2016年12月2日金曜日

尊敬してるギタリスト~その10「オマー・ロドリゲス」





尊敬してるギタリストシリーズ。

めでたく10回目を迎えた。

今回は今年サマソニでAt the Drive-inとして復活したこのお方。
僕は見れてないが。

オマー・ロドリゲス・ロペス / At the Drive-in









プロフィール



1975年9月1日 プエルトリコ米国自治連邦区バヤモン出身

細身で身長があるので、かなり細長く見える。

レフティのギタリストである。


ギタリストというかこの人は、プロデューサーをしたり、脚本書いて映画監督したり何かと色んなことに手を出してる。

ちなみにオマーがプロデュースしたメキシコのガールズバンド Ruido Rosaめっちゃカッコイイです。しかもメンバーみんな美人。






特徴的なのが髪型。





セドリック(ビクスラー・ザヴァラ)と揃ってアフロだったので、存在感はすごかった。まぁ普通にしててもこの人たちは凄いが。オマー、マッチ棒みてーだな。

だけど、以前2012年にメタモルフォーゼというフェスでオマー・ロドリゲス・グループとして見たときはモジャモジャではなく、モジャモジャだけど短めの髪にハンチングという出で立ちで普通に好青年って感じになっててビックリした(といっても当時ですでに30代後半)。





演奏スタイル



実はこの人のライヴはその時とサマソニでのThe Mars Voltaの2回しかない。

どちらも、見終わったあとグッタリしてしまうくらい打ちのめされてしまった。

この打ちのめされたのに感じる清々しさ。たぶん昔のヤンキーが喧嘩したあとの気分はこんな感じだろう。知らんけど。

もっとも、この場合はマウントポジションでエフェクターで殴られてるだけだが、

良し悪しではなく「なんか俺いまとんでもないものを見てしまったぞ」というあの感覚。もちろん良かったよ。

最近でこそ大人しいですが、この人ステージ上ではかなり暴れまわってました。


エフェクターたくさん



彼はエフェクター大好きでアホなくらいエフェクター使っている。





そのせいかジョン・フルシアンテと仲が良くなり「Kimono Kult」というバンドも結成。エフェクターが繋いだ仲ってか、やかましいわ。

このバンドのローディーとか絶対やりたくねぇ。


常時40種類くらい「直列」で並んでるそうです。ブッフェかよ。

空間系のエフェクトを多用しているので、結構な割合でギターとは思えない音が鳴ってる。


ギターについて



使用しているギターIbanezのシグネチャーモデル。

ところでIbanezはアイバニーズなのかイバニーズなのかハッキリしてくれ。

一応シグネチャーモデルとして発売もしてるみたい。





憧れてる方は床屋でパーマを当てたあとに探してみるといいと思う。
美容院じゃない、もちろん昔ながらの町の床屋で。

アンプはOrangeのRockerverbのコンボタイプを愛用してるらしい。


奇才であり天才



彼の創作意欲は留まることを知らない。
ソロから始まりいくつものバンドを掛け持ちしているため、関わった作品は、正直把握しきれない。

ソロだけで20数枚出てる。

ジャック・ホワイトもそうだけど、息を吐くように音楽を生み出している。どんな頭してんだ。

しかもどれも独特の個性を持っていて、この人こそまさに奇才という感じ。

残念ながらサマソニでは見れなかったけど、これからもどんどん活躍して欲しい。


☆尊敬してるギタリストシリーズ

  1. 新藤晴一
  2. ジョン・メイヤー
  3. トミー・エマニュエル
  4. ゲイリー・ムーア
  5. マシュー・ベラミー(MUSE)
  6. ノエル・ギャラガー
  7. グレッグ・バーグドルフ
  8. 菊地英昭(THE YELLOW MONKEY)」
  9. 長岡亮介/浮雲
  10. オマー・ロドリゲス
  11. 三輪テツヤ(スピッツ)
  12. 滝善充(9mm Parabellum Bullet)
  13. アベフトシ/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
  14. Joe Satriani(ジョー・サトリアーニ)








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2016年12月1日木曜日

天使かな?Marit Larsen(マリー・ラーセン)ノルウェーの魔法みたいなポップス






Marit Larsen(マリー・ラーセン)というシンガーソングライターを紹介したい。




プロフィール



1983年7月1日生まれのノルウェー出身。

マリオン・レイヴンと2人でM2Mというユニットだったが、2002年に解散、マリー・ラーセンはソロアーティストとして活動を始める。

2006年にアルバム「Under the Surface」でデビュー。


マリー・ラーセンの最も特徴的なところは歌声。童話やおとぎ話の世界を彷彿とさせる声だ。

その歌声は以前マリー・ラーセンの曲を車でかけたら、母が「これディズニーの人?」というくらいのメルヘンさである。

それが一番強く出ている曲がアルバムタイトル曲でもある"Under the Surface"



Marit Larsen - Under The Surface from RONALD W on Vimeo.


ストリングスが大々的にフィーチャーされた楽曲が幻想的なビデオととても合っていて、うっとりしてしまいます。

僕の中では好きなMVのオールタイムベストの上位に入るくらい好き。






個人的に猛烈にプッシュしたいのが、この曲も収録されたアルバム「If A Song Could Get Me You」





傑作、あまりにも傑作だ。









こんなところで演奏も




北欧繋がりでスウェーデンでもそれなりに知名度が高いようである。

スウェーデンといえば何を思い浮かべるだろうか?
僕にとってスウェーデンといえば、もちろんイブラヒモビッチだ。

それもあるが。

スウェーデンといえば、ノーベル賞である。


マリー・ラーセンはその授賞式で先約もなかったのでちゃんと現れて演奏したりもしています。






か、可愛い。

早くノーベル平和賞あげて!


最後の「get me you」の言い方とか、ちょこんとしたお辞儀とかたまらない。天使か。





あ、天使でした!
僕の中で北欧美人というのはマリー・ラーセンと同意義だ。

寒くなりつつありますが、部屋を暖かくして、こんな魔法のような音楽で癒されてみてはいかがだろうか。


【こんな記事もあります】
あの日YUIを見た僕にYUI以上の女性シンガーソングライターは現れない
演奏も良けりゃ顔もいい女性ミュージシャン4選 海外編










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2016年11月28日月曜日

【逃げ恥】星野源の才能と魅力と批判について再度考える






星野源にまつわる話がここ数ヶ月盛んだ。


何より大きかったのは新垣結衣と共演した主演ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(逃げ恥)のヒットだ。


去年は音楽家として活躍してた星野源は今年は俳優の顔で世間に浸透した。


しかし、高まる注目は一概に嬉しい話題ばかりとは限らない。
簡単に言えば知名度に比例してアンチの声も高まる。

僕は以前「星野源はなぜ売れたのか、その魅力について」という記事を書いたけど、今読み返すと書ききれていない部分もあったので、あらためて書いてみようと思う。








東洋経済オンラインの記事



星野源「非イケメン」なのに絶大な人気の理由
「逃げ恥」が好評!「才能なし」なんて関係ない


取り上げやすそうだったので、東洋経済オンラインの記事を例にしてみよう。

ただ星野さんは、草食系の童顔で身長も168cmに過ぎず、特にイケメンでもスタイルがいいわけでもありません。また、これまで多くの関係者から何度となく「才能がないと言われてきた」そうです。それなのに、他の俳優を差し置いてこれほどの人気を集めているのは、なぜなのでしょうか?

とのことである。


星野源ファンの目の前で音読したら袋叩きの末に東京湾に浮かぶプリンになりそうだ。

まぁ待ってくれ。包丁をしまって落ち着いてくれ。


この記事、最後まで読むと「お前絶対星野源好きだろ」という内容なんだよね。ただ無理矢理ビジネスパーソンに繋げるからおかしくなっているけど。なんだ?星野源見習えば二階堂ふみと付き合えるってか?


小見出しを引用すると「才能がないからマルチトライをしている」とのことである。本人の本からの引用とかではあるけど、ここでライターとしての決定的な間違いがあると思う。それは才能がないと言っているのは星野源の自己評価なのだ。


記事では関係者に言われたとあるけど、どこも厳しい業界だから専業の人だってそれくらい言われるだろ。


僕は学生時代明らかにイケていない方だったので分かるが、そういう人間は得てして自己評価がとても低いのだ。僕は自分よりもてんとう虫の方が生きてる価値があるとさえ思う。てんとう虫になってミーくんと遊びたい。





話がそれた。

星野源の書いた「才能がないからマルチトライ」したというが、では実際どうだろうか。


それは世間がしっかり評価しているではないか。特に音楽面ではSAKEROCK時代から一定の評価があったし、ソロになっても着実にキャリアを積み"SUN"のヒットからのアルバム「YELLOW DANCER」の評価を見れば分かるだろう。

自分が認めなくたって世間は認めているのだ。


つまりは、才能がないからマルチな活動をしているけど、どの活動も明らかに平均値が高いのだ。パワプロだったらステータス全部オレンジみたいな。

僕なりの才能があるないの基準の一つは「お金になる」かどうかだと思う。CDが売れる、本が売れる、映画やドラマがヒットする。そこまで行けば才能があるとしか言えないではないか。その先はもはや個人の好みの世界だ。


批判している方たち



批判的な意見もそれなりに見かけるけど、どちらかというと男の方が批判している率が高いように思う。


それはほとんど売れてるからなんとなく気に入らないだったり、ただ単純に自分の好みじゃないだったりだ。男は自分よりモテる人間が嫌いなのだ。ジョン・メイヤーの野郎。

あとはガッキーにキスしやがって的な方々。その95割が「俺のガッキーに何しやがる」と『嘘喰い』の門倉さんばりに怒っている。









僕はドラマ見てなかったけど、そんな言うなら見てみよう。みんなガッキーのキスシーンくらいで大袈裟なのだ。







星野源絶対許すまじ。




まぁ売れてるものがなんとなく気に食わないというのは、個人的にはちょっと分かる。僕も[Alexandros]とか、アレだもの。

川上洋平め、絶対許さねぇ。なんだよ帰国子女でイケメンでハイトーンボイスのギターボーカルでしかも売れてるって。少女マンガの主人公でも胡散臭くなるスペック。
嫉妬しない男がどれだけいるか。神はいつだって不公平だ。


星野源の音楽性は初期と今ではかなり変わっているので、その辺での好みもあるかもしれないけど、僕は昔の曲も今の曲も好きだし、昔からのファンの中でもそんなに批判的な声は上がってないように思う。今でも弾き語りライヴしたりして、初心を忘れていないということも分かるし。


身も蓋もない話だけど、世の中外野がやいのやいの言っても売れたら勝ちなのだ。


【関連記事】
ミスターどうでしょう鈴井貴之の人生観はみんな参考にすべき
















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2016年11月27日日曜日

【名曲アルバム②】I WISH「明日への扉」(川嶋あい/旅立ちの日に…)








【名曲アルバム】第2回を更新しようと思う。

第1回はハルカトミユキの"その日がきたら"を紹介した。


【名曲アルバム①】ハルカトミユキ「その日がきたら」


今回はちょっと懐かしい曲。










明日への扉/I WISH




曲について






そもそもI WISHというのはヴォーカル・ピアノのai(川嶋あい)とキーボードのnaoのユニット名である。現在は解散して川嶋あいはソロで活動している。
川嶋あいの印象が強すぎてあまりユニットという記憶がなくて申し訳ない。

この曲は「あいのり」の主題歌として話題になった曲である。
正直なとこ「あいのり」は見てないので、その辺は割愛したい。

あの当時は火曜の朝になると、カースト上位の男女が「あいのり」の話題をしていたものである。
僕はどちらかと言うと「桐島、部活やめるってよ」の神木隆之介側の人間だったので、そんな話題とも関わりなく過ごしていた。

僕はその時間はカフェイン11(ラジオ)聴いてたので、そもそも見れなかったんだけど。


番組のヒットもあって、この曲はデビューシングルでありながら、いきなりとんでもないヒットとなった。


当時の僕は「なんて良い曲なんだ!」と思って聴いていた。

一方、歳を重ねた今。

僕は「なんて良い曲なんだ!!」と聴いている。


どれだけ聴いても色褪せない不思議な魅力があるのだ。



歌詞



そもそものメロディがいいのもあるけど、なにより歌詞が素晴らしい。

個人的に最も好きなのが、

抑えきれない この気持ちが 25時の空から
光る滴して 降り注いだ


このフレーズ。なぜ好きなのかうまく説明できないんだけど、この歌詞から最後までの一連の歌詞の流れは聴くたびに胸が締め付けられるくらいキュンとしてしまう。来年30歳だけど。

少し歌詞について書くと「25時」という表現が秀逸である。

そのまま書くと深夜1時ということ、あえて25時と表現している理由は日付が変わっているのに、変われていない自分はまだ明日を迎えられていないということを表しているのだ。

僕は「日付が変わる」という話でジャンプで連載してた「魔人探偵脳噛ネウロ」を思い出した。大好きなマンガである。
その中で主人公の桂木弥子の成長を同じく「日付を越える」という表現に例えられていたのだ。








そんな25時を迎え、踏み出せなかった主人公が踏み出す決意をすることでタイトルにある明日への扉が開くのだ。

特に2番からの歌詞の作りがとても丁寧で、最後まで流れるように展開していくところにまたキュンとしてしまう。
そして聴くたびに泣けてしまうのだ。繰り返すが、僕は来年30歳である。



川嶋あいという才能




有名な話だがこの曲には原曲がある。

それは"旅立ちの日に…"というタイトルで、デビュー前から歌われていた曲である。
の曲を元にして"明日への扉"が作られたのだ。

"旅立ちの日に…"はタイトルからも想像つくかもしれないが卒業ソングである。





歌詞↓

http://sp.uta-net.com/search/kashi.php?TID=36937


こちらは川嶋あい名義でリリースされている。こちらもオススメの曲だ。

この時点でも曲の完成度がかなり高いことがわかると思う。声質といい、デビュー前から注目されていただけある。
※動画は2011年のもの

ちなみに僕は川嶋あいとして結構名前が知られてきたくらいのタイミングで渋谷の路上ライヴに出くわしたことがある。かなりの人混みとなっていて、歌はやはり素晴らしいものがあったし、その辺の路上ミュージシャンと比べると明らかに群を抜いていた。


思わず通り過ぎる人を立ち止まらせるほどの歌声だった。

今でもたまに路上演奏している人たちを見かけるけど、思い返しても別格だった。
僕はYUIがとても好きだったけど、たぶんYUIもデビューくらいで路上で見てたら同じ感想を抱いてただろう。生歌はまぁ、それでも僕はYUIが好きだったんだ。


"明日への扉"は流行ってた当時結婚式で使った人がとても多いという。

それもうなずけるような色褪せない名曲だ。


【関連記事とか】
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