはごもっともである。だが"なぜ人を好きになるとこんなにも苦しいのでしょう?"なんてラジオに(!)送ってくる女の子、可愛いではないか。


エントリーNo.2 ミントティー飲みながら女スパイに憧れる女の子
from ラビュー・ラビュー



ポルノグラフィティの楽曲の中でも男たちから絶大な支持を受けているであろう女の子だ。
「手を繋ぐのをためらったら事の重大さを10分も説かれた」「ちょっとした考えこどしていたら君が僕以上に深刻な顔だった」可愛い。

正直実際付き合うとしたら面倒くさいと思う人も一定数いると思うので、言い切れはしないがポルノグラフィティの中でもかなり強い女の子だろう。



エントリーNo.3 大事にしてねと月を残して去る女の子
from 月飼い



これは強い。かなり強いのではないか。
なぜなら、「月を飼う」と言い出して水槽を持ち出すロマンチスズムを持っているのに、それを置き去りにして去ってしまう姿勢である。

こんなことをされるなんて、たとえバニラのにおいがするタイニーな女の子とすら対等に太刀打ちできそうである。








エントリーNo.4 愛読書がケルアックだったあの子
from 君の愛読書がケルアックだった件



最新曲になるが、普段教室で静かに本を読んでいる女の子、その本がケルアックなら、それはかなりのギャップ萌えではないか。

ケルアックの『路上』のような旅情が静かな佇まいをしたその頭の中にあるとしたら、これほど凄いものはない。



エントリーNo.5 部屋のドアを出るときの「じゃあ、また。」は嘘じゃ許さない女の子
from 横浜リリー


明らかに女の"子"ではないご容赦を。
バカな男を愛してしまった女ほど切ないものはない。

「バカね」と思いながらもそれを愛せずにはいられない自分の感情こそがバカなのか、愚かなのか。しかしだからこそ「じゃあ、また。」が"とりあえず"の言葉であることを許さない。それこそが切なさなのだ。


エントリーNo.6 「真剣な顔した男女が追いかけごっこしている」と思われるくらい自転車を飛ばす女の子
from Aokage



これ最近思ったんですけど、これこそが昭仁さんの書いた「僕は本当いっしょうけんめい愛されてるね」なんだと思う。

「楽しみにしてたのに待ち合わせの時間に遅れるなんて!」なんてふてくされて先を走る彼女。それを必死に追いかけてトンネル抜けたら海が綺麗ねって、あーもうそのまま海に沈めと思わざるをえないほど眩しい。



エントリーNo.7 あふれる縦横無尽で一瞬で子猫にも変わるレディ・ライオンな女の子
from ライオン



もはや形容詞が多すぎて何がなにやら。
"ライオン"は街(おそらく渋谷)を跋扈する女子高生たちを書いた歌詞である。まさに縦横無尽である。

バニラのにおいがするタイニーな女の子などサバンナの中ではインパラに過ぎない。


ということで思いつくままに7名を選出した。

このメンバーならバニラのにおいのするタイニーな女の子に立ち向かえる。勝てるかもしれない。


彼女たちの闘いはこれからだ!


※編集注
当記事は打ち切りとなりました。
先生の次回先にご期待ください。






"君の愛読書がケルアックだった件"の歌詞が実はとんでもなくヤッバイ内容な件
「ポルノ?昔は聴いてたよ」という人をギャフンと言わせる最近のポルノグラフィティの名曲10選










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2017年12月19日火曜日

「この場所で歌うのが、大好きな曲です」と吉井和哉は言った(ディレクターズカット版) ~THE YELLOW MONKEY @東京ドーム






この記事は音楽文.comに投稿した、
「この場所で歌うのが、大好きな曲です」と吉井和哉は言った ~THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2017 SPECIAL」
わりと大幅な加筆修正を加えたものです。


タイトルについてはディレクターズカット版と言ってみたかっただけです。

THE YELLOW MONKEYの東京ドーム2Daysを見た。

THE YELLOW MONKEYにとって東京ドームは終息の地であった。活動休止前の最後のライヴ、そして最後に演奏をした場所である。メンバーにとっても、古くからのファンにとっても、大切な場所であり、ある種、因縁とも呼べる場所だろう。

解散前のイエモンを僕は知らない。知ってる内容はあくまでも話として聞いたり、映像を見たりといった間接的に知り得たものばかりである。だがそんな自分でも、東京ドームでイエモンがライヴを行う、その重みがひしひしと感じられるものであった。

もはや恒例となった開演へのカウントダウンと共にライヴは始まった。ステージ中央に設けられたバルーンが割れ「大きな犬小屋へようこそ!WELCOME! 」の声と共に"WELCOME TO MY DOGHOUSE"が始まった。活動休止前の東京ドーム公演で最後に演奏された曲である。約17年の時を経て今に繋がったのだ。アリーナ中央に伸びた花道で演奏するメンバー。全方位から見えるその場所は全てをさらけ出すという覚悟でもあるように見えた。

そこからのライヴはまさに怒涛という言葉が相応しいほど濃いものであった。シングル曲を中心に出し惜しみなく曲を披露し会場をヒートアップさせていく。
個人的にとても大好きな曲"嘆くなり我が夜のファンタジー"が聴けて嬉しい。

更にはようやく生で聴けた!という喜びに溢れる"真珠色の革命時代(Pearl Light Of Revolution)"である。しかもちゃんとフルオーケストラをバックにこの曲を聴けたことは、なんという喜びだろう。
いや、もしかしたらやるかもとは仄かに期待をしていた。だが、まさかこんなに早い段階で、"天国旅行"から続く流れとは、完全なる不意討ちである。全く覚悟できていなかった。

最後の謎の朝焼けのCG映像には若干疑問が残るものの、アウトロでオーケストラをしっかり聴かせてくれたので、本当に大満足である。

その後に最新曲"Stars"が披露された。星になってしまったデヴィッド・ボウイへのリスペクト溢れるこのナンバーである。
東京ドームで初めて見たロックコンサートはデヴィッド・ボウイであったという。見ながら「こんなデカイところでは自分たちは無理だと思った」と思っていたそうだ。そんな舞台に立ち、歌う《DEAR MY ROCKSTAR/またあなたに呼ばれた》。これを運命と例えるのは陳腐だろうか。

"MY WINDING ROAD"で使われた菊地英昭の色とりどりに光る謎のギター。
ライヴ2日後くらいに、何の気なしにSagoギターのページ見て涎垂らそうかなと思ってホームページ見に行ったら。





マジかよ。

あの印象的なギターがまさかのSagoのギターだったとは。Sagoが更に好きになっちゃったではないか。いつかオーダーしたいなぁ。

中盤からはホーンセクションもステージに当日して、楽曲に厚みを加えて面白いアレンジになっていたものが多かった。特に生のホーンでの"プライマル。"は感動である。

"ALRIGHT"の間奏ではメンバー紹介が挟まれた。菊地英二、サポートメンバーの鶴谷崇、菊地英昭、廣瀬洋一、そして吉井和哉。次々名前が叫ばれていく、そして最後に「and Everybody!」と観客に向けての賛辞が叫ばれる。それに続く歌詞は、

《何よりもここでこうしてることが奇跡と思うんだ》

再集結のアリーナツアーから演奏され続けてきた"ALRIGHT"であるが、東京ドームのド真ん中で、誇らしげに歌い上げる姿に胸が熱くなる。
この場所で叫ぶその言葉の重みがそうさせるのだろう。

本編の最後となったのは"JAM"だ。この曲に入る前「東京ドームでやることがとても感慨深い曲」と語っていた。2004年12月のイベントで、再集結までの間で最後に演奏された唯一の曲である。そしてその舞台こそが東京ドームであった。

僕は当時を知らない。だがあの5万人の中に、あの日の"JAM"を聴いていた人がいたとしたら、その胸中を計り知ることはできないだろう。それはメンバーも同じはずだ。「感慨深い」という言葉が持つ意味以上の感情が垣間見えた。

演奏された"JAM"は「トラウマ」とまで言った過去を全て振り払うように、いや過去も今も、未来さえも肯定するように、5万人の観客1人ひとりに手渡されるように響いていった。








ライヴ2日目。初日と同じく盛り上がったライヴ本編、最後に演奏されたのは、やはり"JAM"である。曲前に同じくMCが入ったが、その言葉は前日のものとは異なっていた。

「この場所で歌うのが、大好きな曲です」

1990年に東京ドームでデヴィッド・ボウイを見ながら「こんなデカイところでは自分たちは無理だと思った」と語っていた男は、歌い終わりに天を仰いだ。そんな"JAM"の歌詞は、

《また明日を待ってる》

という希望の言葉で終わる。
過去と向き合うためであったライヴは、いつしか未来を見据えるライヴに変わっていた。あの日のかさぶたはもう、そこにはない。

アンコールへの間に「オトトキ」主題歌の"Horizon"のミュージック・ビデオが流れた。とても素晴らしかったライヴだが、この点に関してはかなり不満を申し上げたい。

何故なら、この曲は生で演奏して欲しかったのだ。
「オトトキ」で聴いてとても入れ込むほど聴き込んでいて、この曲で泣くという思いで東京ドームに来たのだ。いや、勝手な期待だけどもさ。

しかもそのミュージック・ビデオも、ちょっとなぁという出来と思えてしまう。アニメーションだけど、歌詞そのまんまみたいな感じで。
個人的な好みになってしまうけど、僕はこうした歌詞に出てくるモチーフをポンポンと出してくるミュージック・ビデオはあまり好きではない。

なぜなら歌詞で言葉として書いてあるんだから、なんでそれをあえて映像にするかなという思いだ。大切なことは、そのモチーフから何を受け取るかということなのに、そのまま直球でオレンジの箱やら雨やら出されてもなぁと。

これはミスチルもよくやりがちなことで、昨年の日産スタジアムの"Starting Over"を演奏した際に歌詞をそのままトレースしたようなアニメーションをバックで流していて、とても不満であったことを思い出した。

……なんて思ってたら手掛けたのまさかの同じ人……ではないか!すみません。どうしても肌に合わないようです。
※個人の意見です


"JAM"の前、吉井和哉はこうも語っていた「今までの日本にいなかったバンドになりたい」。時代錯誤のようなギラギラとした衣装を身に纏い、ロックスターに憧れた男達、東京ドームを完全に自分たちの遊び場にしてしまったTHE YELLOW MONKEY。

こんな最高のバンド、後にも先にも他にいるわけがないじゃないか。


【感想】「オトトキ」 THE YELLOW MONKEYドキュメンタリー映画
【感想】THE YELLOW MONKEY「Horizon」歌詞解釈 映画「オトトキ」主題歌














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2017年12月17日日曜日

新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.12.11放送分 トマト鍋にチーズって絶対美味い






※赤字が自分の感想です


ポルノグラフィティ新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.12.11放送分



オープニングトーク



今年もあと20日になりました。

ツアーは今週で今年の分は郡山で一旦終了。

昭仁さん😭

前回鍋が多いという話をしたが、違う鍋が続くのは良い。
今年、晴一さんの中ではトマト鍋がブームに。ポールトマトとコンソメで作り、とろけるチーズを掬ったものにかけると溶けて美味しいとのこと。

チーズは糖質がないので、糖質制限でも推奨される。
本当はリゾットが美味しいがそこまでいかないことが大切。

絶対美味いやつだ!


1曲目"Working men blues"



ワイドなレディオショー




ワイドなレディオショーの話題を1つ。

「立ち上げ、マンガ塾」

「北斗の拳」の原作の武論尊さんがマンガ塾を開講するそう。

今は写実的なマンガが多いが、昔のマンガはマンガしていたが、「北斗の拳」の登場以降、劇画調のものが増えた。

晴一さんはツアー前にペンタブを購入したそう。
それは絵を描くのが好きだったことと、ツアーの絵を描きたいと思った。書けたら買い取ってもらおうと思っていたが、なかなか思うようにいけなかった。

イラストレーターとかの人は絵の力もさることながら、絵の構成力が違う。
絵は書けても、部分部分はそれなりになっても全体として見ると微妙になってしまったとのこと。

映像的なことを作ろうとすると、とても時間が掛かる。ポルノでも映像を使うが、その人でも寝ずに作るのでギタリストが片手間にやるにはなかなか大変。

マンガ家は大変だろうと晴一さんは語る。
「山田玲司のヤングサンデー」をずっと見てる僕は「めちゃくちゃ大変だけど、めちゃくちゃ楽しい」んじゃないかと思う。

音楽とかのライターさんの腕を尊敬するけど、エロビデオの作品紹介を書く人は毎月たくさん作品が出る中で、行為は1つしかないのに、毎月毎月言葉を変えて書かなければいけない。女優は違っても、していることは1つなので、あれを手を変え品を変え、購入意欲を掻き立てるのはライターさんの技術が凄いということ。


2曲目"真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ"



もっと面白い話ないん?①




年賀状の話。
晴一さんもなるべく書いているそうです。

貰ってイヤという人はいないので、年賀状は書かないといけない。


コーナー:もっと面白い話ないん?

メール:そろそろ年末の音楽特番がたくさんありますね。番組でNEWSの手越くんがポルノのことを語っていました。カラオケで"サウダージ"を歌ったことを褒められて、歌を始めたのでポルノが原点と宣言していました。

晴一:ありがとうございます。手越くん、分かるよ。サッカーが上手い人だね。
ポルノが18年やってきて、ポルノの初期は「国民的なヒット曲」が生まれた時代だった。けれど、今はオリコン上位になっても熱心な人たちが局地的に熱くなっている時代。けれど、"アポロ"などは今よりももっと「国民的なヒット」があった時代にあったことを有り難く思う。

ポルノ辺りが最後の世代かもね。

この間スタジオでレコーディングをしていて、合間に無駄話をしていた時に、飲み屋開いてノンビリやろうかーみたいな話題をしていた。

そうしたら某大御所の人が入ってきて「君らは若いんだからもっと音楽頑張りなさい」と言って去って行った。
しかし昔の音楽が売れてた良い時代を過ごしてきたその人を見て「その人は勝ち抜けできた世代なんだ」という思いになってそうです。


3曲目"夜間飛行"









もっと面白い話ないん?②




クリスマスはどうしますか。

クリスマスは参加する人としない人に差ができるイベントになった。ひなまつり等は女の子がいなければ1人でもいいのに、クリスマスは1人でいることがあまり良くないような、本来の意味から超えてしまったものになった。


コーナー:もっと面白い話ないん?②

メール:松屋が好きなのですが、最近よく行く店の店員さんが代わり、明らかに出てくる時間が遅くなりました。素早かった店員さんのことを思い返します。

晴一:好きな店員さん。ま、領収書の宛名を覚えてくれてると常連になったなと思える。
あとはコンビニで暖かいのと冷たいのを聞かれて、一緒でいいですという。けど、肉まんと冷たいお茶とモーニングを買ったら、この3つに「袋一緒でいいです」というと、雑誌を壁にしてくれないとちょっと残念な気持ちになる。


4曲目"クリスマスのHide&Seek"


もっと面白い話ないん?




今年の仕事納めはレコーディングだそうです。

ミュージシャンは2年に1回アルバム出して、ツアー回って、夏フェス出てと楽しいと思われるけど、色々あって大変。
キャリアを積めばそうなると思っていたのに案外変わらなかった。


コーナー:もっと面白い話ないん?③

メール:この間、免許を一発でクリアし、免許証の写真もバッチリ。ドライブどこ行こうか迷ってます。晴一さんは免許の思い出はありますか

晴一:免許は昔岡山のドライビングスクールで取ったね。いくつか免許持ってるけど、落ちた事ないよ。
ドライブでの思い出は、初めてサービスエリアに行ったとき。かつては家族の一員として寄っていた場所だけど、1人でSAに寄った時に大人になったなと実感した。

昔運転は父ちゃんの車借りるしかないから、許可取らなきゃいけなくて、乗ると父ちゃんの教習が始まった。でも「お前車に一生乗りたいだろ」と言われて納得したそう。


安全第一。


5曲目"I believe"






では今週も閉店です。










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2017年12月14日木曜日

日本のメディアが日馬富士を取り上げまくってる裏でGoogleのAIがとんでもないものを生み出す




※書いてから少し寝かせてしまったので日馬富士話題は終息気味となってしまいました


朝のニュースくらいしか見ないが、ほぼ毎日のように日馬富士、日馬富士である。

正直、どうでもいい。

語弊のある言い方だが、起きた事実は日本の神事である相撲に携わる人間として揺るぎない問題だし、怪我した本人は本当に可哀想だと思うし、許されざる行為だ。だが毎日毎日メディアでトチ狂ったように取り上げる必要がどこにあるだろうか。

そんな中、ひっそりとGoogleより未来について、恐ろしいニュースが舞い込んだ。ネットでは話題になっているが、個人的にはもっと騒がれるべき出来事ではないかと思えたので、今回簡単にではあるが、取り上げようと思う。



GoogleのAIが自力で「子AIの作成」に成功



GoogleのAIが自力で「子AIの作成」に成功、しかも人間作より優秀


というニュースである。
少し抜粋すると。


人工知能を作り上げるAI」であるAutoMLの開発に成功したと発表したのが今年2017年5月のこと。そしてこの度、AutoMLが作り上げた「子AI」はこれまで人類が作り上げたAIよりも優れた性能を持っていたのです。

これ、とても恐ろしいニュースではないですか?

少なくとも僕は、背筋がゾクっとした。

人口知能については都市伝説好きとして、興味津々の分野であるが、とうとうAIがAIを産み出したのだ。しかも、人間が発明したよりも更に進化したAIなのだ。








NASNet



生まれた子AIは「NASNet」という名前のシステムであるが、どんなものなのかというと映像の認識システムである。

僕のポンコツAIで理解した限りでは、とても優れた視覚認識システムである、ということ。



記事から引用すると、


この「NASネット(NASNet)」と呼ばれる子AIのために、タスクは映像内のオブジェクト(人、車、信号機、ハンドバッグ、バックパックなど)をリアルタイムで認識する。

オートMLはNASネットのパフォーマンスを評価し、その情報を使って子AIを改良。このプロセスを数千回と繰り返す。

「イメージネット」と「COCO」のデータセット(グーグルの研究者によれば、両データは、最も評価の高い大規模学術的コンピューター視覚データセット)でテストしたところ、NASネットは他のコンピューター視覚システムの性能を上回った。


この中で出てきたオートMLというのが、NASNetの親AIにあたるものである。

Googleでは主に自動運転技術に応用するとのことだが、もしこれが監視カメラに搭載されたとしたら。
この技術によって犯罪の解決にも繋がることにはならないだろうか。

同時にそれはAIによって人が"観測"されデータとされるということだ。

そんな可能性を生み出したのがAIである、これがいかに驚異的なことであろうか。

『Gathering』は、緑のピクセルで表現されるリンゴを集めることが目的のゲームだ。プレイヤー(この場合はAI)がリンゴを集めると、1点が加算され、画面からリンゴが消える。またビームを発射することが可能で、これを2発受けたプレイヤーは一定時間退場となる。したがって勝つためには、対戦相手を退場させた上で、リンゴをすべて集めてしまうのが有効だ。


直感的に、ゲームに勝てない戦略は攻撃的なものだ。例えば、頻繁に対戦相手をぴったりマークしてゲームからの退場を狙うようなやり方である。しかし研究者は、特にリンゴの数が少なかった場合にどうなるのか確認することにした。

ゲームを4,000万ターン試行した結果、リンゴが非常に限られており、報酬を得られない可能性がある場合、エージェントが”超攻撃的”な戦略を学んだことが明らかになった。

AI(人工知能)は自らが劣勢に立たされた場合「超攻撃的」な振る舞いを見せる(英研究)


AIの進化は止まらない。

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2017年12月12日火曜日

「面白いかどうかは二の次で、バカな子供と主婦から搾取できるガチャを設計しろ」は正論





最近Twitterで少し話題になったツイートを紹介したい。
それがこれである。




#転職を心に決めたきっかけ

長年の夢だったゲーム会社に就職。ソーシャルゲームのプランナーとして配属され、「みんなが楽しめる面白いゲームを作ろう!」と意気込んでいたところでプロデューサーから言われた言葉が

「面白いかどうかは二の次で、バカな子供と主婦から搾取できるガチャを設計しろ」



これである。

ツイートした方と同じく云われて「カチっ」とくる方が多いだろう。

では僕はどう思ったか。これは正論ではないかということだ。理由を説明したい。




ソーシャルゲーム




最初に明記しておきたいのは、正論ではあると書いたが、しかし僕という1人の人間としては大反対であるということ。

「面白いかどうかは二の次で、バカな子供と主婦から搾取できるガチャを設計しろ」

という主張、言葉としては性格の悪さがもろに出ているのでとても良い言葉とは言いがたい。だが、これがこんな言葉ならどうだろう。

「面白いかどうかは二の次だ、学生でも忙しい主婦でもお金を払ってくれるようなガチャを設計しろ」


ニュアンスを変えてみたがいかがだろうか。だいぶ受け取り方が変わってこないだろうか。

ソーシャルゲームの動向について下記の資料を見ていただきたい。


スマホゲームの動向


言葉を引用する。


約7割がほぼ毎日ゲームをしており、若年層ほどその傾向が強い。

どの年齢層においても、月間の支払額は、1,500円未満が6~7割程度を占める。
20歳代(大学生を除く社会人)、30歳代、50歳代の年齢層は、他の年齢層に比べて支払額が高い傾向。


つまり現状では若い人ほどソーシャルゲームをしている傾向にあるが、年齢層が上がると課金する金額も増えるというところであろう。

こうして考えるとツイートのプロデューサーの「バカな子供と主婦」は、メインターゲットである層のことを捉えているように感じる。言葉は最低だけどね。

うちの母は無課金でツムツムを延々とやっているが、主婦層でもアプリでゲームをやっている層はかなり多い。









売れるダメなものか、売れない良いものか



ここからが葛藤の時間である。行き着くのは小見出しの問題だ。

クリエイターにとって納得のいく仕事をし、それが評価されたいというのは当然である。
しかし、そのエゴと大衆に届けるという使命はなかなか相容れない。

僕はそういったことにはエゴ出しまくってくれと思う人間だが、世の中そう甘くはない。
クリエイターの思惑は大衆のほとんどに理解されない。大衆に受け入れられるのは、当たり障りのない分かり易いものばかりなのである。

それでもクリエイターのエゴを押し通したのが「シン・ゴジラ」であろう。

以前の記事で触れたが、東宝からの要望を庵野秀明は跳ね除け作家性を貫き通して作品を完成させた。
このことには「製作者もお金が掛かってるんだから動員伸ばすためには必要」という反論もあることだろう。

だが、そんな大人の思惑を存分に盛り込んだ「進撃の巨人」はどうなっただろう。「進撃の巨人」の実写映画は前編が32.5億円、後編16.8億円の興行成績である。
制作費が出てこないが、興行面だけでいえば黒字で、確かに成功といえるのかもしれない。しかしこの映画当初は「前後編で興行100億突破を目指す!」と息巻いていたのだ。100億はおろか、後編では半分程度の興行に留まった上に、何よりも映画としての評価はかなり厳しいものだ。


もちろん世の中には誰しもに分かりやすいもので深いテーマを放り込んでしまうとんでもないクリエイターもいる。
最近でいえばディズニーの「ズートピア」やピクサー作品全般などがそうだろう。

表面的に受け取っても楽しめる作品でありながら、掘っていくとあまりに深いテーマ性を兼ね備えている。といっても、これは本当に世界最高峰のクリエイター集団なので、簡単に例に出してしまうのもおこがましいが。


今テレビ業界がヒット番組をなかなか創れないように、受け手もきちんと良いものは良いと評価しようという流れを感じる。それは口コミの力であり「この世界の片隅に」などが記憶に新しいように、ちゃんと伝わるのだ。
こうした正当な評価と成績が伝わるのであれば上記の「バカな子供と主婦」のような消費者を舐めきった発言を言わせないでいたいではないか。

安易に創られたものに安直にお金を落とさないということが、クリエイティブの場において重要なことなのではと考えた。


スパイ映画を観た帰り道で命を狙われている気持ちになる

アジカン「ソルファ」再録盤の是非とスターウォーズもう買いたくない話













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2017年12月11日月曜日

新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.12.4放送分 晴一の辞書、こう書きます「本屋さんとは」






※赤字が自分の感想です


ポルノグラフィティ新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.12.4放送分



オープニングトーク



いよいよ師走ですね。

ツアーは香川や米子、周南市などを周る予定。
(語弊のある言い方だが)大都市と比べると"地域感"があって、その土地ならではの地域感が楽しみ。

食べ物についても名物は大体東京でも食べられるが、栄えたところをちょっと離れた場所にあるようなものはそこでしか食べられない。


1曲目"スパイス"



歌詞提供




関ジャニ∞への歌詞提供に引き続き、中島愛さんへの歌詞提供が決定。タイトルは"サブマリーン"。

なかなか特徴のある曲でどうやって歌詞を書いたらいいか悩んだ。
関ジャニ∞の曲はポップロックチューンでポルノでも有り得る曲だったのでやりやすかった。

フィクションの歌詞を書く身としては、今まで書いた事ない曲に挑むのはやりがいがあった。
声を張り上げるとかではなくて、熱さを伝えるような歌詞。なのでポップな曲だけれどちょっと暗い歌詞となった。

言葉数もポルノの2倍くらいあったので、その分深い部分まで書く事ができた。

ちょっと触れてたけど、「h's」は普通に喋っても大丈夫なんだね。覆面的な感じだったのに。


2曲目"応答セヨ" by 関ジャニ∞



月刊音話



年末を感じることは。

Mステのスペシャルで幕張に向かうときだそうです。
あとは紅白の発表について、マスコミの報道を見ていると年末を感じるとのこと。

今年の紅白は竹原ピストルやエレカシが出場。
エレカシがどうなるか晴一さんも楽しみにしているそうです。


コーナー:月刊音話

メール:ライヴ楽しみに待ってます。広島に行きます。晴一さんは高校時代などに購入したCDはどうしていますか。
音だけはパソコンに取り込むべきか、だけど取り込んだら処分するというわけにはいかないし。

晴一:CDを大切にしてくれるのは嬉しいけど、あれでしょ。短冊形の8cmのCDでしょ?そのうち使えなくなっちゃうかもしれないんだよね。
アタッチメント付けたりしないとね。

俺たちは25年くらい音楽やってきて、メディアもだいぶ変わってきた。最初はカセットテープだよね。メタルに入れるかノーマルに入れるかでバンドの好きさの差があったりね。その後がMDでテープが伸びないし、曲順を変えたり曲名を入れたりできたよね。それからプロになってDAT(デジタル・オーディオ・テープ)になって、そこからCD-RからUSB。

CD-Rだとダビングしている時間に色々話したりしていたけど、USBだとフラッシュメモリですぐにコピーできる。そして今は「後から送っておきます」とネットで送るようになった。携帯でも確認できるようになった。

だからメールくれた方みたいにこうして形として残してくれてる人は音楽にとってとても嬉しいことだよね。

僕は相変わらずCD派です。


3曲目"ヒトリノ夜"









月刊音話




12月の僕は全国の美味しいものを食べていました。
今まで全国を回ってきて、これはもういいやというもの?あ、岩手のわんこ蕎麦はもういいかなってなった。蕎麦って消化によくないんよ。

わんこ蕎麦をやってくれる人は雇ってるわけよ。それでもう終わりのとき蓋を閉める前に蕎麦を入れるのが技術なのよ。
それをnang-changが「究極の悪ノリだよね」って例えてた。

あとは海の方だととあるところに言って「魚が美味しいんです」とイベンターさんが鍋にしてくれて、違う地方でも「魚が美味しいんです」と鍋を食べる。なので、関取かってくらい鍋を食べる。たまにはスパゲッティとかでもいいんよ。

とになく分かったのは「日本は魚が美味しいんだ」ってこと。


コーナー:晴一の辞書


メール:晴一さんにとって本屋さんとはなんですか。本屋さん不況などが叫ばれ、私もネットなどで買う事が増えてきました

晴一:こう書いてみます、本屋さんとは「新しい世界との出入口である」
ああいう街中にあって、どこも普通の日常じゃん。でも本屋さんに入ると、色んな世界が広がってるじゃん。ネットでも買うけど、知らない世界に通じてる扉はネットではなかなか出逢えない。本屋さん離れってたまに見かけるけど、でも本屋さんたくさん人おるよ。もちろんネットも増えたんだろうけど。

新宿のタワレコ行くたびに「CD不況は本当なのか」って思ってしまう。結構みんな買ってるよね。
CDも本屋さんも行ったから出逢えた作品がたくさんあるなぁ。

ちょっと長くなりますが、自分が今年打ちのめされた歌詞の一つがハルカトミユキの"Fairy Trash Tale"って曲なんだけど、その中のフレーズで。

記憶を断ち切る鋏が欲しくてガラスの靴が欲しくて幻をうつす鏡がほしくておとぎ話を買いに行く

ってフレーズがあるんですよ。これがとても大好きで、この言葉が晴一さんの言葉ととても共鳴した。


メール:晴一さんに訊いてみたい言葉「アイドルとは」なんですか。私にとってはアイドルは「窮屈」です。恋愛禁止とか。

晴一:こう書いてみます、アイドルとは「時代の鑑」である。
日系エンタテイメントみただけど。その時代の大人たちが創り上げてくから、時代を映すようになってる。ミュージシャンは突発的に出てくることがあるけど、アイドルは創り上げていくもので造形物に近いから、会いに行けるアイドルみたいなのがあったりする。

今までは受け取るだけだったものが、応援したり参加型に変わった。昔だと聖子ちゃんとかのアイドルはテレビの中、夢の中の存在だったわけ。だから今ならアイドルが休みの日はジャージでゴロゴロしてますとか言えるけど、昔は「家でクッキー焼いてます」と言わなきゃいけなかった。だからキティちゃんとかリカちゃんみたいなものなんよ。


4曲目"君の愛読書がケルアックだった件"








では今週も閉店です。










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2017年12月7日木曜日

【感想】THE YELLOW MONKEY「Horizon」歌詞解釈 映画「オトトキ」主題歌






映画「オトトキ」のテーマ曲として書き下ろされた菊地英昭(エマ)作詞作曲によるナンバー"Horizon"。

映画の感想で書いてしまうと長くなるということで、ここであらためて楽曲について触れたいと思う。



曲について






まずは曲について書きたい。

映画のエンドロールに相応しいバラードである。

始まりと終わりに使われてるキーボードの音がどこかノスタルジックであり、この音を聴くだけでも映画が甦り涙腺を緩ませさせる。

吉井和哉の歌い出しもとても優しい。

ここ最近brainchild'sの曲をよく聴いていたこともあり、こうしてあらためて聴くと歌のメロディがとても菊地英昭らしさに溢れている。

個人的に最も強く感じたのは最後のサビの「あの夏の夕立くらい泣いていいから」の部分である。ここのメロディ等は特に顕著ではないだろうか。

当然のことながらTHE YELLOW MONKEYの楽曲として吉井和哉の歌声も素晴らしい、同時にこれを菊地英昭本人が歌ったらどう聴こえるのか、いつの日か聴いてみたいものである。








線路




本題に入ろう。歌詞についてだ。
曲と同じくとても血の通った温かみを感じる優しい歌詞だ。

自分への呼び掛け、そして

《真っ直ぐ西に延びる線路》

とはなんだろうか。西といえば太陽の沈む方角である。50歳を越えたメンバーたちは今、確実にそちらを見据えている。

その死正観には「オトトキ」の映画にもあった父親の死が影響しているのではないだろうか。

そしてそれに続く《オレンジの箱》とは何か。それは吉井和哉の映画へのコメントに表れている。
線路の後に続く言葉として、コメントを読めば何を意図しているか掴めるのではないだろうか。

「僕たちが再びオレンジ色の中央線のラインに繋がったドキュメンタリーです。怒涛のような1年を松永監督の目線で追いかけます。ファンの方々にとっては、イエローモンキーの映画であると同時に皆さんの映画でもあると思います。」――吉井和哉


また《ベゼルの中の鼓動は戻せやしないけど》というフレーズも印象的だ。
ベゼルとは「枠・額・額縁」などを表す言葉である。そして、サビの頭に出てくる「アルバム」という言葉。

歌詞の内容からも写真を綴じ込めるアルバムのことかと思ったが、もう一つ音楽としての「アルバム」のことも同時に示しているのではないだろうか。
アルバムとして枠組みに形として込めたもの、それはバンドの歩みを止めても決して止む事のない鼓動であったのだ。

再集結したツアーでも、当時そのものの鼓動を蘇らせることは決してできない。それは年齢を重ねてしまったからだ。けれど、だからこそ見えてくる景色が打ち上げ花火の向こうに待っている。



家族



個人的に一番胸を打たれたフレーズが、

《外からなんて何もわからないさ/そうだろう?》

というフレーズだ。

映画「オトトキ」の中でも「パンドは家族みたいなものだ」という言葉がある。家族は不思議な繋がりだ。

今年は星野源の"Family Song"においても、先日号泣しながら観た映画「gifted/ギフテッド」においても、血の繋がりだけが家族の姿だけではないというメッセージが込められていた。

たとえ血の繋がった関係だけではなくとも、家族になることはできる。
家族だからこそ、外からは分からない喜びと苦悩がある。

僕なんかよりも長年のファンの方ほど、その紆余曲折を痛いほど身に染みて感じることだろう。

しかしながら4人で人生を歩むこと、それを一度諦めたこと、そして再度それを続ける決意をしたこと。それはどんなファンであっても、当の本人たち以外には決してわからないことなのだ。

最初は自分への問いかけから始まる歌詞は、やがて君への問いかけとなる。そして最後には《君の味方だよ》という力強いメッセージへと昇華する。

最初の線路から始まり、未来図、カラフルなトンネルを抜けたら、川のような道みたいに流してくれるだろう、など先へ歩み続けるという意志が随所に散りばめられている。

そしてそこには大いなる決意が、意志が込められている。

そう、まだまだ彼らは「Horizon(地平線)」を見つめているのだ。


【感想】「オトトキ」 THE YELLOW MONKEYドキュメンタリー映画














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