2016年5月12日木曜日

【レポ】星野源全国ツアー「YELLOW VOYAGE」さいたまスーパーアリーナ part.2







舞台はセンターステージへ。

移動はもちろんセグウェイ!

ツービートの時に移動時の音楽何かかってたんだろう?と疑問に思ってたら、X JAPANのForever Loveだったのか。
ツービート落選がショックでレポート全然見なかったのでようやく知れた。

源さん、もうセグウェイはお手のものみたいだ。








センターステージでは恒例の弾き語り。

歌い出したのは

“くせのうた”
ドリフェスで気になって翌日に初めてYouTubeで見たのがこれ。なので思い入れ深い。これ聴いて即CD買った。
この曲の時の声のトーンがとても好き。

現在人気のハイトーン全開!みたいな声質よりも自分としては好みなのかもしれない。
途中のギターソロもたまらん。

MC
ひとりエッジでもやったが、大人数にかこまれて1人ぼっちで歌うのは気持ちいい
年明けにプライベートで温泉に行った
ギターも持っていって、その時にできた曲

“口づけ”
アルバムでも弾き語りで歌われる曲。
“くせのうた”からの流れということもあって初期の源さんのテイストに近い曲調であるが、歌詞はかなりパーソナルな内容になっている。

MC
次にカバー曲をやろうと思います。
この曲が本当に好きで、自分なりに解釈して、コードも全て組み直した。
笑っていいともでタモリさんとも演奏できた。

“スーダラ節”
カバー曲としてはお馴染みのナンバー。SAKEROCKの頃から演奏してたり、ブックCD『ばらばら』にも弾き語りが収録されている。
あらためて『ばらばら』の音源を聴きながらこれを書いているが、声も演奏も明らかに現在進行系の星野源の方が良くなってる。


“くだらないの中に”
何度聴いてもイントロで息を呑んでしまう。言わずもがな、名曲。
何度聴いても泣きそうになってしまう。ここに理屈はなくて、感覚的なもんだ。

弾き語りという手段は、余計なものを削ぎ落として浮かび上がらせたメロディで歌を届けられる。


特に源さんの場合は歌を、歌詞をそっと手渡しされるような感覚になる。この曲を聴くと特に。それはこの歌詞の2人が素敵すぎるからだ。

ものすごく話が脱線しますが、僕は短歌が好きです。ハルカトミユキのハルカさんから穂村弘さんに行き着いて、それ以来とても好きです。

似てるんです。なにが。短歌と“くだらないの中に”の歌詞。

穂村さんの短歌を引用してみましょう。


ピーマンの断面きみに見せたくて呼び鈴押しにゆく夏の夜
穂村弘「新星十人」


なんか、この短歌の人たち良いなぁと思いませんか?姿形身なり全く分からない、分かるのはふと切ったピーマンの断面を見せたくてなってしまったというだけ。でもそれが出来る人たちなんだ。


髪の毛の匂いをかぎあって くさいなあってふざけあったり


どうでしょう?なにか共鳴するものを感じませんか。

削ぎ落として浮かび上がらせた言葉から、沢山のことが想像、妄想として広がる。

そしてそんな空想上の人たちを羨ましく思うのです。なんか暗い人みたいだな俺。

そんな感じで(どんな?)、この曲を聴くと色々考えて泣きそうになってしまうのです。

弾き語りステージが終わり源さんはメインステージへ、またセグウェイに乗って帰っていった。Forever Loveとともに。


part.3へつづく。


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