2016年12月30日金曜日

【映画】オアシス:スーパーソニック あらすじ&ネタバレ感想






映画「オアシス:スーパーソニック」を観てきた。

ということで、簡単にネタバレ感想を。



あらすじ




2009年に解散したイギリスの世界的ロックバンド「オアシス」の初のドキュメンタリー映画。「オアシス」の中心メンバーであるリアム&ノエル・ギャラガー兄弟への新たなインタビューのほか、バンドメンバーや関係者の証言、名曲の数々をとらえた貴重なライブ映像、膨大なアーカイブ資料をもとに製作。1991年に兄ノエルが弟リアムのバンドに加入して「オアシス」が結成されてから、2日間で25万人を動員した96年の英ネブワースでの公演までの軌跡を追った。ギャラガー兄弟と、「AMY エイミー」でアカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞したアシフ・カパディアが製作総指揮に名を連ね、「グアンタナモ、僕達が見た真実」でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したマット・ホワイトクロスが監督を務めた。










感想(ネタバレ有)




ストーリーはオアシス結成~ネヴワース公演を行うまでに至った過程を追ったドキュメンタリーである。ギャラガー兄弟を中心とした周囲のメンバースタッフのインタビューと、秘蔵映像と共に進んでいく。
インタビューはあるが音声のみである。

秘蔵映像だけあって、初めて目にするような映像もかなり多い。特に前進バンドThe Rainのライヴ映像なんかたまらないだろう。
ここで披露されているオリジナル楽曲が中途半端に良い曲なもんだから困る。

「Be Here Now」の再販盤は未チェックだったので"All Around The World"の初期verも聴けたの嬉しかった。

あ、あと「ドラッグなんて紅茶を飲むようなもの」発言も動画では初めてみた。






ノエルが加入し、アラン・マッギーに見出されデビューしてからの過程は正直それなりのファンなら、かって知ったるオアシスの姿であったと思う。

ギャラガー家の父親を巡るいざこざ、アメリカでの挫折なんてのも、やっぱりよく知ってるよなってエピソードであったし。

それなのにインタビューまで挟んで丁寧に描いているので、テンポもあんまり良くないなぁというのを感じてしまった。ライトなファン層向けかとも思ったけどそもそもオアシスをあまり知らない層からしたら、逆にこれで分かるか?という感覚があった。

ということで、コアなファン向けかライトなファン向けかどっち付かずに納まってしまったなぁというのが感想である。

ストーリーのテンポ感についてはおそらく自分の好みと違ってたって程度なので、あくまでも個人の感想です。


オアシスのファンサイトでこれらのエピソードを含む内容を書いているサイトさんがあって、僕は昔からよく読ませて頂いてたんだけど、個人的には映像で見るよりこっち読む方が面白かったりする。

ギャラガーズヒストリー
http://riagemnoe2002.nobody.jp/history/history.html

幼き兄弟
http://riagemnoe2002.nobody.jp/history/osanaki1.htm


3rdあたりまで書かれてるけど、面白エピソード満載でさらっと読めるけど読みごたえある。

僕はこのサイトさんが好きすぎて「のえっ!と怒り」とか「のえのえ歩く」とかのフレーズが大好きすぎて、未だに読んで笑ってしまう。

個人的にはネヴワースの映像を大画面で観れることを楽しみにしていたけど、"Champagne Supernova"の演奏映像があったくらいだったのが残念だった。
演奏に関してはライヴ映像やテレビ出演時のが挟み込まれている。






間違いなくオアシスの姿はカッコイイ、映像も面白いのが揃ってる、演奏もフルじゃないにせよそれなりに要所要所で見れる。
なのに今一歩物足りなさを感じたのは何故だろう。

そんな文句を言いつつ、最後に流れた"Champagne Supernova"にはすっかり感動してしまったけれど。あの曲は無条件で涙腺に直撃する。そこから"The Masterplan"でエンドロールなんだから、卑怯だ。"The Masterplan"がエンドロールにピッタリすぎて怖くなる。


途中でのリアムの「観客が興奮して歌っているのを仁王立ちで見ていた。最高の気分だった」というような発言がものすごくカッコよかったし、リアムのカリスマ性が本当によく出てる映画だったと思う。






"Don't Look Back In Anger"はもちろんオアシスの最高傑作とも言える曲だけど、やっぱりリアムの不在が問題になってしまうので、そういう意味で僕はオアシスと言えば"Champagne Supernova"と思ってしまうのだ。それか"Acquiesce"。

あと、しっかりトニーを殴りたくなるように控訴しているトニーを流したのは爆笑した。

トニーと言えば、爆音上映で見た恩恵で音に関しては文句なしだったけど、アラン・ホワイトが加入してからの方が明らかに演奏がタイトになっているのも面白い。

あの頃のエピソードを描いているのにBlurには一切触れられないのにもちょっと疑問ではある。
逆にギャラガー兄弟が音楽を志すキッカケになったThe Stone Rosesのことも出なかったので、他のバンドについては意図的に除外したのかなと。

けど、まあ見終わって「あ、やっぱオアシスって最高だわ」って思ってしまった僕はやはりこの映画の虜になっていたのだろう。





解散とは



ここからは余談。

バンドの解散というのは悲しいものだ。好きなバンドのものなら尚更だろう。

僕もオアシスというバンドには思い入れが強いので、解散した時には当たり前だが悲しかったし寂しかった。

その気持ちは到底文字に起こせるようなものではなかった。もちろん「あーやっぱり」とか「あーとうとう」いう気持ちもあったけど。
解散直前の来日公演も見てたしね。

音楽好きをやっていると、本当にたくさんのアーティストの終焉を見る。中にはヴォーカルが逮捕されて解散なんてのもあった。イアンは絶対許さない。


SMAPの話題については触れたくなかったけど、明らかにファッション的に解散悲しいみたいなツイートしてる人がいて、なんだかなぁと思ってしまう。分かるよね本当に惜しんでる人とそうでない人との差が言葉から。

それは僕自身の経験もあるし、それだけたくさんの人の本気で入れ込んでいたアーティストの終焉を迎えられた瞬間の感情を見てきたこともある。

国民的な存在であったし、悲しむことは決して悪いことではないし、それを言うために資格がとかいうつもりもない。
ただなんとなく周りの雰囲気だけで悲しんでツイートしてるなら、それは悲しみじゃなくてただの同調なんだと。

そんなことを考えてしまった。












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