2016年9月10日土曜日

マシュー・ベラミー使用機材〜Mansonギター編


はい、ということで、以前尊敬してるギタリストでMUSEのマシュー・ベラミーを取り上げましたが、その際に後日ということで保留していた使用ギターを調べてみましょう。

マシューはステージではこちらのギターを主に使用しています。


Manson Guitars / マンソン・ギターズ













・どんなメーカー?


イギリスにあるハンドメイドタイプのギター工房のようです。
ヒュー・マンソンというクラフトマンが作ってます。

結構しっかりした作りだと思うのですが、マシューは潤沢な資金をいいことにステージで放り投げてよく棄ててます。
そしてステージ上ならまだしも昔は会場外のゴミ箱に棄てたりしてました。そしてファンのオッサンが見つけて大喜びで「俺が拾ったんだから俺のギターだ!」と大はしゃぎするのが「ハルバルー」のドキュメントで見れます。僕はこのシーンが大好きです。なので、


MUSEのライヴに行ったら出待ちはゴミ箱のそばでしましょう。


販売してるので見ると30万超えてるんだけど。これだから王子は…


ちなみにですが、Mason(メイソン)という初心者向けのギターメーカーもありますが、何にも関係ないし、紛らわしいので注意。Masonはハードオフでよく見かける。


・色々と埋め込んでます



マシューの使用しているもので特徴的なのは、ギターに色々なエフェクターなどを埋め込んでいること。

見てみましょう。


・Manson Mirror






ボディがミラー仕様になってます。カッコイイ。

このギターにはZVEXのFuzz FactoryとMXR Phase 90が埋め込んであります。
ツマミを回すと「ギュイーーン」というノイズが出せます。"Plug In Baby"でおなじみですね。この音が聴こえると気持ちが高ぶります。


・Mason Red Carbon






ボディ全体が赤にラメというキラキラ仕様。一昔前の女子高生の携帯かよ

ボディに白いパネルが見えると思いますが、これが特徴。korgのカオスパッドが埋め込まれてます。

なのでギターなのに突然「キュルキュル」とか「ピョイーン」とか鳴らせます。
"Supermassive Black Hole"の間奏でおなじみですね。

同様にカオスパッドを埋め込んだマットブラックの仕様もあります。


シグネチャーモデルとして発売しているので、ゴミ箱のそばで待つ余裕のない人は是非手に入れてみてはいかがでしょうか。


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2016年9月8日木曜日

ポルノグラフィティがデビュー17周年、酒飲むぞ





ポルノグラフィティさんデビュー17周年ですね。

17年ですよ。

17年といえば産まれた赤子が高校生になって反抗期を迎えるくらいの歳ですよ。つまりポルノグラフィティは反抗期です


とまぁ、17周年というわけでおめでたいですが、キリが良い数字じゃないので、僕の思い出話は20周年にとっておきましょう。あと3年引っ張るほどのものはないですけど


17周年ということですが、ポルノグラフィティの活動はその間に様々な節目を経て今に至っています。


節目ごとに区切って振り替えってみましょう。









・デビュー17周年



あらためて17年ですよ。
この浮き沈みの激しい音楽業界で。

1999年ってあれですよ、


ノストラダムスの予言で世界が滅亡すると思われてた年ですよ?

そんな頃から今も活動してるんですからね。

僕は熱心に音楽聞き始めましたが、その間にどれだけのバンドが生まれては消えたいったでしょう。
もちろんポルノの先を行く先輩バンドたちもいますが、そのバンドたちもコンスタントな活動していなかったりもしていますからね。

病気でバンド休止になったり、ソロ活動が多過ぎて本家がおざなりになったり、逮捕されたり

ポルノもTamaさんの脱退という危機はありましたけどね。

もちろんチャート的な意味でも浮き沈みはありますが、最近のチャート見ればいかにチャートが無意味なものになったかも分かるでしょう。

そんなポルノも17年。
僕はちょくちょく書いてますが当たり前に毎年リリースしたりライヴしてることは凄いことです。

そんななか「LIAR(仮名)」のような曲をリリースしてくれるなんて。
まだまだ先が楽しみです。



・2人体制になってから12年



先ほどチラッと書きましたが、Tamaさんが脱退して2人になったポルノグラフィティが初めてのシングル「シスター」をリリースしてから12周年ということになります。

当時はTamaさんが抜けてポルノ大丈夫だろうかと思ってましたが、そこから12年ですよ。

やっと中学生くらいですからね。
毛も生えたかどうかってくらいです。

つまり、2人体制としてはまだまだこれからが楽しみな時期ですね。

Tamaさんは本間さんのツイートくらいでしか存在を知れませんが何をしてるのでしょうか。


・本間さんと離れて5年(約)


ポルノにとって欠かすことのできない存在本間昭光(ak.homma)さん。


今のポルノがあるのは本間さんのおかげというくらい、ファンは足を向けて寝れない存在ですが、その本間さんの親元を離れてポルノグラフィティが活動をしはじめてから約5年くらいです。

というのも具体的にこの日というのがないので。「PANORAMA PORNO」辺りかなということで。細かいことは言うな

色々なアレンジャーとやることで、ポルノグラフィティは新たな一歩を踏み出すことができました。

サウンドの幅も広がって、ただでさえ広かったものが、ほぼなんでも出来るように。

晴一さんが歌ったり、晴一さんがラップやったり。歌は"ウェンディの薄い文字"があったが。

これも新たなポルノグラフィティと言えるんじゃないでしょうか。

つまり、今現在のポルノはまだ5歳。小学生にもなってません。
ここから、色々なアレンジャーとの活動がまだまだ活発になり、成熟していったら楽しいことになりそうです。

tasukuさんポルノの曲をどんどんぶっ壊していってください。


「オー!リバル」、「RHINOCEROS」「THE DAY」、そして今度の「LIAR(仮名)」まだまだ攻めの姿勢ですよね。

これからのポルノグラフィティにも期待すると共に、17周年の記念すべき日をお祝いしましょう。

さあ、お祝いに酒飲もう。


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【レポ】横浜ロマンスポルノ'16~THE WAY~ part.4






横浜ロマンスポルノ'16~THE WAY~


2日目のレポです。

曲については初日に長々書いてしまったので、初日との相違点だけまとめてこうと思います。


セットリスト・使用ギターまとめ
part.1
part.2
part.3








横浜ロマンスポルノ'16~THE WAY~
at 横浜スタジアム day.2


2日目も昼間は快晴。

それだけに、2日目も初日と同じく夕方突然、となることを恐れてましたが、結果的に最後まで無事に降らなかったです。

初日の夜に傘を忘れたバーミヤンに傘を取りに行くところから始まりました。

会場に着くと2日目ということで、初日異常なまでに並んでいたグッズも落ち着いてた。無事に購入できた。
周辺歩いててもグッズ持ってる人昼から多かったのでみんな初日に買ったんだね。

16時半頃入場。今回は母と。
母もなんだかんだ、2006年からちょろちょろ連れてってるので、すっかりベテランになってきた。あの豪雨ライヴも経験してるし。

席は三塁側スタンドの上の方。上から数えた方が早いくらいの席。
最近席運があまりよろしくない。


・START


17時15分くらいに「READY?」の文字が映される。スタッフが高々Goodサインを上げて2日目がスタート。
三塁側はちょうど日陰だった上に上の方だったので風が吹くと気持ちいい。

バックネット側から昭仁さんと晴一さんが入場。初日に思ったけど、この入場の仕方でSEないのが凄い。

センターステージに上がる。

昭仁:晴れたよー!

晴一さんが"ハネウマライダー"のイントロを奏でる。
母に「1曲目すごく意外だよ」と言っていたら、それなりに予想していたようで、まさか"ハネウマライダー"か"渦"と予想してたらしい。妖怪め。

一番のサビを昭仁さんが歌っていると突然

昭仁:ちょっと止めてもらって良いですかー!

演奏ストップ。どうやらイヤモニのトラブルのよう。

昭仁:ちょっとトラブルが。待っててくださいね。まったく、晴れたと思ったらこういうトラブルがおきるもんなんです。
こういう時は焦っちゃいけない。お前ら焦るな、だけど、わしが一番慌てとる。

スタッフさんの迅速な対応で無事にイヤモニ直ったよう。

昭仁:すみませんでした!もう1回やります。
晴一:もう1回カッコつけてハネウマライダー弾けばいいの?笑

気を取り直して再開。

やはり快晴の空に抜けていく"ハネウマライダー"は気持ちいい。柔らかな風を受けてどこまでも走っていくよう。

昭仁:今回は「THE WAY」と題しまして、僕らも色々な道に足を踏み入れてきましたが、また新しい挑戦を、まぁさっきみたいな踏み入れなくてもいい道にも踏み入れましたが。
晴一:道を、踏み外したじゃね。
昭仁:笑
横浜スタジアム、横浜ということでこの曲をやらなければ失礼だということでこの曲を。
"横浜リリー"初日は部屋のドアを出るときの「じゃあ、また」を海に投げ捨ててましたが、2日目は無事に歌いきりました。

コーヘーさんとくわGさんが加わった"サウダージ"の後。

昭仁:あのね、"サウダージ"ってとてもシリアスな曲なのに君の顔(くわG)見てると笑ってしまう。
くわGおどけてみせる
昭仁:いいです。もう君はそのままでいてください笑

そこから"ミステーロ"までは同じ流れ。でも2日目とあって、演奏がより一層引き締まったように聴こえた。雨じゃなかったからかもしれない。

・"ルーシーに微熱"前のMC


昭仁:あらためましてポルノグラフィティです。横浜スタジアム最後まで盛り上がっていきましょう!
今日は晴れましたよ。え?大丈夫だよね?(空を眺めて)。雲全然ないもの。これで降ったらわしらいよいよアレよ。
昨日は雨が降って、雨が降ると人はハイになって、みんなの盛り上がりが凄いことになっていたんだけど、晴れたからって盛り上がらないというわけにはいきませんから!昨日来た人は雨で濡れたけど、今日は汗でたくさん濡れて帰りましょう!

晴一:こう、昨日が雨で今日晴れたりすると、気持ちのどこかで「でも、ちょっとくらい雨降っても」ってマゾヒスティックな考えを持つ人もいそう。
…なんか晴れた日のMCが分からんくなるね笑
「雨だけど頑張ろうぜ!」とか言えない。

・"EXIT"の前のMC


横浜スタジアム、スタジアムということで言わせてもらうけど、カープの調子がいい。DeNAさんの本拠地で言わせてもらうのもなんだけど笑
しかも、カープとのコラボグッズまで売らせてもらってますからね。よくもまぁここで売るよね。横浜スタジアムさんに申し訳ないです。
そんなことをして、こんなライヴもやらせてもらって、横浜スタジアムさんは本当に素晴らしいです。ありがとうございます。

晴一:横浜スタジアムでライヴできたから、次の目標はカープの先発としてここに立つこと。
昭仁:頑張ってみぃ。まだ間に合うかもしれんぞ。
晴一:大丈夫かな?
昭仁:精進せぇ。
晴一:頑張る!

なんだこれ笑

晴一:楽屋に行ったら、横浜スタジアムさんの好意でね、DeNAさんのユニフォームが置いてあったの背中に「SHINDO」って入った。君もあったでしょ?
昭仁:あったね笑
晴一:見た瞬間「あっ…」て笑(そっと畳む仕草)
昭仁:ご厚意でいただいてありがたいんじゃけだね。どうせぇと。


・"ギフト"


晴一さんがAメロのギターフレーズの入りを間違えて「あっ」て苦笑いしてた。

一応僕も"ギフト"のギターカバーしているので、気持ちがよく分かる。あのフレーズシンプルなのに、なんか間違えやすい。
昔NAOTOさんが「Purple's」の副音声で「"音のない森の"ファ→ミ→ソのキーボードが、簡単になぜか難しい」って話してたの思い出す。

あ、と思ってたら今度は岡野さんが「どこかで僕を悪く言う声 耳を澄ませてやりすごしてた」と間違える。
しっかり聴いてる!


・センターステージにて


昭仁:みなさんにお馴染みの曲をロックンロールアレンジで聴いてもらおうと思います。
ロックンロール、ロカビリーといえば、グレッチ!(晴一さんを指差す)

2日目はギター紹介あって嬉しい。

"Mugen"の雄叫びも、初日よりだいぶまとまって聴こえた気がした。

あと、やっぱり晴れてる方が音が格段に良い。


・ヴィンテージレスポール!


2日目で個人的に嬉しかったのは、"メリッサ"から晴一さんが1960のヴィンテージレスポールを使用したこと。
初日は雨だったので、ヒスコレの方使ってたからね。
使用ギターの方の記事にも書いたけど、最近は"メリッサ"をテレキャスで退弾くことが多かったからね。

そのまま"THE DAY "までとアンコールの"ジレンマ"で使ってくれた。

何度となく書いてきましたが、僕にとってこのレスポールは本当に特別なものなので(みんなそうだよ)、ライヴで見る度に拝みたくなります。ありがたや。

去年の「The dice are cast」ツアーでもガッツリ使ってくれて本当に嬉しい。


・新曲について


昭仁:ビッグニュースがあります。新曲やります!公式サイトでも出てましたが、タイトル未定ということで、とりあえず仮タイトルが「LIAR」でいいんですか?
晴一:いま考え中。たぶん「LIAR」になると思う。「LIAR LIAR」にしようと思ったらスタッフに「それB'zにあります」って言われた。「LIAR」なら大丈夫かな?松本さんに怒られないかな?
昭仁:作詞は稲葉さんじゃろ笑
晴一:あ!稲葉さんか笑 許してけれるかなぁ。「LIAR LIAR LIAR」にしようか?笑

曲について2日目も初日に引き続きいくつかスクリーンの歌詞と歌が合ってなかったような。

・メンバー紹介にて


昭仁:くわGは、やっぱやめとこ。誉めると調子にのるから。
晴一:今日最初にセンターステージでくわGにコーラスやってもらったでしょ。あれ、最初全然音が合わんくて。どんどん簡単なパートになった笑
くわGサポートに迎える時にできるパートに「コーラス」って入ってたのに、あれ経歴詐称じゃ?

この後、盛大に音を外したくわGのコーラスが鳴り響く。


晴一:僕はやっぱ横浜スタジアムが、好きです。
他の会場は、アリーナとかホールとかは、開演するときには客電が落ちるのでどうしても客席は暗くて、まぁ「見える」とはいうけど、まぁね。「いるなぁ」くらいは。でも横浜スタジアムはまだ陽も落ちてないので明るいから、待っててくれたり楽しんでくれてる人たちの顔が見える。それがすごく楽しい。

ここから初日とポルノをやってきて大変だったこともあるけど、の話に。2日目はうまく曲や歌詞が書けなかったりの後に「昭仁ぶん殴りたくなったり」が追加になった笑

昭仁:みんな今日はたくさん汗かいたかー!まだ身体に水分残っとるじゃろ?全部出し切って帰ろうぜ!ラスト1曲"ジレンマ"!


・最後


"ジレンマ"のラストで「君たちは最高じゃ!君たちがおるからわしらがおる!」って言ってたのがすごく印象に残ってる。

後方ステージに向かってる途中で昭仁さんがずっとオンマイクで「ありがとね!」と言ってたけど、途中で急に「おう!カープは優勝するよ!」と言ってた。何があった。

"ダイアリー 00/08/26"前

昭仁:この曲は16年前に創った曲で、今もこの気持ちを忘れずにいきたいと思います。聴いてください、僕たちの所信証明が詰まった曲。
観客:(「所信証明」?)
昭仁:「所信表明」じゃ笑

この天然ヴォーカリストめ!

生声


晴一:これからもよろしく!
昭仁:また横浜スタジアムでやりたいかー!
観客:イエーイ!
昭仁:あんたらに任せた!

一瞬クエスチョン出たけど、うん分かる。分かるぞ。


両日終演後にさりげなく場内に"Search the best way"が流れてくるのがまたより一層「汚いマネをしおって!」とほころんでしまった。

ということで長々書いて参りました横浜ロマンスポルノ'16~THE WAY~の感想レポを終わろうと思います。

2日目にカウントダウンとか発表ないかな?と思ったんですが、特になくて残念。

次のライヴがすでに待ち遠しい。

今はひとまず来月のWOWOWの放送と新しいシングルの発売を楽しみにしましょう。

ここまで読んでくれた方ありがとうございました!










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2016年9月7日水曜日

【レポ】横浜ロマンスポルノ'16〜THE WAY〜 part.3






横浜ロマンスポルノ'16~THE WAY~


ライヴレポpart.3です。


セットリスト・使用ギターまとめ
part.1
part.2



長々書いてきましたが、なるべくこれで初日は終わらせたいと思います。








MC


昭仁:今日はどうもありがとう!
わしらはバンドを結成して211年が経ちました。
昔はスタジアムバンドというのは憧れであり、今こうしてこのステージに立てていることが本当に嬉しいです。
21年の間色々な道を歩いてきたわけだけども、道のりを振り返ったみると、いつもそこには君たちが寄り添っていてくれました。

みんな横浜の空に両手をかざしてみてください。

事前に配られたシンクロバンドが一斉に青く光る。
雨の中であっても本当に美しい光景。これを上から見れるのはスタンド席の数少ない特権。

ドローンが飛んで上空から会場を映していた。
まるで"うたかた"の歌詞にある「夜の海に光を灯す青い夜光虫」のよう。

昭仁:この光がこれから僕らが歩いていく道です。そう、それはまさに君たちのこと。
最後、聴いてください。"THE DAY"


"THE DAY"

それまで全員青く光っていたシンクロライトがアリーナの一部を残して消える。そこには「THE DAY」の文字が浮かび上がる。
そこに晴一さんのギターがかき鳴らされる。

CD音源の時点でもかなりカッコイイ曲だったけれど、ライヴで聴くと比較にならないくらい熱量が高い。
今時点でもCD音源に物足りなさを感じてしまう、それくらいあの瞬間ステージで鳴らされた"THE DAY"は凄まじいものだったのだ。

雨がそれを助長したこともあるかもしれない。

"ルーシーに微熱"で「躍り狂う君たちが加わることでこの曲は完成する」と昭仁さんは言った。
"THE DAY"もこの狂熱の横浜スタジアムでひとつの完成となったんじゃないかと思う。

サビでは白と青に激しく明滅するライト。飛び散る雨、熱気、この空気は今この瞬間、この会場にいないと感じることはできない。それがライヴというものだ。

限りない興奮の中ポルノグラフィティを好きであること、その喜びを感じる。いつかのライヴで昭仁さんが「ポルノグラフィティのファンであることを誇りに思ってもらえるように頑張ります」と言っていた。

もうとっくに誇りに思ってるよ。

演奏が終わったと思いきや、サプライズでこの日のために新たに書き下ろされたであろう歌詞が歌われる。


目の前を遮る 壁のようなReal world
深い森に分け入るよりも 危険な香りのTHE WAY
絡み合うCROSSROAD 幾千の罠罠
その先に待つ人のために 足を踏み出す
君の THE WAY


こんなアレンジされたら泣くよ。泣きっぱなしだよ。どうしてくれんだ。

ここで本編が終了。
もう本編終わり?と思ってしまう。今回はとりわけいつもよりも早く終わってしまった感覚。

アンコール

昭仁さんが終始「雨大丈夫?寒くない?」と心配してくれていた。マジ先生
晴一:結局、最後まで降り続いたね。

昭仁:みなさんに、ビッグニュースがあります。新曲やります!タイトルは、なんですか?創ったあなたから言ってください。
晴一:"LIAR" 嘘つきってことね。
昭仁:まだ出来立てホヤホヤなんですけど、みなさんに聴いてもらおうと思います。

"LIAR" (仮)

「LIAR LIAR」という歌詞で始まるサビ始まりの曲。"俺たちのセレブレーション"以降のシングル全部サビ始まりだな。

アップテンポな楽曲。ちょっとエキゾチックな部分もありつつ少し歌謡曲テイストも入ってる。

歌詞はとにかくもう晴一さん。
歌詞の世界観で自分が通じるような気がしたのが"瞳の奥をのぞさせて"かな。

人は心の中にダンジョンを持っていて
それぞれの部屋に感情を隠しているでも僕には鍵がなくて開けられず泣いた

というフレーズが印象的。
※うろ覚えなので多少違うと思う。

とても晴一さんらしい言葉のチョイスだなぁと思う。中森明菜さが歌いそうな雰囲気すらある。

とにかくカッコイイ楽曲なので発売が楽しみ。


飛行機の音が流れる。

"エピキュリアン"

意外。かなり意外。この曲をここでやるとは。

正直なとこ、ちょっとその前の本編と、新曲を受けての流れだったので、少し印象がボケてしまったように感じる。

そのリラックスさがこの曲のウリではあるんだけどね。

めちゃくちゃ楽しいんだけど、この流れならもう一発激しめの曲か、逆にバラードに振り切ってしまった方が個人的には好みだったりする。


メンバー紹介

サポートメンバーをいつも通り紹介。

森男さんの時に

昭仁:ソロアルバムを出しましたー!
森男:ピース
晴一:森男お前も前出てきて濡れろや。
森男:前に出てきてピース

って流れがあった。

昭仁:残った2人がポルノグラフィティなわけですけど、ギタリストの名前をでーっかい声で叫んであげてください。on Guitar?

晴一:こうしてポルノをやってきて、うまくいかないこともある。時にはスタッフと意見が合わなかったり、曲や歌詞が思うように書けなかったり、…ヒットチャートの期限がよくなかったり。それでもこうしてやってきたことで、今こうして横浜スタジアムに立てている。
そう思うと今までのことが1つひとつちゃんと形になって道になっていたのかなと思う。またこうしてこのステージに立てるように頑張ります!

昭仁:今日はこんな雨の中最後まで残ってくれてありがとう。みんながそうやって最後までいてくれたこと、そのことが本当に嬉しい。
さぁ、ライヴも終わりが近いです、みんなで叫んで、跳ねて、熱くなりましょう!ラスト1曲"ジレンマ"!

"ジレンマ"

本当にどこまでも楽しいのに、どこまでも寂しい曲。

ライヴも終わってしまうんだなぁ。

止まない雨にも負けない、どころか雨さえ味方につけるような会場。
シンクロライトが虹色に光ったりしていた。

ステージもみんな明日なんて考えてないくらい全部を振り絞るよな演奏。
ソロ回しの晴一さんのギターソロ部分、いつもと違って森男さんの弾き方マネしてた。ひたすらチョーキングだけで乗り切るなんて笑

最後に沢山の花火が上がる。
昭仁さんのジャンプで一番大きな花火が上がり、場内のライトが一斉に付く。その眩しい光景があまりにも綺麗で今でも目に焼き付いている。

メンバーが挨拶してお辞儀をしたあと。

昭仁:そういえば、まだ横浜スタジアムの後ろの方に挨拶行ってないので行きます!

と行って昭仁さんと晴一さんが左右それぞれで降りて、歩きながらステージ後方に。
昭仁さんは終始「ありがとう!」と言ってくれてた。

後方のPA卓上がステージになっていて、そこに昇る直前に昭仁さんが「もう1曲やります!」と宣言。ベンチの上の辺りだったので、この後方ステージ来てくれた時に本当に近くて嬉しかった。

ステージあるのは分かってたけど「え、まさか使わないの?」と思ってた笑

ちょうど晴一さんがギターを鳴らしてみると、返ってくる音に少し首を傾げる。それに気づいた昭仁さんが近くに聴きに行くとギターのレベルがおかしいようだ。
2人で上からPA卓に呼び掛けてゲインを調整してもらっていた。というか晴一さんのギター、晴一モデルのプロトタイプじゃないか。

この時のギターがクランチサウンドだったので、まさか惑ワ不ノ森の"俺たちのセレブレーション"の再現か?と一瞬思ったけど違った。

昭仁:聴いてもらうのは16年前に創った曲で僕らの所信表明の曲を聴いてもらおうと思います。聴いてもらうのは"ダイアリー 00/08/26"


"ダイアリー 00/08/26"

所信表明って"アポロ" かと思った。

「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」ツアーのアンコールでも大切に歌われたこの曲。

この決意を僕は数年前にも見ている。それは「ラブ・E・メール・フロム・1999」で歌われた"Let's go to the answer"だ。
あの時昭仁さんは曲前で「どっか打算的になっている自分がいる。それでいいはずがないから、また大それた夢でも見てみようと思う。無条件で君たちの心を撃ち抜くような音楽を、もしかしたらこの音楽業界を潰してしまうかもしれないような音楽を届けられるようにやっていきたい」
と言っていた。

その後"オー!リバル"が出て、それから発売されたアルバム「RHINOCEROS」はファンを確かに撃ち抜いた。それからのツアーがあり、その道はこの横浜スタジアムへと繋がっていた。

アルバムに対して晴一さんは「自分の好きなものを詰め込んだ」、昭仁さんは「聴く人全てに届くくらいインパクトあるものを」というそれぞれのベクトルで楽曲が創られた。
結果的にそのバランスが絶妙に混じり合い「RHINOCEROS」というアルバムが完成した。

その一連の流れを受けて横浜スタジアムで最後に鳴らされたこの曲は、「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」で歌われた時よりもさらに強さを増しているように感じた。

ポルノは本当に様々な道を歩んできた。常に新たなことに挑戦をしてきた。
しかし、こうしてちゃんと芯が通っている。だからこそ、振り幅が大きくても16年もの間一線にいれるのだろう。

ブルース・スプリングスティーンの言葉で僕が大好きなものがある。どこを見て歌うかという質問に対するボスの答え。


客席を見て歌う。10列目の真ん中だ。そこに自分がいることを想像する。ディランやビートルズに夢中だった10代の頃の自分があの席で見てると思ったら、どんな時だって手抜きなんかできやしないよ。


この言葉はステージ立つ人全てに見て欲しい。

おそらくポルノも同じくらいの気持ちでいるんじゃないかな。
かつて憧れたロックスター、スタジアムロックバンドに憧れていた自分たちが見て納得できるものを見せられているか。

だからこそ、ポルノのライヴはいつ見てもかけがえのない体験ができる。最後の1曲までしっかり強くなった雨に打たれながらそんなことを考えた。

最後の生声は

晴一:風邪引くなよー!
昭仁:愛してるぞー!

僕は初日が終わって、こんな素敵なライヴが明日も見れるんだという気持ちと、あと1回しか見れないんだという気持ちでごちゃ混ぜになった。

そんな気持ちを抱えて、夕飯を食べたバーミヤンに折り畳み傘を忘れて、帰宅路についたのだ。
※翌日取りに行きました。お店の方すみません。

ということで、長くなった初日のレポを終わります。

2日目は初日との相違点だけまとめようと思います。

part.4 (2日目レポ)


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2016年9月6日火曜日

【レポ】横浜ロマンスポルノ'16〜THE WAY〜 part.2







横浜ロマンスポルノ'16~THE WAY~


ライヴレポpart.2です。


part.1








"ミステーロ"終了後MCから。


(ステージに雨よけをし始めたスタッフを見て)
昭仁:今雨よけをしております。やっぱり楽器が濡れてしまうとね。マズイので。まぁ僕は大丈夫ですが。でも2008年の豪雨の時に僕のマイクが壊れてしまいましたが。楽器大丈夫そうでしょうか?
次に聴いてもらうのはコーヘーがアレンジをしてくれた曲で、森男と真助にレコーディングに参加してもらいました。

そして今日そこにくわGが加わり、nang-changが加わり、最後にこの曲で躍り狂う君たちが前にいることでこの曲が完成します。躍り狂ってちょーだい。

"ルーシーに微熱"

絶対ライヴ向き!と初めて聴いたときに思ったけど、その通りだった。

ダンサンブルな曲調で程よく腰を揺らすようなリズムが心地よい。

新藤晴一がクリーム色ボディに鼈甲柄のピックガードのテレキャスターを使ってた。
カッティングの音が気持ちいい。
途中の短いソロ回しもちゃんとライヴ用になっていてカッコイイ。今のポルノの演奏チームの魅力がかなり詰まってる曲。

"ギフト"

油断した。

何がかは分からないけど、とにかくこの流れで"ギフト"がくると思ってもなかった。

僕は2008年の横浜スタジアム初日のほぼ最上階のスタンド席で本編最後にやった"ギフト"で号泣しました。
元々後ろ向きな性格だったのが、この曲を聴いて嫌いな部分を見つめ直すようになったという曲で、大好きで仕方ない曲だ。

サビだけワイパーしたけど、あとはじっくり聴き入れてしまった。

MC

昭仁:横浜スタジアムで僕らがやらせてもらうのは4回目です。
スタジアムだから、言わせてもらわんと。カープの調子がええね。
DeNAさんの本拠地で言うのもなんだけど。
晴一:ごめんやで。
広島の先発の◯◯(名前失念)が入場曲に"アポロ"使ってくれてるんだよね。たまたま球場来てるときに聞けたけど、嬉しいもんだね。思わず
(周りを見回しながら「俺、俺」のポーズ)
横浜といえは筒香も調子いいよね。松井みたいな。松井秀喜ね。

昭仁:野球の話ばかりになってしまうけど、先日広島の応援歌を歌うっていうのに僕ら2人で行ったんよ。
晴一:「♪カープ カープ カープ広島」ってやつね。
それで歌わせてもらったんだけど、自分たちのPVでもあり得ないくらいテンション高く歌った。
昭仁:(映像)撮られてたのにね。僕らみたいなものは撮影されるとダメなんです。
晴一:歌ってみたらスタッフの人に「その5倍でお願いします」と。歌ったけどね。
昭仁:音録る部屋があって、撮影する部屋があって、それで楽屋があったんだけど、楽屋におったらこの人めっちゃテンション高く歌ってた笑
広島球場で流れるので機会があったらその姿見てください。
観客:見たーい
昭仁:ないから見せれんよ笑
観客:えー
昭仁:無理だって笑

昭仁:さて曲に行きましょう。
僕らも長年の間色々な道を歩んできて、その中で月9の主題歌もやらせていただきました。久しぶりに聴いてもらおうと思います。

"EXIT"

確かに久しぶり。PANORAMA×42以来かな。でもあれはアレンジされてたので、バンドではつま恋ロマンスポルノ以来か。新藤晴一がPRS使ってたのが嬉しい。確かに音からすると合う。

スクリーンには電車の窓をイメージした黄色の四角い線が映っていた。
中央上部のスクリーンには歌詞が映っていた。水の中を揺らめくような歌詞が曲とピッタリ合っていて良かった。
でも歌詞1ヶ所違ったよね?「ただとりとめのない話に」が「ただとりとめのない話へ」になってた。初日自分の記憶違いかと思った。

"EXIT"はライヴでも何回か聴いてるけど、今回のライヴで聴いてとても涙腺をやられてしまった。なんだろう。元々好きな曲ではあるけど。

"愛が呼ぶほうへ"

涙腺弱ったところにこれはズルい。

"EXIT"の「地上では強い雨 降り出してきたんだろ」や"償う人の背に降り続く雨"という歌詞が皮肉なくらいこのくらいの時間帯は雨強かった。

"愛が呼ぶほうへ"って最近新藤晴一はアコギ使うことが多いけど、やっぱり僕はエレキで弾く"愛が呼ぶほうへ"が一番好きだ。

"My wedding song"

この流れはズルい(2回目)

スクリーンにはパステル画のようなイラストと手書きの歌詞が、泣けた。もう無理。雨降ってて良かった。

新藤晴一のスライドギターがとても良かったのもあるけど、何より昭仁さんの歌声があまりに暖かくて。
今回はミディアムな曲少なかったから尚更こういう暖色系な曲が印象的だった。



真助さんのマーチ調のスネアが鳴り響く。たぶん会場全員が"シスター"だと思ったら違った。


昭仁:最初に横浜スタジアムの真ん中で歌ってめちゃくちゃ気持ち良かったからまた行っちゃおうかな~

マーチが鳴るなか岡野昭仁、新藤晴一、野崎森男、野崎真助がセンターステージへ。その間コーヘーが弾いてたピアノがとても綺麗だった。あれ元ネタあるっけ?聞き覚えがあるよう。
※あとで気づいたけど"君は100%"だった

センターステージにくるとみんな革ジャン姿に。ギターのお方はサングラスまで。

昭仁:さぁわしらも衣替えをしまして
観客:(衣替え…?)
昭仁:衣替えじゃないわ笑 着替えました。みんな大丈夫そうですk…あなたギターないんですか。

※晴一手ぶらで立ち尽くしてる

昭仁:まだギターきてないと。
こうしてスクリーン見るとめちゃくちゃ降ってるように見えるね。体感では雨はそうでもないんだけど(この後もちろん雨強まる)

※晴一、エアギターを始める。弾いたり回してみたり、放り投げてキャッチしてみたり。

そうこうしてるとギターくる。ホワイトファルコンだ!


昭仁:大丈夫でしょうか。えー今回は最初にも言ったけど「THE WAY」ということで色々なチャレンジをしてきたんじゃけども、今度はお馴染みの曲をロックンロールにしてやってみようと思います。晴一カモン。

新藤晴一がめっちゃロカビリーなギターを鳴らす。1回ブレイクすると。


昭仁:何の曲をやるか分かるかー?"ヒトリノ夜"!


"ヒトリノ夜"

ロックンロールテイスト満載の意外なアレンジ。今年はFCUW5でインディーズ版のが聴けたり"ヒトリノ夜"の変化球の年だ。

いつもと曲調違うだけに客席もノリ方が少し揃わなかったりしてたけど、これはこれで良いんじゃないかな。

昭仁:そのまま行くよー!カモン!

"Mugen"

叫べー!という岡野昭仁の声はありつつ、初日はみんな曲調が違う"Mugen"に最初声がバラバラに。コール&レスポンスなのか歌いっぱなしなのかで迷ってる人が周りに多かった。

新藤晴一のギターソロがちゃんとロカビリーっぽくなってて面白い。


けどこの2曲の間はずっと雨に打たれ続けるホワイトファルコンが心配で仕方なかった。また入院にならなければいいが。2日目にも良い音鳴らしてたから大丈夫だろうけど。


終わると同時に4ツ打ちのリズムが流れる。恒例の儀式だが、最近僕は何度聴いても「ネオメロか?」と構えてしまう。年々イントロが似てきてる気がする。

雨でみんなリミットメーターがおかしくなってるので、最初から大きなFU -FU-が横浜スタジアムにこだまする。
だけど岡野昭仁の煽りでさらにその歌声は強くなっていく。ソニー損保は見習え。

途中では一塁側と三塁側に分けて叫ぶことに。僕は一塁側。
結果一塁側勝ち。ちなみに翌日も勝ちました2連勝です。


昭仁:タオルでも回しますかー!


の言葉からコーヘーのピアノが響く。

"Ohhh!!!HANABI"

やはり野外でこの曲は盛り上がる。
みんな雨で重くなったタオルを振り回す。

僕この曲とても好きなんですよね。聴く度にどんどん好きになる。
昭仁さんはセンターで歌ってて、2番終わりでステージに戻っていった。

最後のサビではタイトル通り花火が打ち上がり、もう最高潮のような盛り上がり。

少しの間をあけて、昭仁さんが歌い出す。

"オー!リバル"

雨を裂くように立ち上がる火柱。赤をメインにした照明。

前回のツアーで本編最後だったので、これを聴くと終わりが近いように感じる。

岡野昭仁の声にも力がより入り、新藤晴一も険しい顔でガットギターを鳴らしてる。こんな風にガットギターをかき鳴らす人がいるだろうか。

コーヘーさんがアコーディオンなので、あとピアノがもう1人いればなとライヴレポで聴く度に思ってたけど、今回は全くそんなことを感じさせることはないくらい 厚みのある演奏だった。


まだまだ宴は続きます。
ツーワンのクラップから森男さんのベース。

"メリッサ"

銀テープが飛びました。取れませんでした。取れませんでした。取れませんでした。
(イエモンの"JAM"風)

カッパを持ってたのに開き直って着ていなかった僕はもうナチュラルハイに。あとで大変なのは分かっていても、身体は熱い。

新藤晴一は最近テレキャスで弾くことが多かったけど、ここではヒスコレのレスポール。やっぱ"メリッサ"はレスポールが良い。

以前の豪雨の時は「シャワーを浴びながらギター弾いたことないから」という名言が飛び出すほど弾くの辛そうでしたが、今回は雨の中でもギターソロ完璧。

続けざまにジングルが流れる。
昭仁:久しぶりにいくよー!

"ミュージック・アワー"

ポルノの野外でこの曲は外せない!

もう何度ライヴで聴いてるか分からないけど、この曲以上に無条件で楽しめる曲はないよね。

あとは"Century Lovers"も。
"ジレンマ"はやっぱり終わってしまう寂しさが先行してしまうからなぁ。

そういえば新藤晴一がレスポールで弾いてた。基本的にレスポールJr.かテレキャスみたいなシングルコイルのピックアップで弾くことが多かったからレスポールは初めてかも。強いていえばLEMF1999ツアーのES-335くらいかな。

そして、この後ライヴ本編はいよいよ終幕を迎えることになります。

part.3に続く


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2016年9月5日月曜日

【レポ】横浜ロマンスポルノ'16〜THE WAY〜 part.1






横浜ロマンスポルノ'16~THE WAY~


終了した。

2日とも参戦してきました。

 ポルノグラフィティにとっては「横浜ロマンスポルノ'14~惑ワ不ノ森~」以来の横浜スタジアム。

今回はなによりタイトルがいい。

「THE WAY」

書きやすい。

僕はスマホの辞書登録機能の使い方知らなかったので「惑ワ不ノ森」を毎回必死に一単語ずつに変換してました。

ということで、これからひたすら書き連ねていくが、恐ろしい文章量になることが予想される。
なにせ、ライブ終了後に帰りの電車のメモ書きが3000字あった。

なので、こんな前置きを長々書いている暇はありません。京極夏彦ならまず横浜の歴史から振り返りそうですが、僕はビシっと横浜スタジアムから本題に進みます。


そもそも横浜スタジアムというものの歴史は1978年に…


分かりました。やめます。


ライヴレポに移ります。
今回は初日編。たぶん記事いくつかに分かれます。









横浜ロマンスポルノ'16~THE WAY~

at 横浜スタジアム day.1


天気予報では雨予報だったのが一転して、抜けるような青空と夏の名残のような日差しの昼間。
友人2人と待ち合わせをして、昼御飯を食べてから横浜スタジアムへ。

グッズの列がかなりの伸びていて、文字通りの長蛇に渡っていた。

16時過ぎになり、そろそろかと話し、友人たちと分かれ中へ。初日はちょうど一塁ベンチ上辺りのスタンドでした。友人たちはアリーナ8列目真ん中辺り。チケットすり替えてやれば良かった。

場内はまだまだ日差しが強くて、暑さに茹だるよう。一応予備で飲み物を追加購入。16時半くらいになり、少し周囲がざわめく。後ろを見ると虹が!
綺麗とは思いつつ、虹があるってことは?そこには。という不安が。

あとスタンドにWHITE ASHのメンバーが全員いてビックリした。

ナビゲートキャラの「ルーシー」が登場。いつもの通り客いじりをしていたけど、その途中で雨粒が。周囲も客いじりより雨!?という衝撃が勝って慌ててカッパの準備。
そこから開演までも降ったりやんだり。

場内SEではFriendly FiresやArctic Monkeysなんかが流れてた。あとPARAMOREっぽい女性ボーカルの曲。

17時過ぎにセンターステージでスタッフがバタバタとセッティングを始める。
え?真ん中スタートなの?アコギやらカホンやらキーボードが見える。

開演時間から15~20分ほど過ぎた頃ようやく画面には「READY?」の文字。センターにいたスタッフさんが高々とOKの合図を掲げる。

遂に開幕。いつもと違い岡野昭仁と新藤晴一がバックネットの方から登場。歩いて。グラウンドに沿って左右から歩いていき、センターステージに向かう。

雨は依然パラパラと降っている。

たった2人だけでセンターステージに。新藤晴一はMartinのアコギ。
岡野昭仁の「横浜!最後まで楽しんで帰るぞ!」の一声から新藤晴一がギターを鳴らす。このフレーズは。

"ハネウマライダー"

2人だけでアコースティックな"ハネウマライダー"誰がこんなオープニングを予想出来ただろう?

新藤晴一のカッティングが歯切れよくて気持ちいい。昭仁さんの声も伸びやかですでに心地よさに浸る。
サビの晴一さんのコーラスも良かった。

"ハネウマライダー"のアコースティックアレンジというと「幕張ロマンスポルノ'11~DAYS OF WONDER~「のヴォサノヴァアレンジがあったけど、今回はもっと軽快で爽やかなアレンジ。
ギターソロの部分は省略して、2番サビ終わりからCメロに移った。

昭仁:ありがとうございます。ポルノグラフィティです!始まった途端に雨ってね
今回は「THE WAY」ということで、僕たちも今まで色々な道に踏み込んできましたが今回はまだチャレンジしたことのないことにも挑戦していこうと思います。
晴一:スタッフがさ。「雨降った時ように屋根付けますんで」て言ってたのよ。(何もない上を見上げながら)アコースティックギターなんじゃけどね。今度ウォータープルーフのギター買います。

昭仁:さて、横浜スタジアム、横浜ということで僕らはこの曲をやらないわけにはいきません。聴いてください

"横浜リリー"

新藤晴一は12弦ギター、岡野昭仁はJ-45かな?
ポルノで横浜といえばこれ。やるとは思ったけど、まさか2曲目にこんなアレンジでやると思わなかった。
12弦ギターの独特の響きが美しい。

岡野昭仁は一番のBメロの歌詞盛大に間違えて、

「部屋のドアを出る時の『じゃあ、また。』は海に投げ捨ててよ」

になってた。

昭仁:まだまだ横浜スタジアムの真ん中でやろうと思います。雨になんて負けません!
晴一:さっきスタッフが「雨なんて見えません」って言って降りてった。

新藤晴一がGibsonのチェト・アトキンスモデルのガットギターでテロテロ弾きだす、そこから岡野昭仁があの曲を歌い出す。

"サウダージ"

"サウダージ"のアコースティックアレンジなんて始めて聴いた。
最初のサビ終わって間奏移った時にコーヘーとくわGが入場。
岡野昭仁が軽く紹介してセッション風に"サウダージ"を演奏。
キーボードとカホンが入ることでシンプルな構成ながらとても聴き応えある内容。

昭仁:9月に入ってもまだまだ暑く、まぁ今日はこんな天気だけど、暑さが続いてます。なので次の曲の爽やかなコーラスで乗り切りましょう。

くわGさんが若干怪しげな音程でハミング。それにコーヘーさんと晴一さんがコーラスを被せフレーズを歌い出す。

"NaNaNa サマーガール"

新藤晴一はMartinだったかな。
3人のコーラスが重なった響きがとてもお見事。何気に久しぶりに聴く。「惑ワ不ノ森」のメドレー以来かな。あれはフルじゃなかったのでフルは「PANORAMA×42」の沖縄以来か。

雨が皮肉なくらい晴れた空の下で聴きたい爽やかなアレンジ。

昭仁:せっかく横浜スタジアムの真ん中にいるのでみんなの声が聞きたい。次の曲で手拍子と歌声をよろしく!

"アゲハ蝶"

僕の中で一番大切な曲。
ポルノを好きになった曲であり、大袈裟に言えば僕の人生を変えてくれた曲。

"アゲハ蝶"があったからこそ今僕はかこにいる。そんな曲なので聴くことができるだけで本当に嬉しい。

新藤晴一は当然チェト・アトキンスモデルのガットギター。

センターステージの"アゲハ蝶"というと、どうしても「横浜・淡路ロマンスポルノ'08~10イヤーズ・ギフト~」が思い浮かべてしまう。

3万人の歌声が横浜スタジアムにこだまする。

演奏後ステージから轟音が。すでに野崎森男と野崎真助とnang-changが板づいている。
センターステージにいた4人もメインステージへ移動。「JUMP!JUMP!」とコーラスが響く。そこに新藤晴一のワウを効かせたギターが絡んでいく。最高潮で雪崩れ込んでいったのはこの曲。

"敵はどこだ?"

先ほど「"アゲハ蝶"は僕の人生を変えた曲」と書きましたが、その頃にファンになったので「雲をも掴む民」には強い思い入れがある。

もうひとつ、僕が初めてポルノのライヴに触れたのはWOWOWで生中継した「BITTER SWEET MUSIC BIZZ」の最終の武道館公演である。

画面越しでもその演奏のカッコ良さに惹かれたライヴ。その1曲目がこの"敵はどこだ?"だったのだ。

云わずもがなですが、911のテロを受けて書かれた歌詞。

あれから14年の時が経ち、世界は相変わらず争いを繰り返してます。
この曲の歌詞が今でも響いてしまう、それが世の中への最大の皮肉となっている。

演奏面ではかなり音圧が強い。たぶん序盤5曲がアコースティックだったこともあるでしょう。しかし、それだけではなく14年前では表現しきれなかったものが今のポルノグラフィティは表現できたことじゃないでしょうか。

上部のスクリーンにはターゲットマークが行き交い、メンバーの姿がスタイリッシュに映されていた。
他にも間奏では火柱が上がっていた。

"2012Spark"

ここまでの緩急をつけたライヴがあっただろうか。若干強くなってきた雨と相まって、最初の「Spark」のコーラスから場内の観客はもうネジが取れてしまったようにリミッターが外れていく。

聴く度に強度が増してくる曲だ。岡野昭仁の歌声が力強い。

こうして時代性を表す曲が続けてきたのも、時代に沿って歩んできたポルノグラフィティを表しているのかとふと思った。

"ミステーロ"

まさかやるとは思わなかった。

野外の夜で聴きたいとは思ってはいたけど、去年のツアーでもやっていたのでしばらく聴けないかなと思ってました。

歌い出しから鳥肌が立つ。
ゾクゾクするような魅力がこの曲にはある。
強まった雨が演出のようでした。

使用ギターについては"敵はどこだ?"~"ミステーロ"は黒テレでした。

part.2に続きます



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横浜ロマンスポルノ'16〜THE WAY〜セットリスト・使用ギターまとめ





取り急ぎでセットリストと使用ギターをまとめておきます。

ライヴレポは随時更新していきますのでよろしくお願いします。








「横浜ロマンスポルノ’16 ~THE WAY~」セットリスト


  1. ハネウマライダー(acoustic ver.)
  2. 横浜リリー(acoustic ver.)
  3. サウダージ(acoustic ver.)
  4. NaNaNa サマーガール(acoustic ver.)
  5. アゲハ蝶(acoustic ver.)
  6. 敵はどこだ?
  7. 2012Spark
  8. ミステーロ
  9. ルーシーに微熱
  10. ギフト
  11. EXIT
  12. 愛が呼ぶほうへ
  13. My wedding song
  14. ヒトリノ夜(ROCK 'N 'ROLL ver.)
  15. Mugenヒトリノ夜(ROCK 'N' ROLL ver.)
  16. Ohhh!!!HANABI
  17. オー!リバル
  18. メリッサ
  19. ミュージック・アワー
  20. THE DAY ~THE WAY ver.~
  21. LIAR(仮) 新曲
  22. エピキュリアン
  23. ジレンマ
  24. ダイアリー 00/08/26

使用ギター


ハネウマライダー
晴一:Martin (型式不明)
Pre War 000-28かHD-28V?

横浜リリー
晴一:Alvarez Yairi WK1-12BK
昭仁:Gibson J-45

サウダージ
晴一:Gibson Chet Atkins CEC

NaNaNa サマーガール
晴一:Martin(型式不明)
"ハネウマライダーと同じだったと思う"

アゲハ蝶
晴一:Gibson Chet Atkins CEC

敵はどこだ?
晴一:Fender Custom Shop Master Built Series 1957 Telecaster Made by John English '05

2012Spark
晴一:Fender Custom Shop Master Built Series 1957 Telecaster Made by John English '05

ミステーロ
晴一:Fender Custom Shop Master Built Series 1957 Telecaster Made by John English '05

ルーシーに微熱
晴一:Fender Custom Shop MBS 1960 Telecaster Relic by John Cruz

ギフト
晴一:Fender Custom Shop Master Built Series 1957 Telecaster Made by John English '05
昭仁:Fender Telecaster (型式不明)
昭仁さんのテレキャスはよく使ってるキャンディアップレッドの

EXIT
晴一:Paul Reed Smith Modern Eagle Faded Blue Jean
昭仁:Gibson J-45

愛が呼ぶほうへ
晴一:Fender Custom Shop Master Built Series 1957 Telecaster Made by John English '05

My wedding song

晴一:Gibson Memphis Chris Cornell ES-335 (Flat Black)
昭仁:Fender Telecaster (型式不明)

注)WOWOW放送を見て修正しました

ヒトリノ夜
晴一:Gretsch 1969 White Falcon

Mugen
晴一:Gretsch 1969 White Falcon

Ohhh!!!HANABI
晴一:Fender Custom Shop Master Built Series 1957 Telecaster Made by John English '05

オー!リバル
晴一:Gibson Chet Atkins CEC

メリッサ
晴一:Gibson Custom Shop Historic Collection 1959 Les Paul Standard '00(Johnny)
Gibson 1960 Les Paul Standard #0 0599(2日目)

ミュージック・アワー
晴一:Gibson Custom Shop Historic Collection 1959 Les Paul Standard '00(Johnny)
Gibson 1960 Les Paul Standard #0 0599(2日目)

THE DAY ~THE WAY ver.~
晴一:Gibson Custom Shop Historic Collection 1959 Les Paul Standard '00(Johnny)
Gibson 1960 Les Paul Standard #0 0599(2日目)

LIAR(仮名)
晴一:Fender Custom Shop Master Built Series 1957 Telecaster Made by John English '05
昭仁:Gibson 1960 ES-335

エピキュリアン
晴一:Fender Custom Shop Master Built Series 1957 Telecaster Made by John English '05

ジレンマ
晴一:Gibson Custom Shop Historic Collection 1959 Les Paul Standard '00(Johnny)
Gibson 1960 Les Paul Standard #0 0599(2日目)

ダイアリー 00/08/26
晴一:Fender Telecaster HARUICHI MODEL プロトタイプ


・補足


曲目は2日とも同じでした。

ギターについても基本的には同じでしたが、初日は雨だけあってヴィンテージのレスポールの登場は控えたようです。
といってもヒスコレだって良いお値段でしょうが。

それだけに2日目で1960レスポールが見れてとても感動しました。やはり素晴らしい音。


僕自身にアコギの知識があまりないので、スクリーン越しに見ても機種が分かりませんでした。
ほぼ勘なので、使用ギター分かる人教えてください。


個人的に面白いと思ったのが、最後の"ダイアリー 00/08/26"で晴一さんモデルのテレキャス使ってたこと。
初日は雨だから最後はやめておいたのかなと思ったけど、2日目も使ってたから元々裏にはプロトタイプの準備があったんだね。
音はまだちょっとハイが強いけど、それでもしっかり鳴っていた。

使用したギターを並べてみると、やはり黒テレがメインですね。


ということで残りはライヴレポで。


【ライヴレポ】


part.1
part.2
part.3
part.4



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