2016年11月19日土曜日

【感想】嘘喰い44巻~クライマックス 屋形越え編開幕









『嘘喰い』44巻を買った!


僕の1番好きな漫画である。


せっかくなのでもう最終章というのに、初めて感想書いていこうと思う。


プロトポロス編が終わったことで今回からコミックのデザインがまた一新。

巻数表記も新たに「I」が打たれている。

そしてカラーもプロトポロス編の白からチョコレート色に。見ているとチョコレート食べたくなってくる。
屋形越え開幕ということですが、話してて全何巻になるのだろうか。









屋形越え



遂に屋形越えが始まる。





嘘喰い 44巻より


正直心配だった。前巻まで続いていたエア・ポーカー。このゲームは日本のギャンブル漫画史でも最上級といえるほどの完成度だった。

前巻を読み終えた時に果たして次の巻がどんな展開になっているのか。傑作としか呼べないエア・ポーカーを越えるギャンブルをどうするのかという一抹の不安があった。

そうした気持ちで読み始めた。

斑目貘が提案したのは最初に屋形越えを挑んだ時と同じ「30分以内に飛行物勝負が横切るか」という勝負。




嘘喰い 44巻より


2人のやり取りもとても最終決戦とは思えぬほどあっさりしている。

そう、ここには立会人がいないのだ。

そうしていると、お屋形様は「30分後に立会人が現れる」と告げる。

その頃、立会人たちの間で新たな戦いが始まっていたのだ。



立会人バトル・ロワイアル



『嘘喰い』のストーリーの要は"知""暴"である、

『嘘喰い』の最大の特徴が、いくら相手を"知"で出し抜いても"暴"で負けたら、死んだら終わりなのだ。その例で分かりやすいのが「ラビリンス勝負」だろう。

プロトポロス編終盤で"暴"の限りを尽くしたような「血のナイトメア」知"を遺憾なく出し尽くした「エア・ポーカー」を経て、正直もう"暴"の展開は来ないと勝手に思っていたので驚いた。

屋形越え立会を賭けた立会人同士の総力戦である。

序盤から夜行vs門倉というとんでもないカードが切られる。いきなり決勝戦じゃねぇか。




嘘喰い 44巻より


戦いの末夜行は門倉にハンカチを譲り渡すこととなった。

誰もが夜行さんが立会人となると思っていたからこそ、この展開で煙に巻かれてしまった。

ちなみにこの立会人を巡る争い、梟が全面監修している。しかもこのジジイ、ノリノリである。



嘘喰い 44巻より



銅寺晴明




そう思っていると、戦いの舞台となった森には実際に謎の煙がモクモクと立ち上る。


その中で銅寺vs間紙ボロが始まる。いや、始まってはない。




嘘喰い 44巻より


ボロさんは銅寺にハンカチを譲るという。しかし、受け取る瞬間に銅寺は攻撃される。理不尽である。
あまりの出来事に笑うしかない銅寺。このコンビいいよね。

何故かというと森に充満していた煙は、プロトポロスで資金源として蓄えられていたコカインなどのドラッグを証拠隠滅のために燃やして発生したものだったのだ。

このことで立会人たちの実力が変容し、展開がまるで読めない。

と思ってたら銅寺は呆気なくボロさんからハンカチ受け取って爽やかポーズ。なんだったんだよ。




でも、僕は銅寺さん好きなキャラなんだよね。立会人の中で下手したら1、2を争うくらい好きなキャラ。

今回銅寺さんの過去が明らかになる。銅寺さんのルーツが兄の影響ということ、これを踏まえるとロバートKとのやり取り、ロバートKの行動動機が兄弟にあったと知った銅寺と思うと、あの2人の間の妙な絆にも納得がいく。




嘘喰い 44巻より


兄の言葉が格好いい。


過去も踏まえて僕の中でまた株が上がった銅寺さんだったのに、マルコに「ゲームはドティ」などと盛大な負けフラグを立てた末、色々覚醒した門倉さんに負けてしまう。




嘘喰い 44巻より


銅寺さん好きだけど、屋形越えの立会人としては向かないもんなぁ。


弥鱈悠助




一方海辺では弥鱈vs能輪家。
能輪のじいちゃんはボロさんと同じくツンデレ。立会人のジジイどもはまったくもう。

そこにラリった娘婿紫音が突撃。

紫音に対しての「まさか泣き系とは」で笑った。しれっと娘も登場したりする。




嘘喰い 44巻より


娘、絶対もう出るタイミングないだろ。


紫音さんの石投げるくだりでも笑ったし、シリアスなのにギャグというある意味目まぐるしい展開。




嘘喰い 44巻より


争いの果てに遂に弥鱈は能輪家を撃破。巳虎の件といい、たぶんちゃんみだは能輪家に末代まで呪われる。

先に書いた銅寺さんの1、2を争う立会人キャラが弥鱈。この2人のキャラ本当に好き。


門倉雄大



きゃどくらさんは何かもう色々狂ってる。しかし、門倉さん自分の人生を狂わせた嘘喰いの最後の立会に臨むために戦っていたのだ。




嘘喰い 44巻より


マルコが花お姉さんから譲り受けたハンカチを持っていることを知る。







嘘喰い 44巻より


世界一怖い連れションである。


バトル・ロワイアルも終盤に差し掛かって(きていると勝手に思ってる)、残ったのは、門倉、弥鱈。そして、それまで姿を見せていなかった課長こと真鍋匠が遂に姿を表す。




嘘喰い 44巻より


プロトポロスではすっかりギャグキャラを定着させたけど、課長はそもそも切間撻器とも互角の勝負を見せていた密葬課の長である。

次巻でこの辺りがどのように絡み合うか注目である。


感想まとめ



コミック派なので、現在ヤングジャンプではどんな展開になっているか分からないが、次の巻で立会人が決定し、その次の巻で屋形越えが始まるくらいだろうか。

大好きな漫画なので、終わって欲しくない。
けど、ここからあんまりだらだら続けられてもとも思う。


この巻を読んであらため思ったのが、この作品は本当にどのキャラクターも素晴らしい。立会人1人1人とっても魅力がありすぎる。
…僕は櫛灘さんのことは忘れないよ。




嘘喰い 44巻より


だから、この巻で主人公である斑目貘は序盤と回想以外全く出てこないそれでも全く遜色ないほど、緊張感と面白さを保ててるというのは凄いよ。

屋形越えの立会人が誰になるか、ということに合わせ何のゲームになるのかがキーになりそうだね。
夜行さんのメモには「ハングマン」や「ドティ」の他にもゲーム名があったので、それも気になる。

プロトポロスでいまいち活躍しきれなかったマルコも絡んできて、次巻どんな展開になるのか、期待に胸が膨らむばかりである。


【関連記事】

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嘘喰い実写映画化を考えてみる~ストーリー予想編











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2016年11月17日木曜日

菊地英昭(エマ)使用機材~アンプCAE/OD-100編

THE YELLOW MONKEY/brainchild'sのギタリスト菊地英昭(エマ)さんの使用機材

今回はアンプ編

※brainchild'sの方の活動で使用しているアンプのようです

Custom Audio Electronics(CAE)/OD-100













Custom Audio Electronicsというブランド




至極当たり前のことなんだけど、エレキギターはアンプがないと音が出せない。象さんギターの話は今は置いておいて。







つまりアンプはギターの音を左右する上で重要な存在だ。僕は愚かなギタリストなのでアンプよりもエフェクターの方が大切じゃんと思っていた時期があった。でもそれは調味料にこだわるようなもの。


まずアンプをしっかり良い音で鳴らしてそれにエフェクターで味付けを加えていく、ギターやってる人からすれば「何を今更」という話題だけど、僕はそんな本質すら見失っていた。

ということでギタリストがアンプにこだわるのは必然とも言える。ではエマさんに選ばれたアンプはどんなものなのか見てみよう。


Custom Audio Electronics はボブ・ブラッドショー(Bob Bradshaw)が設立したブランド。ボブ・ブラッドショーはスティーヴ・ルカサーやマイケル・ランドーなどとシステムの構築に関わってきた人です。


インタビューを読んでこの人は実は「ギターが弾けない」ということが分かってちょっとビックリした。それでもこれだけの支持を受けているのは、彼の腕が確かな証拠だろう。


機材ではスイッチャーなどの機材が主みたいですが、アンプやMXRとコラボしたエフェクターなんかも発表している。


ちなみにCustom Audio Japan(CAJ)という日本のブランドがあるが、パクりではなく、しっかりCAEの信念をしっかり引き継いだブランドだそうだ。


どんなアンプ?




ここまで前置きとしてCAEについて書いてきたけど、実はこのアンプはJST(John Suhr Technologies)で製造されているらしい。

ハイエンドギターで有名なSuhrです。

え?知らない?さー?


すみません。二度と言いません。



僕は一時期家でも使える真空管アンプが欲しくて


Suhr Corso 5W







というアンプが欲しくて仕方ありませんでした。

結局予算が全く足りず諦めた。

僕の話は置いておいてSuhrは有名ではないけど、アンプも評判いいようだ。ぐぬぬ。


パワー管はEL34が使われている。
EL34はどちらかというとブリティッシュの匂いのする真空管だから、イエモンとも相性良いということだろう。

プリ管は12A7らしい。これ種類沢山あるんだよなぁ。しかも不用意なこというとピュアオーディオ愛好家に殺されかねない。


あんまりうるさいと骨に真空管埋め込んで骨伝導でピュアオーディオ注ぎ込ませる所存でございます。


エマさんが使用しているというのはFREE THE TONEの林さんのブログで紹介されていた。


http://yhayashi.blog.so-net.ne.jp/2012-01-07-1


他の機材も目から涎が出そうだ。


エフェクターも追々見てこうと思う。




音を聴いてみよう



ということでYouTubeから試奏動画をいくつか抜粋してみよう。










まぁ、わかってるよ良い音だってことは。そりゃプロのギタリストにこれだけ愛されてアンプなんだもん。
クリーンはめちゃ綺麗だし、歪みch.も良いね。

クラシックでありながら、どこかモダンっぽさもある艶というか。
こういう音色ドストライクだわ。

欲しいわ。

欲しいけど、予算が30~50万以上。買えんわ。


そもそもこれを家で鳴らせる環境もないわ。


機材はお金をかければ良いというわけではないけど、やっぱり良いものはいいのだなと実感した。


【関連記事】
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菊地英昭(エマ)使用機材~Bogner HARLOW BOOST With BLOOM編















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2016年11月15日火曜日

音楽と政治~ミュージシャンは主張をするべきか






去年のフジロック辺りから何かと話題となった「政治と音楽」問題。

下書きに書いておいたけれど、内容が内容で政治の話題なので公開すべきか迷ってた。

けど最近ではトランプ新大統領についてのミュージシャンの数多い発言が話題となったので、自分としても残しておこうと決意して公開する次第。
これに関しては色々な意見があると思うけど、一つの意見として見てもらいたい。

テーマは、

音楽と政治~ミュージシャンは主張をするべきか









ロックとは




そもそもロックとは社会に対しての若者の叫びである。

それが70年代のパンクムーブメントであり、音楽を通して無責任な大人への強い主張をしていくことになる。

少なからず若者が抱えている不満を代弁していたのだ。

こうしたルーツまで遡っても、音楽と政治というものは切り離せない関係にある。
社会への鬱憤を若者が晴らせる数少ない手段なのだ。それが老人たちに響くかは微妙だけど。

ポリティカルな主張といえばRage Against the Machineのトム・モレロくらい突き抜けた経歴があればその主張も分かるんだけどね。


トム・モレロ

1982年、トムはハーバード大学に進学。政治学を専攻し、1986年に主席で卒業。LAに移り、民主党のアラン・クランストン上院議員の秘書を務めるが、政治思想の対立から解雇される。

ロック・アップ時代に知り合い、別のバンドで活動していたザック・デ・ラ・ロッチャのラップスタイルのボーカルに衝撃を受け、バンド結成を持ちかけ、ザック、ブラッド・ウィルク、ティム・コマーフォードと共に、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを結成。1992年にはエピック・レコードと契約し、ファーストアルバムをリリース。4枚のアルバムを発表し、バンドが発する政治的メッセージやサウンドが人気を呼び、一躍トップバンドの仲間入りを果たす。


ネットの登場




現代はネット(SNS)でいくらでも自分の主張を出すことができる。

同時に様々な意見や思想を見れるようになった。

音楽に委ねなくても、お手軽に自らの主張を発信することができるようになった。

そうなると音楽は若者の怒りの代弁という役割を担わなくてもよくなった。

代わりに主張することとなったのが若者の恋愛感で、それがポップパンクとか日本でいう青春ロックの流れになったのかな。


それでもヒップホップ界隈とか、アンダーグラウンドの世界ではまだ受け継がれてはいたけど、それはメインのムーブメントとはまたちょっと違う気がする。まぁエミネムとかは。うん。



音楽で政治を語ること





新たな世代の代弁者として登場したのがGreen Dayだった。パンクでないとかそういうことはここでは置いといて。

当時のブッシュ政権のおかげ(せい)で不満が募っていたアメリカの若者に耳なじみのいい音に乗せたGreen Dayの主張は見事に受けた。なんだかんだ言われてるけど僕も「Americn Idiot」は良いアルバムだと思う。






少なくとも音楽がまだ現状への不満を爆発させる起爆剤とも成り得るという証明にはなった。



ミュージシャンとして




かつてMr.Childrenの桜井和寿は言った。


ミュージシャンがライブ会場などでメッセージを発信することもあるが、彼らが信頼されてるのは音楽があってこそ。なのに自分自身が信頼されていると勘違いし、言葉を発信するのは謙虚ではない」



そう。音楽家であるならば、あくまで主張は音楽でするべきである。

今回の大統領選でミュージシャンが強い主張で反対運動を起こした。
大統領選についてはまたあらためて書きたいことがあるけれど。

ミュージシャンの武器はなんであれ、やっぱり音楽だと思う。
音楽以外で主張したいのであれば、自分が政治家になって声を上げるべきだ。

僕は今のところそこまで悲観していないけど、これから世界がどう動くか分からない。そんな中でミュージシャンはどんな音楽を残していくのだろう。









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